――丹丹さんがご登場されたインタビューや記者会見を拝見したんですが、凄くしっかりされてますよね。
いや、全然してないですよ(笑)!いつも『また、やっちゃった・・・(笑)』って思いながらやっています。
――小さい頃はどんな女のコだったんですか?
性格は結構おっちょこちょいで(笑)、でもよく笑ってましたね。
――人前に出るのは好きでしたか?
明るい方だったとは思うんですけど、あまり人前に立ったりはしなかったです。高校を転校する時に、担任の先生からお手紙を頂いたんですが、『控えめで、芯がある』というような内容のお手紙で。そこで、初めて『私って“控えめ”って思われてたんだ。』と自覚しました(笑)。

――その“控えめ”な性格だった林さんが、芸能界を目指したきっかけは?
映画やドラマを観て、自分の考えが変わったり、時には元気をもらったり・・・とても影響を受けたんですよ。こんなに人に大きな影響を与えるお仕事って素敵ですし、きっとそこには今と全く違った世界があると思って。実際、デビューしてから2年半経ちましたけど、今まで行ったことのない場所に行かせて頂いたり、自分より年上の方々と沢山出会い、お話を聞いて、『世界は広いなぁ』と実感しました。
――新しい環境に飛び込みたいという気持ちが大きかったんですね。
平凡な暮らしというのが、あまり性に合わないみたいで(笑)。自分にとって、良い事も悪い事も全部自分自身で体験したいんです。それで、何か新しいことを始めたいと思い“全日本国民的美少女コンテスト”に応募しました。“美少女コンテスト”なので、『自分のこと美しいと思ってるの?』と皆が思ってるかもしれないですけど、私自身は全くそんなことを思っていなくて(笑)。このオーディションで、お芝居が出来るきっかけが出来るといいなと思い応募したんです。
――その“全日本国民的美少女コンテスト”が、今年行われるということで現在エントリーが始まっていますね。林さんがオーディションを受けた当時のお話もお伺いしたいのですが、応募書類を出した時はドキドキしましたか?
いや・・・、結構すんなり出しちゃいました。毎年、多くの方が参加されるオーディションですし、返事は来ないのが当たり前という気持ちもあって、選ばれるかどうかということは全く意識していなかったです。
――コンテストを受けて、印象に残っていることはありますか?
面接審査の時のことはよく憶えています。朝から会場のロビーにオーディションを受ける方が沢山居たんですが、自分よりも年下のコでも、芸能界への熱い想いをしっかり持っているのを見て、『凄いなぁ』と思った記憶があります。
――そういった場面を垣間見て、周りの雰囲気に圧倒されませんでしたか?
私も大阪から東京に来るまでに、新幹線代もかかってますし宿泊もしたので、『此処でモジモジして何も出来なかったら、全てがムダだ!』と思って(笑)。
――(笑)!せっかく新幹線を使い、泊まってまで東京に来たんだから残りたいと!
はい(笑)!絶対に残りたいと思いました。

――その選考に残り、次の審査へ進んだわけですよね。進むに連れて“受かる自信”というのは湧きましたか?
それはあまり思いませんでしたが、だんだんと選考に残っていくにつれて、人数も減っていきますし、ここまで来れたのなら(グランプリを)掴みたいという気持ちはありました。
――そして見事グランプリを獲得されましたが、名前を呼ばれた瞬間のことは憶えていらっしゃいますか?
呼ばれた瞬間は放心状態で『自分で良いのかな?』という不安な気持ちと、『自分で良いんだ!』という嬉しい気持ちの両方が混ざって、なんとも言えない感情でした(笑)。今までは、観ている側の立場だったものが、観ていただく側になるということも漠然とした不安がありましたし、歌も演技もウォーキングもレッスンを受けたことがなかったので。
――でも、そういったレッスンを受けたことがなくても、林さんの中から滲み出るオーラが審査員の方の目を惹いたんでしょうね。
その点に関しては、自分自身から出てくるもので良いんだという自信は付きました。
――当時を振り返って、コンテストを受けて良かったと思うことはありますか?
もちろんこのコンテストに出場したことで、女優の道を歩むことが出来たということと、凄く精神的に鍛えられたことですね。自分から初めてやってみようと思い、実行したものだったので、もしグランプリを頂いていなくても、自分にとっては貴重な経験になっていたと思います。
――今年で12回目になる“全日本国民的美少女コンテスト”にも、きっと沢山の女のコが応募されると思いますが、先輩として一言アドバイスをするなら?
何かを始める時は、周りの目を気にしてしまいがちですけど、それを恐れていては何も始まらないと思います。以前担任の先生が、『チャンスは前髪で掴め』という言葉を教えてくれたんですけど、自分から積極的に前に出て行かないとチャンスは巡ってこないので、恐れずに挑戦してもらいたいです。
――林さんがコンテストの際に心がけたポイントも教えていただけますか?
笑顔を忘れないで、発言するときは大きな声を出すように心がけました。審査の時に、大きな声を出そうとして声が裏返ったりもしましたけど(笑)。でも、逆にリラックスすることが出来たのでお勧めします。
――グランプリを受賞し、デビューすることが決まってからのお友達の反応はいかがでしたか?
皆、凄くびっくりしてました。コンテストに出場することは本当に仲の良いコにしか話していなかったので、受賞した後はどんな顔をして学校に行けばいいか、少し恥ずかしかったです(笑)。でも、クラスの皆が温かく迎えてくれて、良い仲間に支えられているなと思いました。