――菅井さんがもし学生に戻れるならこういうことをしておきたい、ということはありますか?
- 私は女子高だったので、女子高ならではの青春を味わえたと思っているんですけど、ちょっと後悔しているのは、もっとちゃんと授業を聴いていれば良かったなと思っていて(笑)。あんなに学べる環境は大人になったらなかなか無いですし、それなのに隣の子と喋ってしまったり、結構真面目にちゃんと聴いている方だったとは思うんですけど、眠くなって途中からノートが書けなくなったり、そういうことが多かったので……。学べる環境のありがたさは大人になって実感しています。ちゃんと勉強して、恥ずかしがらずに先生に聞きに行けば良かったなと思います。
――勝手なイメージですが、菅井さんは優等生タイプなのかと思っていました
- 真面目な方だったとは思うんですけど、ちゃんと聴いているはずなのにテストはあまりできなかったのが、一番タチが悪かったです(笑)。でも、家族から塾などでサポートもしてもらえていたので、それは感謝だなと思います。
――菅井さんご自身は“自称・○○”に当てはめるとしたらなんですか?
- そうですね……自称・料理上手ですかね(笑)。やればできると思っているんですけど、今まではなかなか料理の機会が無くて、できないイメージを持っている方がいらっしゃるかもしれないんですけど、ちゃんとレシピを見ればできますし、肉じゃがとかカルパッチョとか結構美味しくできるので、自称・料理上手です(笑)
――主演のKōki,さんはどのような方でしたか?
- Kōki,さんは現場ですごく明るくいてくださって、お話ししやすく、私も楽しい時間を過ごさせていただきました。学校で撮っていた時は教室が控え室になっていて、そこで隣に座ってくださってご飯を一緒に食べたりして。日数的にはそんなに多くは一緒にいられなかったんですけど、濃いお話ができて、すごく優しい方でした。
――撮影中のエピソードがあれば教えてください
- 私は干し芋が大好きなんですが、撮影の時に干し芋を食べていたらKōki,さんが「私も干し芋が大好きで」とおっしゃって。食の好みがすごく似ていて嬉しかったですし、Kōki,さんがおすすめの干し芋を何個か持ってきてくださって、次にお会いした時に「これ美味しいからおすすめだよ」とプレゼントしてくださったんです。それがすごく嬉しくて、食べるのがもったいなかったんですけど、すぐに全部食べちゃいました(笑)
――菅井さんが食べたことのない干し芋だったんですか?
- 体に良さそうな素敵な干し芋で、私も食べたことないもので、すごく嬉しかったです。何かお返しできたらと思って、自分が好きな干し芋を買い集めてお返ししました。
――愛美は俊を一途に追い続ける役柄、菅井さんが今一途に追いかけているものがあれば教えてください
- アサイーボウルが好きで、お店で食べたりしていたんですが、自分で作れたらもっと良いなと思って、最近は取り寄せて自分で作ろうと思っているのが楽しみです。
――なりたい自分になるために日頃から意識していることなどはありますか?
- いつも上機嫌でいられる方は素敵で、人生をすごく楽しんでいる方や、年齢を重ねてどんどん輝きが増す方とお会いすると素敵だなと思うので、自分もいつも笑顔でいられるように、自分で自分の機嫌を取って、私の場合は動物や美味しいご飯、家族と過ごす時間がホッとできてリフレッシュできるので、定期的に自分にご褒美をあげながら、頑張る時との切り替えをしっかりするようにしています。
――麗奈がメイクと出会うことで人生が大きく変わっていくストーリーですが、菅井さんの人生を大きく変えたものはなんですか?
- やはり所属していたグループかなと思います。19歳でオーディションを見つけて飛び込んで、デビューして今年で10年になるんですけど、10年続けさせていただけると当時は思っていませんでしたが、思い切って飛び込んで良かったなと思いますし、その時に見つけてくださって、応援してくださっている方々にとても感謝してもしきれないです。あの時は純粋に乃木坂46さんやAKB48さん、アイドルに対しての憧れが自分を突き動かしてくれたので、その思い切りがあって良かったなと思います。
――映画をご覧になって好きなシーンはありましたか?
- 主人公の麗奈のメイクのビフォーアフターを大きなスクリーンで見たら純粋にすごいなと、ここまでできるんだという驚きもありましたし、そんな麗奈がなりたい自分に向かって努力していくところや、色々な人と出会って、人のために動いたりしながら、自分も周りも輝かせていく姿にすごく前向きなエネルギーをいただけたと映画を観て思いました。個人的には、俊くんのお母さんと麗奈のシーンがすごく好きで、温かい気持ちになりました。
――客観視しづらいかもしれませんが、ご自身の演技はどうでしたか?
- 私は試写を見るのが恥ずかしくてしょうがなかったんですけど……(照)、でもまずはちゃんと学生に見えていたら良いなと思いましたし、物語のクライマックスにかけて乱していく存在なので、そこで驚いていただけたら嬉しいなと思いました。
――今後、演技に対して意欲はありますか?
- なるべくたくさんの経験を積んで、自分にとって良かったことも悪かったことも、色々な感情をその時々の役に投影して、幅広く物語をお届けできるような役者になっていきたいと思っています。
――菅井さんからみた、映画の楽しみにしてほしいところを教えてください
- とにかく画面が美しくて眩しくて、キュンキュンできて、見ていただいたらとてもポジティブな気持ちになれる素敵なエネルギーに満ち溢れているので、心の栄養になる作品だと思います!麗奈をはじめとした皆さんが、前編では学生時代のキラキラ、後編は少し大人になった恋愛と、前編後編通して満たされるような作品だと思うので、ぜひ合わせて見ていただきたいです。
そんな中で愛美も、自分の好きなものに向かって、これでもかというぐらいガッツを持って行動しているので、そんな愛美にちょっとゾッとしていただけたら嬉しいですし、でもその中で愛美の成長も少しでも感じていただけたら嬉しいなと思っています。
――最後に、メッセージをお願いします
- 『女神降臨』がもうすぐ公開になります!この物語は前編後編通して、色々なキャラクターの成長が生き生きと描かれていて、目まぐるしく、濃密な作品になっているので、ぜひたくさんの方々に見ていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
撮影:秋葉巧