――まず、川島さんのデビューのきっかけを教えてください。
- 渋谷で今の事務所の方に声を掛けていただいたんですが、その時はお母さんが声を掛けられていて、家に帰ってから芸能界のお仕事の話だと聞きビックリしました。自分とは全くの別世界だと思っていましたし、その時は小学校に通っていて遊びたかったし、特に「やりたい」って気持ちはなかったんです。2週間後の面接の時もまだ迷っていて、面接の後、家でお母さんが「他の人にはなかなかできないことだから、やってみたら?」って言ってくれて、「じゃあやる!」と言って始めました。
――お母さんの一押しがあったから、やってみることに決めたんですね。
- そうですね。お母さんが、強要するのではなく、「自分で決めな」と言ってくれたのがよかったんだと思います。
――最初のお仕事のことを覚えていますか?
- よく覚えています。家族の設定で、他の役者さんと一緒に喋ったりして自然な雰囲気だったので、働いてるという感じはしなかったです。
――緊張はしませんでした?
- オーディションは緊張しました。仕事が決まった時は本当に嬉しくて、車の中で報告を聞いて叫んでいました。撮影では他の出演者の方は優しい方ばかりで、メイクも初めてで、すごく楽しかったです。
――川島さんはドラマやCM『カルピスウォーター』『NTTフレッツ光』最近では『クノールカップスープ』などで、お茶の間の方々にもかなり知られるようになったと思いますが、周囲の反応など環境に変化はありましたか?
- 私自身はあまり変わってないんですが、周りの友達とかに「テレビで見たよ」とか、買い物してるとたまに声を掛けてくれる人がいて嬉しいです。面と向かって言われると恥ずかしいんですけど(笑)。
でもいまだに自分がテレビとかに出ている実感がなくて、テレビで見る自分が自分じゃないみたいな感覚なんです。
特に、カルピスウォーターのCMでいろいろな人に知ってもらえて、「カルピスウォーターのコ」って呼ばれることが多くなったりしました。これも嬉しいんですけどね(笑)。
――さて、10月24日公開の映画『携帯彼氏』についてお話をお伺いしたいと思うのですが、初めて主演と聞いた時はどう思いました?
- 元々この『携帯彼氏』を中学生の時に携帯小説で愛読していて、「映像化したら面白そうな話だな~」と思っていたので、映画化されて、しかも私が主人公をやらせてもらえると聞いた時には本当にびっくりしました。嬉しいとも思いましたが、主演だし、おもしろいけど難しいお話だし…と、不安やプレッシャーもありました。年齢設定も全然違うので、まさか自分がやるとは思いもしませんでした。
――映画の脚本を読んだ時の感想はいかがでしたか?原作とは違う感覚でした?
- 違いました。映画では主人公はイマドキの女子高生だし、謎解きの部分は原作より映画の方がわかりやすく簡潔にまとめられているな、と思いました。原作は原作で、映画は映画で、どっちも楽しめる作品ですね。全くの別物として観てもらって楽しめると思います。
――川島さんの演じる主人公・上野里美について教えていただけますか?
- 流行に敏感な女子高生で、でも芯が通っていて、人に流されない女の子です。流行に敏感でイマドキの女子高生っていう時点で、私とは違うなと思います(笑)。友達を助けるために危険なことに立ち向かっていく姿はかっこいいし、ちょっと照れ屋で好きな人に想いを伝えられない部分はかわいらしいなと思います。
――照れ屋でかわいらしいところは川島さんも似ていますか?
- 私もどちらかというと、見ているだけでなかなか想いを伝えられないタイプだと思います。先輩に憧れるっていうのも共感できますね。