――本作は原さんにとって連続ドラマ初主演となります。初主演ということについてプレッシャーはありましたか?
- 初主演に対するプレッシャーは、やることはいつもと変わらないので正直あまりなくて、それよりも『るなしい』という作品でるなを演じることに対してのプレッシャーの方がすごく大きかったように感じます。
――公式コメントには原作を読んだ際に「ひとりの読者として物語に没入」とありましたが、どのような部分に惹かれましたか?
- るなとケンショーのビジネスバトルが後半にいくにつれてどんどん白熱していくところもそうですし、先の展開が全く読めないというのと、今までに自分があまり読んだことのない題材だったので、とても面白かったです。るなが圧倒的な存在じゃないのが面白かったなと思っていて、女性の教祖という強いキャラが出てくると、全て彼女の掌の上でした、みたいな展開も多いと思うのですが、るなは神の子として持って生まれた才能を持ち合わせつつも、良い意味でも悪い意味でも幼さが共存しているキャラクターなんだなと感じました。演じるのはとても難しそうだなと思ったんですけど、ある意味人間味があって、このキャラを演じてみたいと強く思いました。出てくるキャラクター皆が、人のあまり表に出せない、綺麗なだけじゃない欲望に忠実なところや人に対する執着を色々と抱えながらも、不器用にまっすぐ生きるのが面白いし、共感したくないけど共感してしまう、そういう新しい感覚になるお話で、絶対にやりたいなと思いました。

――撮影に入る前に何か準備したことはありますか?
- 原作を読み込みました。こういうキャラだよね、みたいに当てはめられるキャラクターじゃなかったので難しいなとは思いましたが、自分なりの解釈でるなを演じた時に、見てくださる皆さんにどう映るんだろうというのもすごく楽しみで、本当に試行錯誤しながらという感じです。
――役を演じる上で、監督から言われて印象に残っている言葉はありますか?
- 衣装合わせの時に、「何が良いとか悪いとかそういうことではなく、不器用に生きざるを得ない人たちの物語だと思ってほしい」と言っていただいて、それだけはブレずに持っておけば大丈夫かなと思っています。
――るなを演じる上で大切にしていることや、心がけていることはありますか?
- 原作を読んで思ったのは、るなはとてもピュアなんだなと。本当に無垢なところが最初にあって、ほしいと思ったものは絶対に手に入れる執着や頑固さ、まっすぐさを持っている女の子だということを大事にしたいと思いながら演じています。教祖としてのカリスマ性のある一面と、年相応の10代の女の子としての感情の両立というか、どれをどれくらい見せるかという塩梅は気をつけたいと思いながら、(取材時時点では)まだ撮影に入って数日しか経っていないので、日々模索しながら頑張っています。

――るなの人を魅了する力は特異だなと思います
- るな自身が人心掌握に長けているというか、この人についていきたいというカリスマ性を持ち合わせつつ、神の子としてその特殊な環境下で生きてきたが故のいびつさや未熟さみたいなものもあり。騙すだけじゃなく騙されたり、人間味があって面白いところだなと思います。
――原さんご自身は、人心掌握とかは得意だと思いますか?
- 全然思わないです!多分騙される側だと思います。るなに出会ったら危ないかもです(笑)
――そんなるなに色んな人が魅了されている感じはご自身で理解できますか?
- 分かります。ほしい時にほしい言葉をかけてくれる人だと思うし、この人についていったら大丈夫と思わせる覇気があるなと。でもそれも、もちろんそういう子だと育てられたからというのもあるのかもしれませんが、多分るな自身がそういう才能を持って生まれてきた子だと思うからこそ、馴染めなかったりもして。どこまで行っても悪気とかではなく、ピュアでまっすぐなんだということは大事にしたいです。
――どのように育ってきたか、バックグラウンドはどのように想像しましたか?
- 想像しました。物心ついた時から神の子として育てられて、“火神”が当たり前の世界の中で育てられたことを考えた時に、神の子であるということでしか、自分のアイデンティティを築けなかった子だと思うので。私自身も物心ついた時からお芝居をしているので、共感できる部分は少なからずあったのかなと思います。

――“神の子”であるるなは恋が許されない、という掟についてはどう思いましたか?
- 芸能界自体がちょっと近しいのかなと、読んでいて思いました。それは恋愛どうこうという話ではなく、作品に出てくるのは、願いを叶えるために代償を払わないといけない神様なんです。大きい願いを叶えたければ、それだけ大きい代償を支払わないといけないというのは、この業界にかかわらず、全てそうだと思います。何かをかけたり捨てたりして、他の人には手に入らないものを手に入れる人はすごく神格化されるし、輝いて見えるのはとても説得力があると思います。
――るなの立場にもし自分がなるとしたら、どう感じますか?
- 常に見られる職業ではありますし、学生時代も部活に入れなかったとか、皆が当たり前にしているような青春を過ごせていた記憶はあまりなくて。でも、だからこそできたお仕事があって、やりたかった作品に出られて、というのをこの作品でいう代償だと考えるとしたら、るなの覚悟は分かります。
――恋心を抑えられなかったるながケンショーに告白し、失恋から復讐へと至るわけですが、その考え方は理解できましたか?
- オーディションとかにたくさん落ちると、見返してやる!とは思います(笑)。なんであの時に取らなかったんだと思ってもらえるような役者さんになろうというのが原動力になったりもします。るなは人への執着なので少し違うかもしれませんが、気持ちの方向性は分からなくもないかなと思います。

