――主演のヒュー・ジャックマンさん(ローガン/ウルヴァリン役)にお会いしていかがでしたか?
ヒューは本当に素晴らしい俳優さんです。それ以上に本当に素敵な人で!最後のオーディションは、ヒュー・ジャックマンとのカメラテストだったんですが、「こんなに何回も読んできたオーディションの台詞を、最後にヒューと読んで演じられるんだったら、それでもうオッケー!!」っていう気持ちで楽しくオーディションを受けました(笑)。その時も、オーディション用の台詞の後にどんどんアドリブで話し続けていくっていうのがあったのですが、私がやりやすいように振ってくれたりしたんです。オーディションが終わった後に「ありがとうございます、ミスター・ジャックマン。」って言ったら、「え、ミスターとか言わないでよ。ヒューでいいよ!」って言ってくれたのに、私は思わず「イエッサー!」って言っちゃったんです(笑)。それぐらい人間として優しくて、素敵な人で、今回5か月間、ご一緒させて頂いて、色々とアドバイスももらったり助けてもらったりしました。
――印象深いエピソードはありますか?
撮影中は、食事のことでも彼に助けてもらいましたね。私、スタントの運動量が多かったので、いつもお腹が空いていたんです。でも日本人って、皆が食事を取る時に一緒に食べるっていう感じがあるじゃないですか。だから「まだみんな仕事中だし、ランチまで3時間もあるから食べられないな…」って思って、空腹を我慢してたらヒューが声をかけてくれたんです。「僕は、君が夜の10時くらいに飲み物で空腹を満たしている姿は見たくないし、食事したいと言ったからって、要求の多い人だって思われる訳じゃないよ。プロとしてコンスタントに演技を続けるためにも、ちゃんとご飯を食べないといけないんだよ。」って言ってくれたんです。ヒュー自身も、もともと細身の人なんですが、食事に関しては2時間に1回必ず食べてワークアウトしてって感じで、撮影に入る瞬間まで鍛え上げていました。もうダンベル持ってるか、チキン持ってるか!みたいな感じでした(笑)。それぐらい仕事としてご飯を食べていたんですね。だからこそ、私が我慢していることにも気づいて、気遣ってくれたんです。新人ですし、お腹が空いたとは言いづらいだろうって、私の代わりに食事のことをスタッフさんに言ってくれたりもしました。そういうところも優しいなあって思いながら、それからは有難くご飯を食べていました。

――演技の外でも、色々サポートがあったんですね。
ヒューは「僕もこれまでも色んな人に助けてもらってるんだから、そんなこと全然気にすることないよ。それにリラは今回初めての映画出演だけど、これから経験を積んだ時、同じように新人の子を助けてあげてくれたら、僕は嬉しいんだよ。」って言ってくれるような人で、本当に有難かったですね。また、真田さんも初めてお会いした時にご挨拶に行ったら、「僕も、この現場は初めてだから。君も初めてだからって、何も負い目を感じなくていいんだよ。」って言ってくださいました。監督もキャストの皆さんもいい人で、休憩中とかに、「What’s up?」って気さくに話しかけてくれました。
――日本では、なじみ深い撮影場所などあったのでしょうか?
日本で初めて撮ったのが「増上寺」っていうお寺のシーンだったんです。近くには東京タワーが見えてとっても日本らしい感じでした。私は2011年までニューヨークに8年住んでいたんですが、日本に帰って来たらアメリカの映画に出ることになって、でも舞台は日本で…(笑)。だから特にこのシーンは印象深くて「東京タワーが目の前にある所で撮影してるんだな、アメリカ映画を(笑)!」みたいな、そういう不思議な気分でしたね(笑)。
――映画『ウルヴァリン:SAMURAI』の見所をお願いします!
やっぱりアクションシーンや共演の美しい女性たちですね!日本からはTAOさん(マリコ役)、ロシアからはスベトラーナさんが出演します。そして最後に、私の演じるユキオ!って感じかな(笑)。もちろんアクションだけでなくドラマもあるんですよ。でもアクションシーンは特に面白いと思いますね。それと日本の美しい景色も!『X-MEN』を今まで見てきた方もきっと楽しめると思いますし、そうでない方も今回日本が舞台っていうことで、独立した話にもなっているので、そういう意味でも楽しめるんじゃないかなと思います。前作のDVDを見て頂いた上で、ご覧頂けたら、より一層楽しいかなと思っています。台詞とかで結構あるんですよ。「あ、あれって…!」みたいな。そういう楽しみ方もあると思うので、そこも見所ですね!
――モデルとしても活躍されている福島さん。ファッションのこだわりはありますか?
私は流行りよりも、自分に似合うものを着ることを意識しています。皆さんそうだと思うんですけど、自分の肌に馴染む色とか、サイズ感にこだわりますね。逆に最近は、服というよりも、身体をきちんとしていれば何を着ても似合うんじゃないかって思っています。あとは小物ですね。最近は服よりもアクセサリーをよく見ています。国内外への移動が多いと洋服の量が大変なので、アクセサリー類で変化をつけています。昼間と同じものを着ていても、夜の食事でアクセサリーが違うとスタイルにも変化が出ますし。
――アクセサリーがお好きなんですね!お気に入りはありますか?
最近いつも持ち歩いているのは、これです!マユさんっていう日本のブランドのピアスです。耳に着けると、正面から見た時はクリスタルなんだけど、耳の後ろ側のキャッチの部分がパールになってるのね。ちょっとしたフォーマルでも、普段使いでも使えて良いんです。後ろのパールの部分だけ使ってピアスの部分を差し換えると、全然違う印象にもなるんです。このマユさんのピアスはすごく好きです。あと、大のお気に入りガイアレポスさんのリングなんですけど、これもよく着けています!第一関節とかに指輪するのも好きなんです。

――アクションのお話でも伺いましたが、体を動かすのがお好きとのこと。今後やってみたいことはありますか?
そうですねえ。ニューヨークに住んでいた頃、時々踊っていたんですけど「ジャイブダンス」っていうスイングダンスの早いバージョンみたいなダンスが好きなんです。ジョン・トラボルタとか、オリビア・ニュートンジョンとか50’sのロカビリーミュージックでチューリップ型のスカートを履いてくるくる回るようなダンスで、パートナーがいないとできないんですけど、最近踊れていないんで、やりたいですねえ!
――お仕事で挑戦してみたいことはありますか?
今回、アクションフィルムに参加させてもらったので、今度はちょっとドラマ寄りのものをやってみたいですね。あとは私、ちょっと声が低めなんですけど、声を使う仕事もやってみたいです!あと最後に…これはすぐに挑戦という訳ではないんですけど、コメディーかな?シリアスなのも好きなんですけど、実はコメディーも好きなんです。あんまり決めつけずに何でもやってみたいですね!
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願い致します。
インタビューを読んで頂いて、ありがとうございます!多分、このインタビューがきっかけで、私を知って下さった方もいると思いますが、頑張りたいと思っているので、応援よろしくお願いします!


【取材協力】
ヘアメイク:carrie
スタイリスト:Takayuki Sekiya