――この度5月15日に、ホリさんと有村さんのトークライブ【R-33 ~コレ知ってます?~】が行われるということで、ものまね芸人と映画コメンテーターというなかなか見ることの出来ない組み合わせですが、お二人でトークライブを行うことになったきっかけは何ですか?
ホリ:マネージャーが決めました。(笑)
有村:(笑)言ってしまえばそうなんですけど。
ホリ:ぶっちゃけてしまえばそうなんですけど、年齢的に同い年っていうのと、あまり無さそうな組み合わせだからだと思いますけどね。
有村:異業種だからこそ、コラボレーションでケミストリーが生まれるじゃないですけど、他のトークライブでは絶対に出来ないことが出来るんじゃないかなと。もっともらしく言うとそういう事です。
ホリ:本当にそうなんですよ。

――プライベートでもともと交流があった訳ではないんですか?
ホリ:はい。同じ事務所だから、どっかでは繋がっていたんでしょうけど、正直、すいません。ちゃんと存じ上げなかったです。
有村:この度、ご縁で。でも、トークライブの打ちあわせをやっていくうちに、ホリさんに色々な人を紹介して頂いたりだとか、あと、僕らのアイドルであるゲームの神様高橋名人と3人で一緒に飲んだりだとか、公私共々。やっぱり、同い年って気が楽で良いですね。
ホリ:元々知ってた同い年よりは、異業種の同い年の方が良いんじゃないですかね。
――それでは、お仕事のパートナーと言うよりは、クラスメイトという感覚の方が近いですか?
ホリ:クラスメイトって言うか、結局、共通点が多いと人って盛り上がる気がして、それのとっかかりが同い年っていう所なんじゃないですかね。正直言って、僕は映画全く分からないんですよ。映画全然詳しくないし、で、こちらも多分ものまねとかやらないしね。
有村:やらないですね。全然できないんですよ。
ホリ:それに詳しくないと思うし、そういうお互いコンプレックス的な所が有るのも良いんだと思うし、かといって、共通点がなんとなく有るところも有るし、全く逆なところもあるし、こっちはバイトしたこと無いって言うけど俺はバイトばっかりしてたとか。

有村:結構ね、性格的にはすごく対極にあるというか、ホリさんは体育会系で。
ホリ:学生のうちは、体育会系だったんですけど、こっちは、
有村:超文科系なんで。ただ、お互いの離れたところに居るとは思うんですけど、性格的には。やっぱり、こう、例えばいつかモテない時代があって、僕は「文科系の逆襲」って言っていたんですけど、
ホリ:僕は「昔のかたき討ち」って言ってました。
有村:今、その時期を取り返すべく、僕たちは今青春してるんだみたいな、なんかこう、考え方は違うんですけど、やってることは一緒だったりとか、僕らの世代って実はみんな同じこと考えているんじゃないかって思うんですよ。だから、トークライブで秘密基地みたいな感じで、俺たちの時代で何が出来るのかとか、やっぱりちょっと昔に振り返ってみようとかって言うのが出来たら良いなと思ったんですよね。
――タイトル【R-33 コレ知ってます?】の由来を教えて下さい。
ホリ:由来…、R-35とか、R指定じゃないですけど、その辺くらいの年齢に向けた、比較的その年齢辺りの人が来てくれると良いかな。だから、90年代が学生時代だった人が一番入りやすいような話が多いかもしれませんね。ファミコンだったりとか、歌もそうですし。
有村:部活とか、初恋とか。
ホリ:そんなことありましたね、とか。ちょっとエロい話になれば、当時AV女優こんなの観てましたね、とか。【知ってます?】っていうのは、当時そんなの有りましたよね、って覚えてます?っていうのも有るし、この年齢で、この位知っていた方が良いんじゃないの?みたいなことも有ったりするのかなぁと。だから、知識的なことっていうか、知識教養的なことなんでしょうけど、これも結構対極で、この人は文化人だから、めっちゃ色んな事知ってるのかなぁと思いきや、歴史とかやっぱり雑学的な事は詳しいですよ。だけど、高校受験みたいな…
有村:方程式とか!
ホリ:方程式とか、そういうの全く出来ないんですよ。僕は逆にそういうの出来るんですけど。
有村:めちゃめちゃ詳しいんですよ!X二乗とか台形の面積を求めて更に発展させて、ルートとか。

