2024/07/23
白石聖「思ったことを臆せずできている。保田先生(中島健人)との掛け合いにも注目してほしい」大ヒット漫画原作のパラリーガル役を熱演<しょせん他人事ですから>
テレ東にて毎週金曜夜8時より放送されているドラマ8『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』は、変わり者の主人公・保田理弁護士が「しょせん他人事」をモットーに、社会問題にも発展しているネット炎上やSNSトラブル案件を解決していくリーガルドラマ。
中島健人さん演じる保田弁護士とバディを組むパラリーガル・加賀見灯役の白石聖さんへインタビュー。
――原作は累計210万部(電子+紙)を超える大ヒット漫画ですね。その実写化ということですが、撮影をしている段階で手ごたえは感じていますか?
撮影は順調に進んでいます(※取材は6月下旬)。灯は普段、保田先生にツッコみを入れたり真面目なキャラクターなのですが、第2話で灯の推しであるアーティストの「ヌーヌー」が相談者としてやってくることで、気持ちが昂る瞬間があるんです。その感じを思いっきりやってみたら、監督も笑って受け入れてくださって。自分が思ったことを臆せずやってみることができて、それを受け入れてくれる環境があってとてもありがたいなと思います。
――原作は元々お読みになっていたそうですが、どういうきっかけで?
ネットの広告でとても気になって読み始めたのがきっかけです。ネットトラブルという身近な問題がキャッチーに描かれていて、続きも購入して読みました。

――身近に感じられる部分もありましたか?
ネットでのトラブルは皆さんの身近にもあるものだと思います。ただ、その中でも自分と似たような立場である「ヌーヌー」が動画を捏造、拡散され、ファンの人も動画が本物だと信じてしまう状況は、もし自分の身に起こったらと考えるととても恐ろしいなと感じました。自分が被害者だけではなく、誤った情報を鵜呑みにして拡散することで加害者になる可能性もあるという危険性についても描かれているので、今一度ネットとの向き合い方を考え直した方がいいなと思うきっかけにもなりました。
――ネットでの炎上やSNSトラブル、誹謗中傷など現実でも問題になっている問題を扱うドラマが今、制作されることをどう考えられますか?
今まで私が見てきたリーガルドラマでは殺人事件とか、テーマが重い内容を扱ったものが多かったのですが、誰もが身近に感じるネットトラブルを扱うことは今とても大切なことだなと感じています。スマホやパソコンは、使い方一つでこんなに怖いことが起きるんだということもそうですし、いざ被害を受けてしまった時に情報開示請求など法律的な対処をしようとすると道のりがとても長くて大変なんだと、この漫画を通して初めて知ったんですよ。なので、私自身ももちろん、この作品を通して改めて考えるきっかけになればいいなと思います。
――加賀見灯を演じる時に意識していることや気をつけていることはありますか?
灯は保田先生と考え方や性格が対極に見える方が面白いと思うので、そこは意識して演じるようにしています。また原作の編集の方とお話しする機会があった時に、灯が作品のテンポ感を作っているとおっしゃっていたので、実際に演じる時にも特に気をつけてやっていきたいと思っています。
――テンポ感については中島さんとも話し合ったりしていますか?
実際にこうしようっていう話し合いはしていないのですが、個人的には演じていて程よい緩急はつけられていると思っています。まだ完成した映像を見られていないのですが、ティザーを見る限り面白そうなドラマに仕上げていただいているので、テンポ感は期待してもらっていいんじゃないかなと思います!

――モノローグのシーンも登場しますね
第1話は視聴者の方への説明が主ですが、第2話になってから心情のモノローグも入ってきます。灯のキャラクターや背景も明らかにされていくので、ぜひそこにも注目していただきたいです。
――役を演じる時に大切にしていることは?
その役のコンプレックスや引っかかっているものを考えるようにしています。灯は自分が過去にネットトラブルに巻き込まれた経験があるからこそ、どうしても他人事ではいられない姿勢や、世話焼きな部分があるのかなと思っています。この人にとってのコンプレックスは何なのかを考えると、また違った角度で役柄を考えられるのかなと思い、気にしているポイントではあります。
――相談者に対してドライな保田と感情移入して優しく寄り添う加賀見、対照的な二人ですが白石さんご自身はどちらに近いですか?
保田先生ほど尖ってもいないですし、灯ほどしっかりしてないという……ちょうど間ぐらいかなと思います(笑)。保田先生の考え方も理にかなっているとも思いますし、灯が相談者に対して気持ちが入ってしまう部分も分かります。
