2013/08/05
<福島リラ>「ウルヴァリン:SAMURAI」インタビュー
プロフィール情報
福島 リラ(フクシマ リラ)
- 生年月日
- 1980年1月9日
- 出身
- 東京都
――モデルとしても活躍されていますが、演技のお仕事に興味を持たれたきっかけはありましたか?
モデルを長くやっていく中で、演技をする機会を頂いて、自然とやってみたいなって思うようになりました。モデルの仕事と映像の仕事って全く違うと思うんですけど、でもちょっと似ているところもあったりするんです。
――それでは今回の映画『ウルヴァリン:SAMURAI』へのご出演が、初めての演技のお仕事だったのでしょうか?
以前はミュージックビデオだったりショートフィルムだったり、そういう撮影には参加していたことがあったんですけど、長編できちんと皆さんに見てもらえるものという意味では、今回が初めてなんです。
――映画『ウルヴァリン:SAMURAI』に出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
すごく嬉しかったです。嬉しかったと同時に驚きました。出演決定の電話をもらった時に路上を歩いていたんですけど、思わず叫びました!「えーー?!」って(笑)。でも、電話口のマネージャーが、ちょっと溜めて「いや、あの…」とか言うから、「あ…駄目だったのか…」と思って、「もう、言わなくてもわかります…」みたいな気持ちだったんです。でも「いや、実は、決まったみたいなんです。」って言われて、「そっちか!」みたいな(笑)。驚いて大きな声を出したのをよく覚えています!
――オーディションがあったんですね。
はい。今回の映画『ウルヴァリン:SAMURAI』に出演するにあたって、皆さんの中には「モデルをやっていた流れで急にやることになったのかな?」って思っている方もいらっしゃるみたいなんですけど、そんなことはなくって、ちゃんとオーディションを受けました。実は最初のオーディションがあったのは、東日本大震災が起きる前だったんです。私はその時から参加していたんですが、地震が起きたので「こんなことをしている場合じゃない」ってキャンセルになったんですよ。私もそういう機会がなくなって残念だなって思っていたところ、半年後に再オーディションをすることになり、「あの子をもう一回呼ぼう!」という形で、改めて呼ばれたんです。だから割と長いプロセスを経て、今回の出演に至りました(笑)。
――選考期間も考えると、待ちに待った映画公開ですね!
もう心臓が止まりそうですよ、ほんとに!楽しみなんですけどね(笑)。自分がスクリーンに出ると思うと恥ずかしいですよね。恥ずかしいっていうか、直視できるかなって(笑)。初めての作品で、たくさんの思い出がありますし、楽しみな気持ちと同時に緊張感もありますね。

――映画『ウルヴァリン:SAMURAI』は、どんなストーリーなのでしょうか?
ウルヴァリンはX-MENシリーズのキャラクターなんですが、『X-MENシリーズ』にはスピンオフ作品で、ウルヴァリンが主人公の『ウルヴァリン・オリジンズ』(2009年公開『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』)っていう作品があるんです。今回の『ウルヴァリン:SAMURAI』は、その続きで第二作目なんです。ストーリーラインでいうと、過去にウルヴァリンと深い縁のあった日本の財閥のヤシダ氏が、自分が亡くなる前に命の恩人であるウルヴァリンにお礼を言いたいと考えるんです。そこで、ヤシダ家のボディーガードであるユキオ(福島さんの役柄)に刀を渡して、これを持ってウルヴァリンを探してこい。」と命じるんです。そしてユキオはウルヴァリンを探す旅に出て1年以上かけて見つけ出して日本に連れてくる、というところが話の始まりです。その後に日本でヤシダ家の人々、ウルヴァリン、ユキオ、日本のヤクザとのドラマというか、事件が起きていくという話です。
――福島さんの役柄・ユキオはどんな存在なのでしょうか?
ユキオはボディガードとしてヤシダ家に仕える人で、表には出てこないながらも、ヤシダ家の隠れた右腕なんです。ボディガードですが、よくアサシンっていような、暗殺者や殺し屋みたいな風に捉えられることもあるようです。
――ローガン(ウルヴァリン)とユキオの二人、コンビはいかがでしたか?
ストーリーにもある通り、私がローガンを日本に連れて来る役目で、またヤシダ家の客人である彼のボディ・ガードということで、ほとんどのシーンが一緒だったので、共に戦う人という感じでした。ローガンとユキオはキャラクターが似ているところがあったりして。そういう珍道中じゃないですけど、似ているがゆえにぶつかるというコミカルな部分もあったりするので、そういうところも面白いかなって思います。
――アクションシーンも気になります!
今回5か月間の撮影で、まだまだ役者としては未熟なところがいっぱいあって、これから本当にもっともっと経験を積んでいけたらと思っているんですが、唯一ちょっと自分を褒めてあげたいなっていうのは、5か月間、大きな怪我をせずにスタントを乗り切ったことかな。かなり多くのスタントをやらせてもらいましたが、もともとその経験があった訳ではないので、それは本当にもう自分の力というよりは、アクションシーンを支えてくれたスタントチームや、受け身をやってくださったスタントの方のお陰だと思います。もちろんプロの方がやった方がいい部分は引きますが、自分の顔が映るところは責任を持ってやらせて頂きました。アクション映画っていうのもあるので、せっかくだったら出来るだけ自分でやれたらって思って、本当にそこは頑張ったかなって思います。

――刀を使うシーンもあるようですね。
隣にいる方が、真田広之さんっていう日本のアクションの第一人者の方だったんです。練習している時に、あの方を見てしまったので「やばい!間に合わない!本当に頑張らないと明日のこととか考えてられない!」って日もありました(笑)。アクションの振付の部分はできるけど、殺陣をやったことのない私がこんな付け焼刃で、25年・30年アクションをやっている方に受けてもらうなんて、有難いを通り越して「申し訳ない」というような気持ちもありました(笑)。だから真田さんと立ち回りをさせてもらった時は、私のアクションを受けてもらっているだけで本望という思いでした。
――舞台裏では、真田さんとお話などされましたか?
「リラは、今回初めての現場で、これだけ色々体を張った演技をしたんだから、“アクション出来るの?”って聞かれたら、“アクション出来ます!”って言っていいんじゃない?」って言ってくださったんです。その時、とても嬉しかったですね!さらっと言ってくださったんですが、すごく思い出深いです。
――福島さんの注目シーンを教えてください。
お葬式のシーン。。うーん、全部(笑)。 アクションシーンは出来る出来ないじゃなく、やるんだ、と思って本番までひたすら練習したんです。そんな感じでスタントは特に頑張りました!まだ私も自分のアクションシーンを全部見てはいないので、見るのが楽しみです。
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