2013/04/01
<松下優也>舞台『黒執事-The Most Beautiful DEATH in The World-千の魂と堕ちた死神』インタビュー
プロフィール情報
松下 優也(マツシタ ユウヤ)
- 生年月日
- 1990年5月24日
- 出身
- 兵庫県
――芸能界を目指されたきっかけについて教えてください。
芸能界というか、元々歌うことが好きで、歌手になりたいなあと思っていて、小学校六年生の時に歌とダンスを習える大阪にあるキャレスボーカル&ダンススクールに通い始めたのがきかっけです。
――歌手に加えて演技のお仕事もされています。挑戦するきっかけとなったお仕事はありましたか?
デビューが18歳の時だったんですけど、その前に映画のお話を頂きまして、それが初めての演技のお仕事でした。
――ミュージカル『黒執事-The Most Beautiful DEATH in The World-千の魂と堕ちた死神』について伺います。2009年、2010年に続いての公演ということで、再演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
また僕がセバスチャンを演じられるということで、ほっとしました。再演するって言って僕じゃなかったら、なんか気持ち的には「あれ、他の役者さんに負けちゃったかな?」みたいに思っちゃうんで(笑)。またセバスチャン役に僕を選んで頂いたので安心しましたね。

――ミュージカルのストーリーについて教えてください。
幼い主人シエル・ファントムハイヴと共に執事セバスチャン・ミカエリスが、ファントムハイヴ家の裏家業でもある「女王の番犬」として様々な問題を解決していきます。セバスチャンは人間ではなく悪魔なんです。すごく説明するのが難しいんですけど(笑)そこで色々なお話が展開していきます。ミュージカルはミュージカルで原作の漫画では描かれていないオリジナルストーリーになっています。
――セバスチャンはどんなキャラクターですか?
悪魔です!悪魔で執事なんですけど、悪魔なので人間が出来ないようなことも全て出来てしまう、不可能がない存在ですね。何から何まで完璧に出来ます。
――万能の執事とのことですが、万能な中に、意外な一面もあるのでしょうか?
そうですね、セバスチャンは猫好きだったりします。悪魔っていう部分があるので、人間らしいところはたまにしか見せないんです。基本的に隙のない存在なので、セバスチャンの一番の隙っていうと、猫が好きっていうところですね。
――執事や悪魔などセバスチャン一役の中に色々な要素が詰まっていますが、各要素をどのように演じ分けていらっしゃいますか?
セバスチャンは人間ではないから、人間が思っている感情とは別のものを心の中に持っていると思うんです。だから心の中で思っていることと、人から客観的に見えるセバスチャンの表情だったり演技っていうものは、多分別のものだと思うんですね。人間にもあると思うんですけど、そういう気持ちじゃなかったのに無理に笑ったりしますよね。笑う時や泣く時って、本当に「面白い」「悲しい」と思うから笑ったり泣いたりする訳ですよね。でも多分セバスチャンって違うと思うんですよ。それって偽りだと思うんです、悪魔だから。心の中では冷酷なことを考えていたりしながらも、明るく振る舞ってみたりとか、そういうことを意識しながらやりますね。
――セバスチャン役も3回目となります。演じる上で変化してきた部分はありますか?
前回の公演から3年経っているので、今回は変化すると思います。前は1年しか空いてなかったので、変化っていっても多少のものだったと思うんですけど、今回はセバスチャンではなくて、僕自身がこの3年で色々な経験をしていく中で、成長できている部分があると思うので、そういうところでの変化っていうのは見せたいです。それに同じことをやるっていう感覚ではあんまりなくて、もう一回セバスチャンとか『黒執事』っていうものをちゃんと見直して、今までこうだったからそうするっていうのではなくて、また新しい見方でやろうかなとは思います。

――お気に入りのシーンはありますか?
僕はラストが好きですね。どういうシーンかっていうと…って言ってもDVDも出てますからね(笑)。皆さんオチを知っている状態でやるので、見たことない方も結構多いと思うんですけど、ここは見ていない人のためには言わない方がいいと思うんです!とにかく僕は最後のところが好きです。本当にラストのラストが好きです!自分でやっている時は気づかなかったんですけど、後で映像で見た時に「ああ、すげぇ」と思った、好きなシーンです。
――ダーク・ファンタジーということで恐いシーンもあるのでしょうか?
本当に恐くなるようなシーンって言うと、それこそラストかもしれないです。一番最後のシーンは、セバスチャンの悪魔の部分が全開で見えるところだと思うんです。そこが恐いところでしょうか。
――前回は三都市で公演されましたが、会場やファンの方々の雰囲気も違ってきますか?
会場というか日によって違います。同じことやっていても全然笑いの起きない日もあれば、すごく笑いの起きる日もあるし、曲が終わったら拍手が来る日もあれば、ない日もあります。それによってお芝居の感じって全然変わってくるんです。
――植原卓也さん(グレル・サトクリフ役)、和泉宗兵さん(葬儀屋役)とは初演からの共演ですね。
そうですね、お二人と一緒なので安心ですね。結構キャストも変わっていたりするんですけど、そのメンバーがいるだけでほっとします。わりと人見知りだったりするので、そこは安心して稽古をしていけるかなと思います。
――プライベートでも仲良くされているんですか?
以前までは、プライベートでの交流ってあまりできなかったんですけど、多分今回また共演することで、より仲良くなれるかなと思います。三日くらい前にも、街で偶然グレル役の卓也くんと会ったんですよ。以前の公演時は10代だったので、その頃って変なところが真面目だったと思うんですよ。今は俺も22歳になったし、わりと皆も誘いやすくなったと思うんです。だから、そういう意味では稽古以外のところでも仲良くできるかなと思います。
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