――デビューのきっかけは?
- 小学校5年生の時に、母と本屋さんでオーディション雑誌を見つけて、母に「応募してみる?」と言われ、「送ってみる!」と言ったのがきっかけです。
――もともと芸能界に憧れはあったのですか?
- 妹が小さい頃に雑誌の読者モデルをやっていたのでこんな仕事もあるんだなと知ってはいたんですが、芸能界に絶対に入りたいと思っていたわけではないんです。その時は、あまり深くは考えずに面白そうなので“やってみよう!”と思いました。
――オーディションを受けられたということですが、合格した時のことは憶えていらっしゃいますか?
- オーディションと言っても、その場で演技をしたりということはなく、母と私と事務所の社長と3人で面接みたいな感じで。だから、「合格です!」という通知もなかったと思います。母のほうに連絡がいってたのかもしれないですけど(笑)。自然な流れでお仕事をさせてもらうようになりました。
――芸能界に入るということで、ご家族やお友達の反応はいかがでしたか?
- 家族は、いつも通りでこれといって何も変わらなかったと思います(笑)。友達は、私が何かに出るときは「教えてね」と声を掛けてくれたり、雑誌に載ったりすると読んでくれたり、応援してくれています。
――デビュー作が大林宣彦監督の映画『理由』ですよね。最初のお仕事の印象は。
- いつも映画を観ている側だったので、撮影現場に入ってカメラから照明から見るもの全てが新鮮でしたし「映画ってこうやって撮るんだなあ」というのを実感しました。
――初めてのお仕事が映画ということで、プレッシャーもあったと思うんですが。
- 逆に、映画が初めての仕事だったので、あまりプレッシャーは感じなかったです。他のお仕事をしていなかったぶん、比べるものがなかったので全て受け入れられたのかなぁと。プレッシャーによる緊張というより大人の方が沢山いることに緊張していました(笑)。
――お仕事をされていて、辛かったなぁと思ったことはありますか?
- 撮影の時に薄着で寒いと思うことはありますけど、本番中は普段生活している時より不思議と寒さを感じなかったりもするので・・・。お仕事をしていて辛いとは、あまり思ったことはないです。
――逆に良かったことは何ですか?
- いろいろな方とお会いできることですね。このお仕事をしていなかったら共演者の方やスタッフの方はもちろん、沢山の人とお話しすることもなかったと思うので、よかったなと思います。
――3月5日から、寺島さんにとって初舞台となる『青春デンデケデケデケ』が公演されますが、まずは意気込みを聞かせてください。
- 映画やドラマと違い、動きも声も大きくしないといけないので難しいとは思うんですが、頑張ってチャレンジしていこうと思っています。
――ヒロインが決まった時のご感想は?
- 毎年事務所の新年会があり、そこで一人づつ今年の抱負を話す時に、社長が皆の前で私が舞台に出るということを発表したんです(笑)。私もそれを知らなくて、びっくりしました。
――(笑)。知らされてなかったんですか?
- そうなんですよ。だから「あっそうなんですか?!」って(笑)。その時に初めて舞台に出させて頂くことを知りました。
――この舞台『青春デンデケデケデケ』ですが、映画版は大林宣彦監督が作られているんですよね。ご覧になりましたか?
- 原作本も読んで、映画も観ました。本も面白かったんですが、曲名が書いてあっても実際はどんな曲か分からなかったのでイメージが湧きにくかったんですが・・・。映画を観たら知っている曲がかかっていて、楽しかったです。
――役作りの参考にされたり?
- 今回の舞台は、映画や読んだ本とはすこし違っていて、もうちょっとキャラクターを膨らませてあるんです。だから参考にしながらもこれから稽古を積んで自分なりの“唐本幸代”のキャラクターが出せればいいなと思っています。
――舞台の製作発表で初めて共演者の方々とお会いしたそうですが、印象はいかがでしたか?
- バンドを組む5人の男のコをメインにしたお話しなんですけど、その5人を演じるQuestion?の皆さんとお会いした時に、私が持っていた本や映画の5人のイメージが違ったので、本や映画とはまた違う面白さのある舞台になるんじゃないかなと思いました。
――この作品に出てくるような男のコをどう思いますか?
- バンドでも何でも、自分のやりたいことを熱中してやっている姿は素敵だなと思います。
――寺島さんも“青春時代”にいると思うんですが(笑)。
- 自分で“青春時代”にいると思ったことはないんですけど、きっと高校を卒業してから『あの頃が青春だったんだなぁ』と感じるかもしれないですね(笑)。