ホリ:ルートって言っても、計算の仕方とか、例えば二等辺三角形の辺の割合とか、合同証明とか、あるじゃないですか。高校受験レベルの基礎的な。みんな結構忘れてるんですよ。
有村:全然わからないですね。本当に。そこもまた対極なところであって。
ホリ:坂本龍馬って今やっていますけど、じゃあドラマやるまでに坂本龍馬って具体的に何やった人か言えますか?って言ったら実はよくわからなかったりするじゃないですか。まぁ、好きな人は知っているんでしょうけど。歴史ブームだし。で、幕末でなんとなく土佐の人で頑張った人なんだろうな。っていう位でしょ?言えます?
――言えないです…
有村:(笑)
ホリ:なるじゃない?西郷隆盛って何やった人ですか?って言っても意外と、
有村:西南戦争でね、最後亡くなった位で。
ホリ:薩摩藩の人で、上野で犬連れて立ってる人でしょ?みたいな。実際、大統領と総理大臣の違いって何だろう、みたいな感じで、意外と知ってるけど知らないことって多いんじゃないの?30歳過ぎたらそれくらい言えても良いんじゃないの、みたいな。そんなことも、含めての【知ってます?】だと思います。
――ホリさんから見た有村さんはどんな方ですか?
ホリ:あー…、あのね、一言では言いづらいですけど、まず僕とは全然違って、育ってきた環境がおぼっちゃま環境なのかなっていう所と、ただ、誰とでも仲良くなれる人なのかなって。
有村:あー。

ホリ:だから、敵は居ないだろうな、絶対に憎まれないタイプだろうなって思いますね。気づいたら、結構色々な人と喋ってたから。自分が連れて行った場所だと。こっちが連れて行った場所で、ガスガス喋ってるから。俺そんなに喋ってないのに、すごい喋ってる。
有村:いやいやいや!
ホリ:すごいなって思って。
有村:私、昔ホームパーティーをよく家でやっていたんですよ。色んな外国の方とかガンガン来るんですよ。マレーシア生まれって事もあって。誰とでも、言葉が通じなくてもワーッって行っちゃうのが好きなタイプだったので。パーティーとか、そういうのは非常に好きですね。
――逆に、有村さんから見たホリさんはどんな方ですか?
有村:すごくストイックな方ですよね。うん。だから自分を追い詰めていくタイプというか、こうじゃないか、あーじゃないかっていうことをすごく考えている、偏差値が高いって言い方もアレなんですけど。
ホリ:(笑)

有村:いやいや、僕はね、結構ダメな人間なんで、本当にこうスカンッて抜けちゃったりするんですけど、やっぱり、何て言うのかな、任せておけば大丈夫!みたいな、安心感があって、そこは自分に足りない部分であり…
ホリ:そういう部分では、俺も自分でとぼけた事を言うタイプでは無いんですけど、この人は結構天然でとぼけたことを言うんで、逆にこの人に喋らせておけばいいや、みたいな。で、おかしな事を言い出したらフォローすればいいや、みたいな感じで。だから、こちらもフォローしてくれるからいいやって思ってるのかな、とか思いながらも有るかもしれない。
有村:うーん(笑)
――相性が良い組み合わせだという印象を受けます。
有村:相性はね、ぶっちゃけすごく良いと思います。
ホリ:逆な分良いんじゃないですか?
有村:逆な部分も有り、でも根底に考えてる事は案外一緒だったりとかしてて、だからそこは同い年だからなのかもしれないですね。あと、一緒すぎるとダメだと思うんですよね。またぶつかっちゃうと思うんで。ちょっと離れている部分も有るけど、根本は一緒だったり、そのバランスがね。最初はマネージャーさんから頂いたお話でしたけど、非常に有難いなと思います。
――トークライブの準備は順調ですか?
ホリ:なんとなく、内容は大体詰まってきてはいると思います。
――トークライブのコンセプトは、同年代の方を対象にしたような感じですか?
ホリ:もちろん、そうでない方にも来て欲しいです。ただ、そこに等身大の目線がありますよ、みたいな。共通点があった方が、話は盛り上がるような気がします。