
2021年4月に上演を予定していた『月とシネマ』だが、コロナ禍で全公演中止に。どうしてもお客様にこのハートウォーミングな舞台を観ていただきたい!という、作・演出のG2と中井貴一をはじめとするキャスト陣の熱い想いが実り、新たなキャストを迎えて、今秋バージョンアップした『月とシネマ2023』を届ける。
出演には、2021年版でG2、中井貴一、藤原丈一郎と共に、全公演中止決定のギリギリまで稽古に臨んだ村杉蝉之介、たかお鷹。
この並々ならぬ想いを抱えたメンバーと共に、バージョンアップした2023年版の『月とシネマ2023』を彩るキャストには、先般出演を発表した永作博美に加え、近年「マリー・キュリー」、「ヘアスプレー」、「海王星」など話題作への出演が続いている清水くるみ、舞台出演にとどまらず、現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説「まんてん」など映像作品でも存在感を放つ木下政治、「ニナガワ・カンパニー・ダッシュ」、劇団「ハイバイ」を経て、その確かな演技力で活躍の場を広げている金子岳憲、俳優としての活動のみならずラジオドラマやボイスオーバーなど声の仕事でも活躍をみせる奥田一平、舞台・映像など多岐にわたってその卓越した演技力を発揮する傍ら、演出家の顔も持つ今井朋彦といった実力派俳優が揃った。
この新しいカンパニーで、小さな町の、古くも素敵な映画館を舞台に 繰り広げられる、笑いに溢れた心温まるストーリーに挑む。
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『月とシネマ2023』は、2023年11月6日(月)から11月28日(火)まで東京・PARCO劇場、12月3日(日)から12月10日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。
<ストーリー>
とある町にある映画館「ムーンシネマ」は、映画プロデューサー・並木憲次(中井貴一)の父である館長が亡くなったことにより閉館の危機。同じ映画関係の仕事だが、30年以上父子の交流は全くない絶縁状態だった。映画プロデューサーとはいえ、経営のノウハウがない彼は映画館を売ろうと地元の不動産屋・佐々木に見積もりに来てもらうも、映画会社宣伝部の若手社員・小暮涼太(藤原丈一郎)や「ムーンシネマ」のボランティアスタッフで、市の「まちづくり推進課」職員でもある朝倉瑞帆、映写技師の黒川庄三(愛称:ロクさん)らから猛反対を受けてしまう。そこへ並木の元妻でフリーライターの高山万智子(永作博美)が現れ、映画館の相続権が瑞帆にあることを知らされるが—。
【登場人物】
並木憲次(映画プロデューサー):中井貴一
小暮涼太(映画会社の宣伝部の若手社員):藤原丈一郎(なにわ男子)
高山万智子(並木の元妻、フリーライター):永作博美
児玉正義(マチキンの男):村杉蝉之介
朝倉瑞帆(市の「まちづくり推進課」の職員):清水くるみ
村上英嘉(瑞帆と深野の上司):木下政治
佐々木 均(不動産屋):金子岳憲
深野隆史(瑞帆の同僚で婚約者):奥田一平
黒川庄三(長く勤める映写技師):たかお鷹
榊 哲哉(映画監督):今井朋彦