――ここからは井頭さんご自身についてお伺いします。芸能界に入ったきっかけを教えてください
小学生の頃、母によくミュージカルを観に連れて行ってもらっていて、そこで見た『アニー』に出ている子たちが当時の自分と同世代で、舞台の上でキラキラして頑張っている姿にすごく感銘を受けて、自分もこういう舞台に立ちたいなと思ったのがきっかけで、全日本国民的美少女コンテストに応募しました。
――ご自身で応募されたんですね
自分からやりたいって言って、母が探してくれました。小学校6年生のタイミングで、来年から中学校に上がるということもあって一つの節目として大きなコンテストに送ってみようか、となって、私はやる気満々だったんですけど、両親は落ちるだろうと思っていて(笑)。これで諦めをつけてくれって意味で送ったみたいだったんですけど、まさかの賞をいただけたという感じです。
――そのような経緯だったんですね
でも両親がそう思っていたことを知ったのは最近だったんですけど(笑)。やはりこの仕事は不安定な部分もあって心配だったんだと思います。でも私はそういうことを全く考えていなくて「やった!嬉しい!」って感じでした。

――今年、主演を務めた映画『鬼ガール!!』で「おおさかシネマフェスティバル2021」の新人女優賞を受賞されました。この時の心境はいかがでしたか?
まさか賞を取れるとは思っていませんでした。初主演の作品ということもあり、この映画にかける情熱は特別でしたし、キャストの方々やスタッフさんも素敵な方ばかりですごく良い現場だったので、賞という形で評価してもらえたのはすごく嬉しかったです。これから女優をやっていく上で、もっとステップアップしていきたいと思わせていただきましたし、地元・大阪で最初に映画賞を受賞出来たのは嬉しかったです。
――『鬼ガール!!』の撮影を通じて成長出来たと感じた部分は?
初の主演ということでプレッシャーもありましたし、セリフの分量も今まで以上で、完璧に演じたいという想いもあって悩んでしまう時もありました。でもこれまで出演してきた作品で主演の方や先輩方が現場で周りに気を配ってくださっていた姿を思い出して、ただ主演としているだけではダメなんだなということと、皆さんの気配りのすごさに改めて気づけましたし、私自身もそんな風になりたいと思いました。
――最近のマイブームは?
以前から占いが好きで、ゲッターズ飯田さんの本をよく読んでいます。この間2022年版を買ってきて読みました。
――占いの結果に左右されるタイプですか?
そうですね。でも悪いことを言われても寝たら忘れちゃいますね。良いことも結構忘れちゃうんですけど(笑)。占いの番組を見るのも好きで、毎週欠かさず見ています。
あとは、YouTubeでタロットカード占いをやっている唯ひかりさんというユーチューバーの方がいらっしゃるんですけど、唯さんを見て私と友だちで自分たちもタロットカードをやってみよう!ってことになって。
――占う側にも挑戦されたんですね
自分たちで占えたら良いんじゃないかと思って、タロットカードを買ってきて説明書を読みながらやってみたんですけど、読み方や解き方が難しくて、2回くらいで挫折してしまって……。良い結果も出たんですけど忘れちゃいましたね(笑)。その瞬間が楽しめてれば良いなっていうので、自粛期間の時も占いをやって楽しんでいました。
――休日の過ごし方は?
映画や韓国ドラマを見ることにハマっていて、一日中見ていることが多いです。韓国ドラマは続きが気になって眠れなくなっちゃいますね。
――韓国ドラマって日本のドラマと比べて話数が多いですよね
24話とかある作品もあって、見始めた頃はびっくりしました。でも話数が多いほどその人物のことが深く掘り下げられていくので、より感情移入しやすいなと思います。
――最近見た韓国ドラマで良かった作品はありますか?
『被告人』というチソンさんが主演の作品で、主人公の検事が悪者を追っていたんですけど、気づくと記憶喪失で、しかも終身刑になっているんです。そこから記憶を取り戻して無実をどう証明していくのか、どん底から這い上がっていく展開がハラハラしてすごく面白くて、皆にオススメしてます!
――私もチェックしてみます。これから挑戦してみたいお仕事や演じてみたい役柄は?
ヤンキーみたいな役で、髪を金髪に染めてみたいなっていうのはあります。あとは、最近は明るくて天真爛漫だったり、普通の女の子の役柄が多かったので、サイコパスだったり闇を背負っているような、そういったダークな役柄も挑戦してみたいと思います。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします
いつも応援してくださりありがとうございます。今年20歳になりましたが、どんどん前に進んで成長した姿を見せられるように頑張っていきますので、これからの出演作も楽しみにしていただけたらと思います。『サムライカアサン』もぜひ見てください!


カメラマン:秋葉巧、ヘアメイク:勝部絵理奈