――ドラマ9『D&D ~医者と刑事の捜査線~』に出演が決まった心境を教えてください
去年も刑事ドラマをやらせていただいたので2回目の刑事役ですが、今回は寺島(進)さんとバディのような関係で一緒にやっていくということで、ちょっと緊張もありつつ大丈夫かなっていう不安もありつつだったんですけど、寺島さんが初めてお会いした時からすごくフランクに話してくださる方で、すぐに「打ち解けていいぞ!」みたいに受け止めてくれたので、現場も今は楽しく撮影させていただいています。
――台本を読んだ感想は?
医者と刑事、2つの別の職業が交わっていくんですけど、お互いに自分の信念を持って働いているのが合わさっていく姿がすごく面白いなと思って、台本を読ませていただきました。
――前田さん演じる牧野について、どのような印象をもちましたか?
すごく一生懸命で素直な刑事で、僕もこういう牧野の真っ直ぐさが素敵だなと思うので、見ている皆さんにもそういう風に感じてもらえて、皆から応援してもらえるようなキャラクターにしたいなと思っています。

――役を演じている際に意識していることや気をつけていることは?
牧野は昭和の刑事にすごく憧れているので、弓削さんへのリスペクトをすごく大事にしたいなと思ってやっていて、弓削さんの真似とかをしています。寺島さんもすごく尊敬できる方なので、そういった意味では自分の純粋な気持ちを役に落とし込んで演じている感じです。回を重ねるごとに、ちょっとずつ弓削さんに寄せていきたいなと思っています。まだ撮影は前半ですが、警官から刑事になっていくので、元々やる気はある子なんですけど、最初の頃はまだちょっと頼りない感じはあるので、弓削さんを見てちょっとずつ成長していく姿が見せられれば良いなと思っています。
――ご自身と牧野、似ているところはありますか?
牧野は刑事にすごく憧れていて、そこに向かって真っ直ぐ一生懸命向かっていく姿は、僕もやりたいことがあったらそこに向かって、1個のことに集中しちゃうタイプなので、それが良い時もあるんですけど、ちょっと視野が狭くなってしまったりもするので、牧野はそういう自分のなりたいものに一直線なところはすごく似ているなと思います。
――撮影で苦戦している点はありますか?
どうしようかなと思っているシーンとかでも、寺島さんが助けてくださるので大丈夫です。伸び伸びとやっています!
――寺島進さん、藤木直人さんのお二人が主演を務めていますが、お芝居でのお二人の姿はどう映っていますか?
ずっと勉強させていただいています。僕がキャストでは一番最年少で、だからこそすごく伸び伸びとやらせてもらっているんですけど、何か分からないことがあって聞いたら「じゃあこうしよう」と言ってくださいますし、お二人ともすごく頼りになるので、僕は最年少らしく、自分のやりたいことをやっています!

――バディを組むことになる寺島さんはどんな方ですか?
僕みたいな若手にもたくさん話しかけてくださって、僕は結構人見知りなのであまり自分から行くのが苦手なんですけど、寺島さんはいつもいじってくれたりつっこんでくれたりするので、僕も話しやすいです。そういう雰囲気を作るのが上手な方というか、スタッフさんたちに対しても下の名前で呼んでいたり、それで現場が明るくなっているなと思いました。一人の力でそれだけ周りに影響させるというのはすごいと思うので、僕も自分が真ん中に立つ作品に出る時は、寺島さんみたいに現場の雰囲気を丸ごと作っていけるようにできたら良いなと思います。
――寺島さんの現場での立ち振る舞いで印象的なものは?
寺島さんはよく声を出しています。例えば「○○していこう!」みたいな感じの、全体の士気が上がるような声出しをしているので、スタッフさんたちもすごく覇気があって、皆すごく元気に撮影しています。

――現場ではどのように過ごしていますか?
僕は寺島さんとほぼずっと一緒にいて、藤木さんと早見(あかり)さんと4人が集まって話すシーンもあるんですけど、その合間には好きなお酒とかの話をしました。寺島さんとご飯に行った時に寺島さんが飲まれていたお酒を、一人の時に飲んだりして、寺島さんがいない時でもちょっと真似して飲んだりしています(笑)
――そのお酒は美味しかったですか?
美味しかったです。今までは正直お酒は飲めればどれでも大丈夫なタイプだったんですけど、ちゃんと味の違いが分かる人になりたいなっていう。4人で喋っていると、皆さん「これが好き」みたいな話をしているんですけど、僕はどれも同じなんだよなと思って……最近はちゃんと飲み比べて、これはこういう味なんだっていうのをちゃんと感じるようになりました(笑)。大人の階段、上ってます!