――デビューのきっかけは?
- お姉ちゃん(広瀬アリスさん)が出ている雑誌『Seventeen』の夏の学園祭というイベントがあって、それにお母さんとお兄ちゃんと行ったんですけど、そこで初めて社長さんとお姉ちゃんのマネージャーさんにお会いしたんです。そのとき社長さんが「直にあなたもよ」とだけ言ってパラパラパラパラーって消えていっちゃって(笑)、「何のことだろう?」って思ったんですけど、ある日突然事務所の方から電話が掛かってきて。「お姉ちゃんに代わります」って言ったら「今日はすずちゃんに用があるの!」って言われて、そしたら、「『Seventeen』のオーディション受けてみない?」って言われたんです。受かると思ってなかったので受けるだけ受けてみようと思って「はい」って言っちゃったんですけど、それで決まっちゃいました。そのときまだちゃんと事務所に入っていなかったので、決まってから芸能界のお仕事を始めたって感じです。
――もともと芸能界を目指していたわけではないんですか?
- まったく興味なかったです。お姉ちゃんが出てる作品もそんなに見なかったし、ずっと小学校2年生からバスケをやってたので、バスケ一筋でした。
――現在レギュラー出演されているドラマ『ビターブラッド』のストーリーと広瀬さんの役柄について教えてください。
- ドラマの内容は、渡部篤郎さんと佐藤健さんが親子で刑事としてバディを組んで問題を解決していくというお話で、私は健さんの妹の忍役です。渡部さん演じるパパが昔、兄弟二人を捨てて女の人を作って出ていっちゃって、お母さんも蒸発してしまって、お兄ちゃんと二人でずっと生きてきたので、とても絆の強い兄妹なんです。
――現場の雰囲気はいかがでしたか?
- 私の撮影のときはほとんど家のシーンで健さんと渡部さんとの絡みなので、今後の話で忽那汐里さんとも絡むんですけど、未だにお会いしていないキャストの方も全然いるんです(笑)。でも渡部さんと一緒のときはいつもアドバイスっていうかアイディアをぽんぽん出してくださって、それをもとに監督とか健さんと作っていく感じで、ほんとに全員で作ってるっていう現場ですね。
――渡部さんの言ったひとことが広瀬さんのお芝居に影響したりすることもあるんですか?
- そうですね、一緒にお兄ちゃんをいじって汚そうって言ってて、その言い方とか、「こういうタイミングで一緒にこういうセリフ言おうよ」とか言ってくださるので、それで私の演技もまた全然違う感じになったりとかはしましたね。
――忍役を演じるうえで気をつけた点などはありますか?
- 大学生の役なので、今までの役の中で私的に一番難しいなと思ってて(笑)!クランクインからオールアップまでの間が実際は中学生から高校になる前だったので、私的に大学生を演じるっていうことがすごく大変でした。大人っぽくしなきゃって思うんですけど、忍は元気ではしゃぐ役だから、私があんまり元気にやっちゃうと小学生くらいに見られて子供っぽくなっちゃうので、そのバランスがすごい難しかったなって思います。
――最終回に向けての見どころはありますか?
- パパはすごい変人で、お兄ちゃんは不器用だけどすごい優しくて、親子で性格も正反対な二人が事件を解決していくんですけど、お兄ちゃんはお父さんのことがなかなか受け入れられないんです。でもバディとして事件を解決していくうちに、今まで知らなかったパパの姿や真実が見えてきます。そこにはちゃんと私たちを見てくれていた父親としてのパパがいました。そんな二人の親子関係の変化を楽しんでもらいたいです。