――ここからは濱尾さんご自身についてお伺いします。芸能界に入ったきっかけは?
- 大学2年の時に芸能界に入りましたが、元々は就職について早いタイミングから考えていました。高校生ぐらいの時からやりたいことは見えていて、報道だったりメディア関連の仕事をやりたいなと考えてOB訪問などに行き始めた時に、自分が本当にやりたいのは役者としてテレビに出た上で何かを発信していく存在になることだと思いました。昔からドラマをよく見ていて、特に「GTO」や「池袋ウエストゲートパーク」とか「ビーチボーイズ」とか僕世代のリアルタイムより前のドラマや「仮面ライダー」シリーズも好きで。一度役者に挑戦してみないとこの先どんな道に進んでもあの時やっていたらと後悔すると思ったので、今の事務所に連絡したのがきっかけです。
――ご自身で応募されたんですね
- 自分で連絡を取って、プロフィールシートを提出して面接を受けて、所属することが決まりました。
――かなり異例な経緯と言いますか、よく聞くのはスカウトされて、とかですよね
- 実はスカウトしていただいたこともあったんですが、その当時は水泳一筋だったこともあって興味が無かったんです(苦笑)。自分で事務所に所属するならここが良いと決めて、連絡しました。
――所属事務所に強いこだわりがあったんですね
- 一生この仕事で食べていくつもりで、きちんとした役者になりたいというのを考えた時に、所属する事務所はすごく大事だと思いました。
――芸能活動を始める前と後で何か変化はありましたか?
- 心象的な変化はあまりないのですが、事務所に入る直前まで大学の体育会に所属して、寮生活をしながら競泳をやっていたので、環境はすごく変わりました。それまでは毎日毎日泳いでいました。あとはいつも屋内プールで練習していたんですが、大きな大会で屋外プールで練習していた強豪校の人たちと会うと色の白さが恥ずかしかったので、朝練と午後練の間に寮の庭でパンツ一枚で日焼けするぐらい日焼けが好きだったんです(笑)。今は日焼け止めを塗りまくっているので、生活面は大きく変わったと思います。
――お仕事に対して考え方が変わったことは?
- この仕事を始める前はドラマを見る時は出演者の方のお芝居ばかり見ていたんですが、作品を作るのにはスタッフさんがいてこそなのだと知りました。メイクをしてもらって、衣装があって役になることが出来て、脚本があって、カメラマンさんがいて、本当にたくさんのスタッフさんが関わって出来ているんだなと、スタッフさんのありがたみをすごく感じています。
――最近ハマっていることは?
- 最近のブームは洋服のリメイクです。以前、自分で染めた洋服で撮影するという雑誌の企画があって、そこで仲良くなったスタイリストさんと一緒にリメイクしています。今日着ているタンクトップも、元々白だったんですがちょっとミートソースを飛ばしちゃって(笑)、それを誤魔化すために染めました。あとは古着を切ってタンクトップにしてみたりとか。今はサスティナブルが話題になっているというのもありますが、洋服が好きで自分でリメイクしています。
――タイダイ染めは世界に一着だけの服になりますしね
- そうなんです。良い感じに染まってますよね!これは綺麗に出来ました。でも自分一人ではまだ上手く出来なくて、スタイリストさんと一緒だと良い感じになるんです。これからも色々リメイクしていこうかなと思ってます。
――今後お仕事で挑戦したいことは?
- 「仮面ライダー」は夢なのでいつか出演したいと思っています。また、役者を始める時に、教師や医者を演じてみたいと思っていました。元々教師になりたいと思っていたこともあったんですが、すごく傲慢な考え方かもしれませんが、僕が良い教師像・医者像の役を演じて、その役に憧れてこういう教師や医者になりたいと思う人が増えたら良いなと思ったんです。無限の可能性があるのが役者の魅力だと思います。
――憧れや目標としている俳優さんはいらっしゃいますか?
- 沢村一樹さんにお会いする機会があって、その時にこういう大人になりたいなと心底思いました。役者さんとしてのお芝居ももちろんですが、バラエティーなどにも出演してマルチに活躍されていらっしゃいますので。
――プライベートで挑戦したいことは?
- 芸術面と音楽でやりたいことがあって、まず芸術面では小学生の頃に絵画部に入っていて油絵とかを描いていたんですが、最近はなかなか絵を描く機会がなかったので、新しいイーゼルとキャンバスを買って絵を描きたいなと思っています。音楽は恥ずかしながら今まで何もやったことがなかったですけど、一つ何か楽器に挑戦してみたいです。
――ありがとうございます。最後にファンの方々へのメッセージをお願いします
- 役者としてはまだまだですが、これから色々見ていただく機会を増やしていって、「早い時期から応援してよかったな」「結構前から見つけてたよ」と言ってもらえるような役者になります。これから応援の程よろしくお願いいたします。
写真:秋葉巧、ヘアメイク:小池裕輔、取材:村松千晶