2013/10/01
<笹本玲奈>「 レ・ミゼラブル」「スクルージ」インタビュー
――ミュージカルのご出演が多い笹本さん。プライベートでも無意識に歌ってしまうことはありますか。
あー、あります!日によって違うんですけれども、ミュージカルの曲だと「ミス・サイゴン」とか「レ・ミゼラブル」の曲は常に頭の中でも、ぐるぐる回っています。特に「ミス・サイゴン」や、「レ・ミゼラブル」の特徴がオペラ方式というか、会話が全部音楽になっているんです。それをマネして、それぞれの共演者の方と話している途中に、「違う~それは違う~♪」とかって歌い出したりすることは、よくあります!会話が「レミゼ」になっていたりするんです(笑)。
――発売中のアルバム「Magnifique」はもちろんですが、その他にも笹本さんお気に入りの曲はありますか。
私、実は「シルク・ドゥ・ソレイユ」が大好きで。もう終わってしまったんですが、舞浜で公演されていた「ZED」が特に好きだったんです。それで、あまりにも「シルク・ドゥ・ソレイユ」が好き過ぎて、ラスベガスに行って全種類の公演を見たこともあります!その中でもやっぱり「ZED」が一番良かったですね。「ZED」や、「シルク・ドゥ・ソレイユ」のCD・DVDは全種類持っているので、最近はそれを聴いています。
――「シルク・ドゥ・ソレイユ」シリーズを色々お持ちなんですね!どんな時に聴いていらっしゃるのでしょうか。
「シルク・ドゥ・ソレイユ」って歌詞の言葉が全部、存在しない言葉なんですよね。音楽も言葉もそこにしかない、すごく不思議な世界観で。出演舞台の開演前にもよく聴いています。癒しにもなるし、曲によっては「これからやるぞー!」っていう風に、気持ちを奮い立たせてくれるんです。独特の言葉で何を言っているかはわからなくても、音楽とか雰囲気で「大体こういうことを意味しているのかな?」って、想像力が膨らんでいくので、そういう部分もすごく好きですね。

――今後も出演作がたくさんありますが、何か挑戦してみたい役はありますか。
そうですねえ…ミュージカルでは色々な役を経験していますが、年齢的には徐々にシフトチェンジしていきたいところもあるんです。今までは「レ・ミゼラブル」のエポニーヌや、「ミス・サイゴン」のキムとか、どちらかというと少女の役が多かったので、少しずつ大人の役ができるような女優になりたいと思っています。またミュージカルと映像のお仕事ではできる役も変わると思うので、今後、映像を通して、母親や先生というキャラクターを演じてみたい気持ちもあります。
――プライベートでは、挑戦したいことや続けていきたいことはありますか。
もともと趣味が読書なので、読書は続けていきたいなと思います。生きているうちに、できるだけ色んな知識を頭に入れたいんです。あとは、自分が知らないところに行くのが好きなので、旅行もしたいですね。これも生きているうちにどれくらいの場所に行けるのだろうと思っているので、なるべく多くの世界遺産を見に行ったり、行ったことのない国に行ってみたいですね。
――今まで行った国や街で印象的だった場所はありますか。
ラスベガスに行った時にびっくりしたのが、空港についたら周りが本当に砂漠地帯だったんですね!ラスベガスって、すごく明るい街というイメージしかなかったので、大きな砂漠の中に小さな街がぽつんとあるのが不思議でした。泊まったホテルから見える景色も全部砂漠の茶色で、「ラスベガス」という人間が作り出したものがおもちゃみたいに思えてきて、すごく不思議だなと思いました。また4年ほど前には、一人でオーストリアに旅行したんですけれど、ちょうど冬の時期ですごく寒くて!冬のウィーンって空の色もグレーだし、木も葉も落ちてしまっていて、すごく暗い印象なんですよ。でも、その暗い街に、色んな美術品とか世界遺産とか、昔のものが残っていて、それにはすごく感動しました!
――美術関連のものもお好きなんですね。
美術館とかも好きですね。結構、意外だって言われるんですけど(笑)、私、美術鑑賞をするのが好きで、ウィーンに行った理由も、クリムトの「接吻」のような名画や、美術品を見たかったからなんです。クリムトはもともと大好きなので早く見ておきたいと思っていて、それが旅行の目的でした。その時は私も20代前半でしたが、若いうちじゃないとそういう所に行けないと思っていて、とにかく出来る限り多くの美術品を見るために、まずはウィーンに行きました!あとは宮殿も大好きなので、定番ですがパリのベルサイユ宮殿と、ウィーンでは有名なシェーンブルン宮殿に行きました。
――それでは最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします!
11月には「レ・ミゼラブル」、12月には「スクルージ」、そして来年1月に5年ぶりのコンサートがあります。嬉しいことに立て続けにお仕事が入っていて、やらなくてはいけないことがたくさんあるということが本当に幸せだな、と思います。それに応援してくださっているファンの皆様がいるということは、とても幸せなことだとすごく実感していますので、心から感謝しています!その皆さんの期待に応えるためにも、作品ごとにどんどん成長していきたいと考えています。「レ・ミゼラブル」も再演を重ねていますが、お客様も「成長していて当たり前」と思ってご覧になると思うので、期待以上のものをお見せできるように、とにかく日々努力していきたいです!コンサートは自分の節目の年ですし、今まで演じてきた役、そして、これからやってみたい役をお見せしたいです。過去に演じた役を見て「懐かしいな。」と思っていただいたり、将来やってみたい役を見て「これからも応援していきたい!」と思っていただけるような作品にしたいと思います。

※エポニーヌ役として出演。
■名古屋公演(笹本さん出演回)
日程:2013年10月12日(土)~10月19日(土)
劇場:中日劇場
■凱旋公演
日程:2013年11月4日(月・祝)~11月27日(水)
劇場:帝国劇場(日比谷/有楽町)
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