――9月8日から公開される映画『ワルボロ』では中学生の不良・ヤッコ役を演じられていますが、台本を読んだ時の感想は?
- ハチャメチャなストーリーで、何でもアリだなぁと思いました(笑)。たぶん撮影に入っていても先が読めないだろうし、どんどん変化していく作品だろうなって。だからワクワクしました。
――福士さんは今24歳ですよね。中学生役ということでしたが演じてみていかがでしたか(笑)?
- 中学生という感覚ではやってないですね(笑)。ウブで純情で、というのはちょっとはありますけど、それより“ツッパリ!”というのをメインで演じました。僕の役柄的にも少し大人っぽい役だったので、大人っぽく演じようとも思ってましたし・・・。だから、他の出演者含め中学生には見えないかもしれないです。
――パーポン役の弓削さんは特に・・・(笑)。
- 学ランが学ランに見えないですから(笑)。
――では、あまり中学生ということはあまり意識せずに演じられていたんですね。
- そうですね。設定上は中学生ですけど“中学生”ということが重要な訳ではないし、観終わった方が「あれって高校生じゃない?」と思っても、それはそれで良いと思います。中学生なのか、高校生なのかが大事な作品ではないので、それよりキャラクターの人間性の方に重点を置きました。若いので、エネルギッシュに。
――血の気の多い感じで(笑)?
- でも、一歩間違えるとヤクザになっちゃうんですよ。可愛らしさが全然なくなってしまって、監督から「ストップ!中学生だよねぇ?」って止められました(笑)。
――それは何回かありましたか?
- ありましたよ。「ヤクザになってるよ!」って。だから、芝居で子供っぽさを出してカバーしながら撮影してました。
――ヤッコを演じてどんな男だと思いました?
- シャイだけど・・・、男から見ても女から見てもイイ男だと思います。危なっかしいというよりも守ってくれそうだし、自分から喧嘩は売らないし、男気がありますよね。
――リンクする部分はありましたか?
- 男同士なので、結構ありますよ。ただ、それがどれだけ思い入れが強いかということは分からないですけど、共感できる部分はあります。
――役作りについて、松田さんや他のキャストの方と話合いはされたんですか?
- 細かいことについてはあまり話していないんですけど、台詞以外のところでどう動くか話したりはしました。
――現場の雰囲気は?
- ずっとしゃべってましたね(笑)。でも馴れ合っている訳でもなく、良い意味でサバサバしていてやりやすい現場でした。たまに、仕事が終わったあとに6人でご飯を食べに行ったり、監督を交えて話したり、すごくバランスが良くて熱い現場だなと思いました。
――良い雰囲気で撮影が進められてたんですね。
- カッチン役の途中(みちなか)君が、役柄のキャラクターと一緒でイジられてました(笑)。でも、実は一番ガタイが良かったりするんですよ!すごくひ弱な感じに演じてるんですけど、学ラン脱ぐと意外とガタイが良いんです。一番強いんじゃないかっていうくらい(笑)。