2012/06/16
<柳下大>『タンブリングvol.3』『DAWN〜夜明け〜』インタビュー
――新体操がテーマということもあって、身体能力に優れているキャストが集まっている印象があります。お互いに高め合うような場面もありそうですね。
自分じゃなくても、誰かが新しい技が出来るようになったりすると、自分のことのように喜ぶっていう、そういう気持ちが皆の中にあるので、とても良いことだなって思います。ライバルとかそういう関係じゃなくて、仲間っていう感覚が大きいですね。
――ドラマとは違う、舞台ならではの独特の緊張感もありますよね。
当たり前のことですが、本当の新体操の大会に行っても緊張感があるんですよ。どこで失敗するか解らないし、どこで演技がずれるかも解らないので。そういう緊張感を、僕たちと一緒にお客さんも感じてもらえるっていうのは、『タンブリング』にしかない独特の世界ですよね。
――見どころを教えてください。
やっぱり男子新体操のシーンは、本当の新体操選手の方も出演してくれるので、映像じゃ伝わらない、生の迫力っていうのは見どころですね。お芝居も、今までのシリーズでは高校生がメインだったんですけど、今回初めて大学生がメインとなっていて、大学生の抱える悩みだったり、大学生になってまで新体操を続ける、新体操への思いだったり、そういう気持ちを背負った上での僕たちの最後の新体操のシーンも見どころですね。
――舞台への意気込みを聞どうぞ!
皆と一緒にこの作品を出来て良かったと心から思える、皆が情熱を注げるような作品にしたいと思います。そして、お客さんにも大きなものを伝えられたらと思っています。

――そして7月13日に写真集が発売されますが、どんな内容になっていますか?
『DAWN~夜明け~』というタイトルをつけました。「夜明け」には、1日の始まりでもあり、終わりでもある中間地点という意味を込めていて、自分の今までとこれからの中間地点を切り取った写真集です。今までの自分もあり、これから「こうなりたい」っていう自分も映し出したつもりなので、今しかできない、できる限りのことをやりました。期間を空けて3回に分けて撮影していて、他の仕事で頭を坊主にする機会があったので、長い髪から徐々に坊主になっていく様子や、少し伸びたときに金髪にしたのも使いました。あと、のどかな島に行って撮影したり、「七変化」って言う位パターンが沢山あって、表情も自分が今できる表情、飾らない表情、逆にキメキメで飾った表情など、今の自分を余すところなく、切り取った写真集になっています。
――離島での撮影で、印象的なエピソード等ありましたら教えてください。
すごいエピソードがありまして!あまり交通機関が無い島で、ジェット船っていう東京から出ている船で4時間かかるんです。行った日は曇りで、撮影していたら雲行きが怪しくなってきて、翌朝起きて「天気悪いね~」なんて話をしていたら、旅館の女将さんが「今日船欠航しましたよ。」って。もうひとつの交通手段として、飛行機だったら1時間位で東京に着くので、じゃあそれで帰ろう。って話していたんですけど、飛行機も欠航で。天気が悪いから写真もあまり撮れないし、その日は一日中旅館でごろごろしていましたね(笑)。でも次の日めちゃめちゃ晴れて!そこで撮影した写真がすごく綺麗で今までとは違うテイストになったんですよ。実はそれまでの島での撮影は全部曇りだったので、結果、帰れない状況があったからこそ晴れの写真が撮れたっていうのは印象的でしたね。
――柳下さんお気に入りのページは?
全部含めてこの一冊っていう構成になっていて、ひとつの写真を見るより、全体通して見ると更にひとつひとつも光って見えるんです。普段あんまり撮影できないなって思うのは、髪を徐々に切っていく写真ですね。半分だけ坊主っていう写真もあって、そういうカットはなかなか撮れないので、挙げるとしたらそこですね。
――見た方も驚かれるでしょうね。
同一人物じゃないような感じの一冊になっているので、楽しんでもらえるんじゃないかと思います。
――仕事柄、写真を撮られることには慣れているかと思いますが、撮影中はどんなことを考えていますか?
取材の内容にもよりますし、服装だったり、撮影場所にもよりますね。作品の取材だったら、作品の役のイメージを持って撮られるようにはしています。写真集とかであれば、服装や場所に身をゆだねて、その時に思ったままを表現することを意識しています。
――そして、7月15日には発売記念イベントを開催されるという事で、柳下さんにとってファンの方とはどんな存在ですか?
この仕事をやっているからこそ、得ることができたかけがえのない宝物ですね。僕はファンの皆さんをファンと思いたくないというか、自分のことを応援して下さる方を僕は「家族」と呼んでいるんですよ。『Tomo Family』っていうイベントを毎年やっていて、皆を家族だと思っていて、だからこそ皆さんも応援してくれている。だから、僕がつらい時には助けてほしいし、皆がつらい時には何か手助けになりたいなって思います。自信がない時にも勇気をくれたり、自信を持たせてくれたのもトモファミリーの皆で、家族だからずっと大切にしていきたいです。
――そんな家族の皆さんと交流できるイベントの醍醐味とは?
お互い楽しんで、皆が居るから頑張れるっていう気持ちを再確認できるっていう事ですね。だから15日のイベントも楽しみです。楽しみに来てくれる皆の気持ちを裏切りたくないっていう気持ちもあるから、しっかり作品作りに取り組んでいきたいですね。
――今後挑戦したいことは?
こういう場で言ってしまうと本当にやらなくちゃいけなくなるから、本当は言いたくないんですけど(笑)。僕すごく頭が悪くて、中学生の時全く英語を勉強しなかったんですよ。目標としては、英語を少しだけ勉強したいなって。仕事のためにも、今後の自分の為にも。
――夢はハリウッドですか?
そうですね、やっぱり。でもそんなに英語が堪能になるかはわからないので、単純に色んなものを見て、感じたいから海外旅行したいです。英語が喋れれば、どこに行っても大丈夫じゃないですか。今は電子辞書とか持っていればどうにでもなるんですけど(笑)。日本人の感覚と、外国人の感覚は違うって聞くし、交流も持ってみたいっていう願望があります。ただ、英語本当に苦手なので…そこをなんとか克服したいです。
――期待しています!
何年後になるかわからないです!(笑)
――ファンの皆さんにメッセージを!
この夏、舞台『タンブリングvol.3』と、7月には写真集も発売します。皆の期待を裏切らないように、皆を楽しませられるように頑張っていきますので、これからもお互い支え合っていければ良いなと思います!

『タンブリングvol.3』
東京公演
日程:2012年8月8〜8月12日
劇場:東京国際フォーラム ホールC
大阪公演
日程:2012年8月17〜8月19日
劇場:イオン化粧品 シアターBRAVA!
東京凱旋公演
日程:2012年9月21〜9月23日
劇場:赤坂ACTシアター
出演:柳下 大/馬場 徹/佐々木喜英/木戸邑弥
春川恭亮/青柳塁斗/延山信弘/志尊 淳
土屋シオン/浅香航大/江田結香/新垣里沙
石井正則
脚本:広田光毅
演出・振付:増田哲治(TETSUHARU)
主題歌:Honey L Days「まなざし」
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