――デビューのきっかけは?
- 小学校5年生の時に、柴咲コウさんが出演していたドラマ『オレンジデイズ』を観てテレビの世界に興味が湧き、私も女優さんになりたいなと思ったことがきっかけです。それで、中学校2年生の時に、スターダスト(現所属事務所)のオーディションを受けました。
――そのオーディションに受かった時はいかがでしたか?
- 受かった時は、実感がなかったです。『あれ?私受かっちゃったのかな?』と(笑)。どこか夢心地な気分でした。
――最初の頃は、緊張はされませんでしたか?
- すごく緊張しました。今まではテレビを観ている側だったので、自分が実際に出るとなると・・・(笑)。それに、画面上にはもちろん映っていないですが沢山のスタッフさんが回りにいて、“見られてる!”と思うと余計に緊張してしまいました。
――今までにない経験ですよね。以前はあまり人前に出たりしなかったんですか?
- 文化祭でやるようなミュージカルを地元(徳島)でやったんですけど、ライトの係をやりました(笑)。
――完全に裏方ですね(笑)!では、リオさんが芸能界に入られた時のご家族の反応はいかがでしたか?
- 母は、すごく応援してくれていたんです。母がオーディション雑誌を買ってくるくらい(笑)。なので、オーディションが受かった時も、家族みんな喜んでくれました。
――そして、山下さんといえば“三井のリハウス”の12代目リハウスガールにも選ばれましたよね。
- はい。歴代でも宮沢りえさんや蒼井優さんなど素晴らしい女優さんが務めて築き上げたものを、壊さないようにしなくちゃ、というプレッシャーはありましたけど、選んでもらえたことで自信にも繋がりました。
――今までも色々なお仕事をされてきたと思いますが、一番辛かったことは?
- そうですねぇ・・・、その現場それぞれでありますけど、撮影が終わったあとの達成感や作品を観てくださった方が褒めてくださったりすると、忘れちゃうんです。『何がそんなに大変だったんだっけ?!』って(笑)。
――では、逆にこの仕事をしていて良かったと感じる瞬間は?
- いろいろな方と出会えることです。自分一人では経験できないことを、この仕事を通じて経験することができますし、それと自分以外の人生を、役を演じることで味わえるのは、この仕事の醍醐味だと思います。
――7月2日、9日と2週に渡ってBS-TBSで『怪談新耳袋スペシャル』が放送されますよね。リオさんご自身は“ホラーもの”はお好きですか?
- 観るのは大好きです!以前、ホラーというか、コメディータッチで少し怖い短編作品に出演させて頂いたんですが、驚く演技と叫ぶ演技が同時に上手く出来なくて、ホラーの演技は苦手だなぁと自分では思っていたんですけど・・・、いよいよ来ました(笑)。
――しかも主演ですからね!
- はい(照笑)。自分なりに、一生懸命演じました。
――よくホラー系の撮影で、怪奇現象が起こったなんていう話も聞きますが、撮影は順調でしたか?
- はい、順調でした。ただ、1回だけ監督の着ていたダウンジャケットの腕部分が真っ赤になって、「心霊現象だっ!」って騒いでいたんですけど、ただ美術用の赤いペンキがくっついただけということがあって(笑)。
――(笑)!なんだか、楽しい現場だったんですね。さて、2週連続で放送される怪談新耳袋スペシャル『すごい顔』と『記憶』のそれぞれの見どころを教えて頂けますか?
- 1週目の『すごい顔』は目に見える恐怖、2週目の『記憶』は精神的な恐怖で、2つとも性質の違う“恐怖”が描かれています。『すごい顔』は、得体の知れないものに追いかけられるヒヤヒヤ感、『記憶』は、実際の廃校で撮影をしていたんですが、そのリアルな空気感を味わってもらえたらと思います。これから夏ですし、少しでもこの作品で涼しくなってもらえたら嬉しいです。