――高良さん演じるレイジとの対決のシーンも大迫力でしたね。
そのシーンもすごく印象に残っています。レイジの迫力もすごかったんですけど、私が一番怖いと思っていたのが、高良さんも西島さんも演技の迫力がスゴイ方々なので、私の芝居だけ温度差が出てしまうんじゃないか、置いて行かれちゃうんじゃないかという事で、レイジに負けちゃいけないと強い気持ちを持って必死に演じました。
――レイジに平手打ちする場面もありましたね。
あのシーンも一発で決めなきゃと思って、集中してバシッと。中途半端にするとダメになると言われていたので、思い切ってやりました。
――ちなみに、レイジみたいな男性はどう思いますか?
私自身、ルカがどうしてレイジみたいな人と付き合ってたんだろう?って疑問に思う部分もありましたが、演じていくうちに、レイジの弱い部分が母性本能をくすぐるというか、「私が居てあげなきゃダメなんだ。」と思わせる事は解ってきた気がします。でも私自信は好きにならないと思います(笑)
――ラストシーンの野外上映会はいかがでしたか?
私が想像していたよりもスクリーンがすごく大きくて、感動しました。自然の中で、家族や近所の方と風を感じながら映画を見るってとても素敵だなと思いました。もっと色んな場所でやってほしいなって思いましたね。私フィルムかけるのにって(笑)
――三根さんにとって、ルカはどんな存在ですか?
もう1人の自分というか、写真撮影とかで「ルカっぽく」と言われるとすぐにその気持ちが蘇ってくるような感覚があって、自分の中にずっとルカが居て、私の原点になる、ずっと住み続けるそんな存在だと思います。

――ケイスケ役の西島さんはどんな方でしたか?
一番一緒に居るシーンが多かったんですけど、私は人見知りな部分があって、はじめに結構話しかけてくださったのに目も合わせられなくて。役としてはルカがケイスケを引っ張っていかなくちゃいけないのに、監督に「ルカの方が負けてるぞ」「遠慮するな」って言われてしまったんです。それをすぐに西島さんが察知されて、「そんなんじゃ芝居出来ないから、今から敬語禁止ね!」ってすごく沢山コミュニケーション取ってくださいました。そのおかげで徐々に現場に慣れていくこともできて、最後までそういう部分ですごく引っ張ってくれて、西島さんのケイスケじゃなかったら私もここまでルカとして寄り添えなかっただろうなと思います。
――高良さんはどんな方でしたか?
地元が九州で一緒なので、地元の話をしたりして、緊張していたのをほぐしてくださって、温かく接してくださいました。
――ロケ地の新潟はどんな所でしたか?
本当に自然が沢山あって、スケジュールが詰まって大変な日も、ちょっとした空き時間に外に出てお散歩するだけでもリフレッシュできましたし、空気もすごくキレイだったので、心が洗われるようなそんな感覚でした。本当に良い環境で撮影させて頂いたなとすごく思いますね。
――今後どんな女優になりたいですか?
特定の色がつかない、演技の幅のある女優になれるように、色んな経験を積んで、勉強していきたいです。
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
キュンとする部分も沢山あり、1歩前に踏み出す勇気も描かれていて、キュンとしたい人や初恋の甘酸っぱさを思い出したい大人の方にも楽しんで頂けるような心の温まる映画になっていますので、沢山の人に見て頂けると嬉しいです。