――デビューのきっかけは?
- 中学2年の終わりに原宿の竹下通りでスカウトされました。ずっと東京に住んでいたんですけど原宿には行ったことがなくて、ずっとやっていたサッカーの試合で代々木公園に行った帰りに、初原宿だし竹下通り行ってみるかって歩いていたらスカウトされました。
――すぐに決断されたんですか?
- 最初は怖くて逃げちゃったんですけど、その日のうちにまた同じ人に声をかけられて、2回目でつかまりました(笑)。事務所の資料を渡されて親に見せたら、行って来れば?みたいな。親と一緒に行って話を聞いて、カメラテストをして、それで数日後に所属が決まりました。
――それでは4月12日公開の映画「L♡DK」について、ストーリーと山﨑さんの役柄を教えてください。
- ある日(笑)、学校一のモテ男とごく平凡な明るくてちょっぴりドジな女子高生がひょんなことから同居を始めるという話です。急に同居してしまった二人が、一緒に料理を食べたり歯を磨いたり、同居ならではの何てことない日常や、学校や友達には秘密にしなきゃいけないっていう中で恋に落ちていくんですけど、すごく近い距離にいるのに心の距離はどこか遠くて、そんな切なさの中・・・!っていう感じですね。
僕が演じた役は、剛力さん演じる西森葵と同居することになる久我山柊聖役で、「学校一のモテ男」「イケメン」「ツンデレ」「ドS」「王子」というすごい肩書きの役です。
――剛力さんとメインキャストということで、決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
- 今までも何度かメインキャストや主演をやらせていただいて、主演だから気を張って引っ張っていかなきゃっていう気持ちはいつもあるんですけど、変に何かを意識したりあんまり固くなりすぎず、一人の役としてやるようにしています。でもやっぱり今回の映画に関しては大人気少女コミックが原作だったので、その久我山柊聖像をいかに監督と話し合って作っていくかっていうことを思っていましたね。
――キャラクター像に近づけていくという面で工夫はありましたか?
- 今回形から入るために髪を伸ばして、脱ぐシーンが多かったので筋トレしたり、あとは常に柊聖は葵に対して上からの態度なので、そういう感じだったり葵との距離感には気をつけました。でも柊聖はかっこいいけど自分でかっこいいと思ってないし、かっこよさを狙ってないんですよ。なので狙わないかっこよさを監督と話し合いました。
――柊聖のだるそうなカバンの持ち方も山﨑さんの提案なんですよね?
- はい、こんな風に(抱きかかえて)持ってたらださいじゃないですか(笑)?なんかこうセカンドバッグを持つじゃないですけど(笑)、ちょっとかっこいいっていう感じで考えました。
――他にも仕草などご自分で細かく考えられたんですか?
- そうですね、でも原作を読ませてもらってから撮影に入ったので、立ち方とか手のつき方とか、静止画なんですけど、そういう柊聖の細かい動きは原作からヒントをもらったところが結構ありましたね。あとは原作者の渡辺あゆさんとも話して考えました。
――久我山柊聖独特の言い回しや近い距離感、壁ドンなど・・・演じる上で照れはなかったですか?
- 恥ずかしさは最初の方はやっぱりありました。初対面で剛力さんにそういうことしなきゃいけなかったので緊張というか恥ずかしさはありましたけど、でもやってやろうっていうか、楽しんでいた部分もありましたね。柊聖自体が楽しんでる役だったので、そこはもう振り切って楽しくやってやろう!っていう気持ちでした。
――久我山柊聖に共感できる部分や自分と共通するなと思う部分はありますか?
- なかなか葵に好きな気持ちを伝えられずにいるっていうのは共感できましたね。自分もなかなかすぐにはいけないので。
――慎重なんですね?
- いける!って思ったら突っ走りますけど、最初は慎重ですね。こうなったらこうなるし、こうなったらこうなるから・・・いやこれは無理だ、とかいろいろ考えちゃいますね(笑)。でも本当に好きになると見えなくなってバーっといっちゃったりもするんですけど。でもそういうなかなか伝えられないもどかしい気持ちは共感できます。