2019/04/16
<深川麻衣>『愛がなんだ』『柳橋物語』インタビュー
映画『愛がなんだ』出演の深川麻衣さんにインタビュー。出演が決まった時の気持ちや役作りについてや共演の岸井ゆきのさんの印象など映画に関するお話を聞きました。さらに、5月から上演される朗読劇『柳橋物語』への意気込みや、プライベートでは最近ハマっていることなどもたっぷりお届けします。
プロフィール情報
深川 麻衣(フカガワ マイ)
- 生年月日
- 1991年3月29日
- 出身
- 静岡県
- 血液型
- O型
――映画『愛がなんだ』に出演が決まった時の気持ちを教えてください
『愛がなんだ』の今泉監督が、私が初めて映画に主演させていただいた『パンとバスと2度目のハツコイ』の監督で、こんなに早くまたお仕事が出来ると思っていなかったので、すごく驚いたことと同時にとても嬉しかったです。
――台本を読んでみた感想は?
主に5人の登場人物の恋愛模様が繰り広げられているのですが、皆の不器用な部分が素敵でした。台本を読んだ後に原作も読んで、原作にはないお話が映画には登場しているのが分かり、これまで恋愛群像劇を撮ってこられた今泉監督らしい脚本だと思いました。

――深川さんが演じる葉子は、テルコ(岸井ゆきのさん)の恋を見守る親友。演じるにあたって役作りはされましたか?
お酒を飲むシーンがあったり、喋り方もぶっきらぼうな感じなど、私が今まで演じさせていただいた役とは真逆で、新しいチャレンジでした。ですが、役について考えすぎるのは違うと思い、撮影が始まってからは肩の力を抜いて演じることを意識しました。あとは、男性が見たら”ちょっとこの女は嫌だな”と思われてしまうような、恋愛に対してふらふら揺れ動くことが多い葉子ですが、それは小さい頃の家庭環境や親からの影響であるので、そういったバックグラウンドが見に来ていただいた方に説明しなくても透けて見えるように演じたいと思っていました。
――深川さんご自身と葉子、共通点はありましたか?
葉子は負けず嫌いというか、素直じゃない一面を持っていて、根の部分を人に見せない性格ですが、私自身も結構頑固で、悔しさや悲しさはあまり見せないようにしてしまうんですよね。悟られないように一枚フィルターを張るような……そういうところは共感出来ました。
――現場の雰囲気はどうでしたか?
とても良かったです!でも、撮影期間が短くてあっという間でした。長く現場にいられないのが寂しかったですが、『パンとバスと2度目のハツコイ』の時にお世話になったスタッフさんもいらっしゃったので安心感がありました。

――今泉監督はどのような方ですか?
自分の頭の中で組み立てたプラン通りに撮ろうというよりも、演じる側から出るものを信頼してくれています。話し合いを重ねて一緒に役を作っていってくださる監督です。
――テルコを演じられた岸井ゆきのさんとはNHK連続テレビ小説『まんぷく』でも共演されていましたが、岸井さんの印象は?
お会いする前は、少しクールな女の子なのかと一方的に思っていました。でも実際は、スタッフさんと楽しそうにお話していたり、あとは食べることが大好きで『まんぷく』の撮影中もお昼ご飯を一緒に食べたりして。いつも美味しそうにもぐもぐしているイメージがあります(笑)。気さくで元気な女の子です。
――撮影中に印象に残っているエピソードはありますか?
葉子とテルコが縁側で言い合いになるシーンが印象に残っています。普段、上から目線で人に強く言うことがないので、どのような言い方をするか迷いながら演じていました。あとは葉子も本音を隠す子なので、そのシーンでどこまでテルコに想いをぶつけるのか、隠すのか……最後まで悩みました。
――映画を楽しみにしてくださる方へメッセージをお願いします
誰かを好きという気持ちや熱量は目に見えるものではないので比べることは出来ないですが、正解がない分、見る方によって受け取り方や誰に感情移入するかが変わってくる作品だと思います。映画のキャッチコピーに「”好き”と言えないすべての人へ」とありますが、恋愛をしている方も、怖くて出来ないという方も、色々な方に見ていただきたいです。