原作は、ざくざくろ著の同名作でSNSを中心に話題となり、「このマンガがすごい!2023」にもランクインした注目の人気作品。
“普通”に憧れ、“普通”になれない苦しさに自分自身の価値を見失いかけていた上戸有紗(小野花梨)が出会ったアルバイト先の先輩・岡村龍二(風間俊介)。
「私、岡村さんのことが好きみたいです」、岡村に恋をし、彼の優しさに触れることで少しずつ心境が変化していく有紗。対して、岡村自身も有紗との出会いをきっかけに、軽度知的障害である恋人を受け入れていく中で生じる葛藤や、むしろ“普通であること”を求められ、それに応じてきた自身の劣等感に向き合っていくことになる。
当たり前のようで当たり前ではない世間の“普通”の基準。劣等感や優越感といった複雑に絡み合う人間の感情を丁寧にすくい上げ、役に立ちたいのに世間から隔絶されてしまう苦しみと葛藤する主人公の恋愛模様を綺麗ごとではないリアルな視点から描いていく作品となる。

解禁されたポスタービジュアルは、原作の世界観を大切にしつつ、有紗と岡村の間にある“空気感”とお互いを思う真っ直ぐな気持ち、そして何気ない日常のなかで感じる幸せの瞬間を温かく、優しく表現したビジュアルに仕上がった。

さらに、本作のOPテーマとEDテーマも解禁。
OPテーマは、今話題のシンガーソングライター・a子が歌う「あたしの全部を愛せない」に決定。
“普通”の恋愛に憧れ、自身に強い劣等感を抱く主人公・有紗の抑えられない気持ちが表現された、感情溢れる歌詞と優しくも艶やかな歌声が物語の始まりを奏でる。

【a子 コメント】
Q:本作「初恋、ざらり」のOPテーマに決まったご感想と楽曲「あたしの全部を愛せない」に込めた思いをお聞かせください。
初のドラマタイアップが、『初恋、ざらり』でとても嬉しいです。ありがとうございます。
原作を読ませていただいたのですが、OPテーマに決まった”あたしの全部を愛せない”と主人公の有紗ちゃんの心情がリンクした世界観の楽曲になっているかと思います。よろしくお願いいたします。
Q:ドラマ放送を楽しみにしている視聴者の方へメッセージをお願い致します。
ドラマ放送を楽しみにしておられる視聴者の皆様。私もとても楽しみです。
家にテレビが無いのですが今回を機に購入致します。ぜひ一緒に毎週金曜の夜にドラマを楽しみましょう!

そして、EDテーマは、圧倒的な説得力を持って迫る、歌うようなピアノとまっすぐに伸びるアルトヴォイスとありふれた日常の風景を短編小説のようにドラマチックに昇華させる歌詞で、聴いた人の心を虜にするシンガーソングライター・ヒグチアイが歌う「恋の色」。
切なくも色濃く残る一人称で語られる“恋の情景”をピアノが奏でるメロディーとともに、こみ上げてくる感情を歌声にして物語の終わりに華を添える。

【ヒグチアイ コメント】
Q:本作「初恋、ざらり」のEDテーマに決まったご感想と楽曲「恋の色」に込めた思いをお聞かせください。
もともと原作を読んでいたので、嬉しかった反面、どういうふうに書いたらいいかなあと悩みました。両親が発達障害をもつ子どもたちに勉強を教えていたり発達障害についての勉強をしていたこともあり、小さな頃から身近に感じていた言葉だからこそ、歌詞という一つの答えを出すことに難しさを感じていました。でも、何度も原作を読み返したり打ち合わせをする中で、誰でも失恋をして、誰でもうまくいかないことがあって、大小はあれど、誰もが感じる恋愛の難しさをそのまま書いてみたいなと思い、この曲ができました。
Q:ドラマ放送を楽しみにしている視聴者の方へメッセージをお願い致します。
応援したくなったり、心配が止まなかったり。有紗を抱きしめたくなってしまうのは、あの頃のわたしが報われなかったからなんだなあと思います。このドラマに向き合うことで、あの頃のわたしも救われて欲しいなと願いながら見守っていきます。
どうぞお楽しみに!(わたしの曲も!)

<1話あらすじ>
軽度知的障害と自閉症を持つ上戸有紗(小野花梨)。“普通”に憧れを持ち、自己に強い劣等感を抱く彼女。夜はコンパニオンとして働いているが、昼は障害を隠して運送会社で働くことに。必死にメモを取りつつも、言葉の意味が分からず戸惑う有紗。

そんな有紗に優しく声をかけてくれたのが職場の岡村龍二(風間俊介)だった。
常識的なことを質問しても気兼ねなく教えてくれる岡村。そんな岡村の優しさに、有紗は恋心を抱いていく。