――撮影の中で苦労した点はありましたか?
曽野:橋の上で撮影したんですけど、風がすごくて、本当に強風で、風が目に入ってドライアイになっちゃって大変でした。
箭内:涙流しながらね(笑)
曽野:そうなんです。泣かないシーンで涙流しちゃったんですよね。
箭内:泣くシーンじゃないんですけど、目が乾きすぎちゃって。
――自然が大敵だったんですね
箭内:オールバックになりながら撮影してました。
曽野:あれどうなってるんだろうね?(笑)
箭内:作品を見ながら内心笑っちゃいそう(笑)


 

――本作はキュンキュンするシーンもかなり多いですが、印象に残っているキュンキュンシーンはありますか?
曽野:相馬が自分の過去について話すシーンがあって、今までの行動が何でそういうことになっちゃったのかを琴里さんに全部説明して、つらいことを吐き出すんですけど、その後に琴里さんが受け止めてくれてハグしてくれるところはキュンとするシーンなんじゃないかなと思います。
箭内:私はオフィスのシーンで、相馬くんが「充電させてください」と言って座りながらハグするシーンがあるんですけど、そこが他では見ないハグの仕方だと思うので、位置とかが難しくてすごく苦戦したことが印象に残っています。
――撮影現場でのエピソードがあれば教えてください
箭内:同じ会社のメンバーで親睦会としてバーベキューをするシーンがあるんですけど、その時に楽しげにワイワイしている風景だけ撮る時は、普段どんなお酒飲むの?とか、他愛もない会話をしていました。
曽野:いきなり「焼きそばは何派?」と言われて、ソースとか塩とかよくあると思うんですけど、急に本番中に振られて、訳が分からなくなって……。
――何て答えたんですか?
曽野:バジルって言いました。
箭内:その唐突のバジルに皆ツボっちゃって、しばらく抜け出せなかったです(笑)
曽野:ずっと皆笑ってました。大喜利を振られたのかと思って、真顔で答えました。
箭内:120点でしたね。


 

――しかも曽野さんは相馬くんとして答えたわけですよね
曽野:キャラとして「バジルです」って言って、皆が笑ってるのを見て「何がおかしいんですか?」みたいな、ちょっとおふざけみたいなのもありましたね。
箭内:相馬くんだったら本当にバジル焼きそば食べてそうですよね(笑)
――視聴者の方に楽しみにしてほしいポイントを教えてください
曽野:相馬の周りの皆さんへの塩加減具合と、琴里さんへのあったかさのギャップを見て、「私にだけこんなに優しくしてくれるんだ!」って重ねて見てもらえると嬉しいです。
箭内:率直にキュンキュンを楽しんでいただきたいというのと、大人として恋に奥手な琴里ちゃんの気持ちの変化や、相馬くんと出会ってからの、相手を思いやるからこその迷いなど、そういう人間性の部分はすごく共感していただけるなとも思うし、刺激を受けていただけるのかなと思うので、キュンキュンしながらもぜひ楽しんでいただけたらなと思います。


撮影:秋葉巧
ヘアメイク:小林麗子(曽野舜太さん)、中逸あゆみ(箭内夢菜さん)
スタイリスト:平松彩希(曽野舜太さん)、田中亨奈(箭内夢菜さん)