――デビューのきっかけは?
第22回ジュノンスーパーボーイコンテストがきっかけですね。よくありがちなんですけど母親が勝手に応募して、たまたま残ってしまい今に至ります(笑)。
――もともと芸能界に興味はなかったんですか?
テレビっ子ではあったんですけど、まさか自分が出るとは考えてなかったので、オーディションのときは本当にやる気がなかったです(笑)。でも今では母親に感謝しています。

――7月15日(火)スタートの『ウルトラマンギンガS』について、あらすじと根岸さんの役柄について教えてください。
まず昨年の『ウルトラマンギンガ』TVシリーズや劇場スペシャルは、降星町という町を舞台にした17歳の高校生たちの話で、恋とか夢とか、高校生ならではの悩みを描いた作品だったんですけど、今回の『ウルトラマンギンガS』という作品ではその2年後を描いています。地底深くに眠る「ビクトリウム」という水晶体を狙って新しい悪者が地球を襲ってくるんですけど、今回はウルトラマンならではの「特捜チームUPG」という防衛隊ができて、そこで新たな仲間たちとの出会いがあって・・・正直16話で終わらせたくないくらい濃いです(笑)!その中で僕は昨年に引き続き、主人公の礼堂ヒカル/ウルトラマンギンガを演じています。
――見どころはどんなところですか?
今回「地底世界」という新しい世界が出てくるんですけど、地底にはビクトリアンという人々が住んでいて、そこで新しいウルトラマン「ウルトラマンビクトリー」が登場するんです!その他にも「特捜チームUPG」の仲間たちや、悪のエージェントとして送り込まれるアンドロイド・ワンゼロといった新しいキャラクターに注目してもらいたいです。あと前作では同級生役だった草川拓弥くん演じる一条寺友也が、今作では同じ「特捜チームUPG」の一員として登場しているので、前作から見ていた方は彼の活躍も楽しんでもらえると思います。
――悪者も仲間もキャラクターがすごく魅力的ですよね!
ほんとに前作もそうですけど、すごく仲間意識が強い作品だと思っていて、「特捜チームUPG」の仲間たちはもちろん、地底世界のビクトリアンも仲間。僕が演じるヒカルのセリフで「怪獣は敵じゃない。悪い奴らに利用されているだけだ。」というのがあるように、怪獣も敵じゃないし、怪獣は倒してもスパークドールズという人形に戻るだけなので、そういう意味でも安心して観られる良い作品だと思います。
――では今回の“敵”は誰なんでしょうか?
ある目的遂行のためにエージェントとして送り込まれて怪獣たちを利用するチブル星人だったり、最上もがさんが演じるアンドロイド・ワンゼロですね。それらが怪獣たちにライブ(一体化)して操っています。
――最初に主演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
完全にオーディションだったんですけど、今までにも戦隊モノのオーディションは何度か受けていたので(笑)、会場に行くまでは「また落ちるのかな」って思っていました。でも受けてみたら、なぜか今回は「受かるんじゃないかな・・・?」っていう気がしたんです。審査が進むにつれて「空気が掴めた」っていう自信が出てきて、そうしたら最終審査に呼ばれて。最終審査では「もうこれは決まったな」と確信しました。とはいえ、実際に「決まりましたよ」って連絡を頂いたときは、これでもかっていう嬉しさがありましたね。ずっとニヤニヤしていました(笑)。
――不思議と選ばれる自信があったんですね!では、今年また続投が決まったときのお気持ちを教えてください!
ずっとやりたいって言ってたんですよ。前作は話数も少なかったし、撮影も一ヶ月間の密なスケジュールで撮っていたので、やりきれてない気持ちが強くて「これじゃダメだ。まだウルトラマンになってない」って思っていました。だからまだ続けたいってすごく思っていて、それをずっと円谷プロさんにお話させて頂いていたんです。でも僕が「やりましょうよ!」って言うと、いつも「そうだねー」って流されていたので、「チクショー(笑)」って思ってたんです。でも、後から円谷プロさんもやる気でいたことを知って、続編の話をされたときには「またやれるんだ・・・!」っていう感じでしたね。

――続編は根岸さんの強い希望でもあったんですね!
そうですね、やりたくて仕方なかったです。一年前は本当に反省点ばっかりだったので。初めての主演だったし、特撮のお芝居もわからないし、去年は何もわからないままがむしゃらに突っ走っていたと思います。撮影期間も一ヶ月と短かった分、放送をチェックしながらの撮影ではなかったので、後から放送を見たら自分ではわからないアラがすごく多くて。そういう反省点や「こういうところがダメだな」って自分で気づいたことを今年に生かせるので、毎日すごく楽しくやっています。
――アクションシーンも多いんですか?
僕の役柄的にあんまりないんですよ(笑)。前半はほとんどなくて、あっても殴られたり受け身の芝居が多いです。ビクトリアンの青年・ショウ役の宇治清高さんやアンドロイド・ワンゼロ役の最上もがさんはアクションが多くて頑張ってますね。でもひとつスタッフさんに褒められたことが、吹っ飛ぶ芝居が上手くなったねって言われました(笑)。何もない所でくらって吹っ飛ぶっていう芝居が去年からすごく多くて、今年の撮影でも序盤に吹っ飛ぶシーンがすごく多かったんですけど、それで「上手くなったね」って言っていただけました(笑)。あと合成用のグリーンバックでのお芝居とか、何もない所でやるお芝居が上手くなったって言われました。でもまだまだ難しいですね。