
開放的なベトナムでの旅の中で、初めての食体験に驚く等身大の姿、お風呂あがりにすっぴんで過ごす気の抜けた一瞬、ブラックドレスをまとった美しい佇まいなど、フォトグラファー東 京祐氏によって撮影された数々の写真は、現地の湿度や温度、空気感をそのまま閉じ込め、20歳の彼女の多彩な魅力を写し出している。
発売を記念した会見が行われ、「こうして自分の20歳という記念を本に残すことができてすごく嬉しく思っております」と笑顔を見せる。
写真集の発売を聞いた時は「純粋に嬉しい気持ちと、どういうのが撮りたいかなって想像がすごく膨らみました」と振り返り、完成した写真集を手にして「こんな大人っぽい表情できるんだとか、素に近い無邪気な姿が映し出されていて、本当に大切な作品になったなと思います」とコメント。
撮影の舞台はベトナムだったが、選んだ理由について「初めての海外がアフリカだったので、アジアの別の国にも訪れてみたいなっていう気持ちがあって。アジア圏内の色々な国がいくつか候補にあった中で、ベトナムを選ばせていただきました」と話し、印象に残っている場所は「表紙を撮影したホテルがすごく綺麗で、人生でもう1回ぐらい行きたいなと思えるようなホテルでした」と明かす。「久しぶりの海外だったので、ベトナムという雰囲気だからまた新しい自分が発見できる場所にもなりましたし、料理もすごく美味しかったので、たくさん食べてたくさん撮影して、充実した時間を過ごしました」と満足した様子。
お気に入りはプールで無邪気な表情を見せている写真。
「表紙の撮影をしている時の写真なんですけど、私、泳げなくて、プールに入ったのも結構久しぶりだったのでドキドキしながら入って、この時はちょうど足がつくぐらいの水の高さだったんですけど、ちょっと浮きながら前に進もうとして足がつかなくなって、怖くてギャー!って言ってた瞬間を捉えた1枚になっているので、結構素に近くて。キメキメの写真も良いなと思ったんですけど、こういう無邪気な姿も入っているよと皆さんにお伝えしたくてこの1枚にしました」とエピソードを語る。
思い出に残っているエピソードは他にもあるようで「天気に恵まれることが多かったんですけど、海に入って夕日と一緒に撮っている写真があって、終わった瞬間ゲリラ豪雨が降って、とんでもないぐらい、想像絶するぐらいの大雨だったんですよね!体が痛くなるぐらいの雨粒で、目が開けられないくらいの大量の雨が一気に降り出すという経験をしまして。それまでは晴れていて夕日もすごく綺麗だったので、やっぱり自分持ってるなと思います」と天気も味方につけていたとのこと。「晴れ女なので、大事な撮影の日とかは晴れますし、あと普段あまり傘を差すことがないです。雨予報でも外に出ると止んでることが多くて、普段傘はあまり持ち歩かないです」と微笑んだ。
「ベトナムで食べられるようになったものがあったんですよね?」という問いかけには「パクチーが食べられるようになりました!」と笑顔で報告。
「日本で食べたことのあるパクチーより、大葉感があるパクチーが向こうの主流だったので、どの料理に入っていてもパクチーってこんなに美味しいんだ!って思いながらパクパク食べていました」と語る。「色んな料理を食べて、定番のフォーは美味しかったです。パクチーの味が違ったように薬味の味も日本で食べるベトナム料理と違ったので、どれもすごく美味しくて、いつもお腹いっぱいになっていました」と、ベトナム料理を楽しんだようだった。
『my blue』というタイトルを決めた理由については「ファンの方は知っている方が多いんじゃないかと思いますけど、生粋の水色好きということで、それに通ずる、水色とか青と言っても、皆さんが想像するそれぞれの青があると思うので、自分の1枚1枚のそれぞれの違った表情だったり、場所によって溶け込んでいく自分を見て、色々な青があるように、色々な自分を見せられた一冊になっているんじゃないかと思って」と想いを述べる。
撮影に向けては「週に3、4回ジムに通って、本当に動けないっていう日以外はウォーキングもやっていました」と明かす。
「ありのままの姿も良いと思ったんですけど、20歳という記念の写真集だったので、自分が一番努力して、それが形に残るものが良いなと思っていたので、ジムに通って主に足と肩甲骨あたりの筋肉を程よく鍛えつつ、女性が見ても綺麗だなって思っていただいたり、こういう綺麗なラインの体になりたいなとか、男性から見ていてもすごく綺麗だなって思っていただけるような体づくりを目指しました」と話し、食事制限は、「撮影中に他の作品もあったのも含めて、しっかりとご飯を食べつつ、野菜もしっかり摂るっていうバランスの取れた食事を心がけていました」と明かした。
写真集では自ら提案した衣装もいくつかあるということで、お気に入りの衣装については「自分の意外性が出たのは黒のワンピースの姿があったんですけど、ちょっと大人な桜田をお見せできたんじゃないかなと思っているのでそれがお気に入りですし、ラインとかもすごく綺麗だったので、早く皆さんに見ていただきたいです!」と感想を楽しみにしている模様。
発売記念会見、その後に行われるイベントの会場となったタワーレコード渋谷店は、桜田も出演していたドラマ『silent』(2022年)のロケ地にもなっている。思い出のある場所でのイベント開催に「1年ぶりで懐かしい気持ちもありつつ、役としてじゃなく桜田ひよりとしてタワレコに来れることができて本当に嬉しく思います。今日のイベントも、ファンの方と1年ぶりぐらいに対面することができるので、すごく楽しみにしています」と感慨深げ。
そして、今月19日には21歳になる桜田。抱負を聞かれると「20歳という年はすごく充実した日々を送らせていただいて、自分が成長できたなとか吸収できたなっていう作品や人に出会うことができたので、来年はそれを形にして、自分が自ら引き出せるようなそんな日々を送っていきたいです」と意欲を見せる。
写真集の出来栄えについて採点するとしたら?という定番の質問には「花丸が付く100点です!気の知れたスタッフの方々と本当に楽しく撮影させていただいて、自分でも気づかなかった発見や、大人っぽい表情から無邪気な表情までこの1冊に丸々込めることができたので。花丸をもらって嬉しくない方なんていないんじゃないんでしょうか!」と明るく答える。今後、3冊目、4冊目と期待はできるか?という問いかけには「どうなんですかね?(笑)皆さんのお声が届いたらもしかしたらあるかもないかもしれないですけど」と含みを持たせながら「まずはこの写真集の感想を楽しみにしているので、皆さん聞かせてください!っていう想いです」とアピールした。
最後に写真集を待ちわびていたファンに向けて「本当にファンの方も待望の写真集だと思っています。去年一昨年はカレンダーを出させていただいたんですけど、カレンダーとはまた違った桜田ひよりをお見せできると思うので、大切な大切な1冊にしていただきたいなと思っております。よろしくお願いします!」とメッセージを送り、会見を締め括った。