©︎2023「笑いのカイブツ」製作委員会

ラジオ番組や雑誌へのネタ投稿で圧倒的な採用回数を誇り、“伝説のハガキ職人”と呼ばれた実在の人物ツチヤタカユキ氏の同名私小説を映画化した本作。原作の熱量はそのままに、映画では、痛々しいほど純粋に自分の信じる道を猛進するツチヤの不器用な生き様がリアルに描かれる。そんな本作を一足先に鑑賞した各界の著名人たちからアツいコメントが続々と到着。
原作も既読のミュージシャン・尾崎世界観(クリープハイプ)や、志磨遼平(ドレスコーズ)、2024年3月末で放送作家業と脚本業から引退することを発表した鈴木おさむ、俳優の桐谷健太、『宮本から君へ』でも知られる漫画家の新井英樹、さらには元ハガキ職人の芸人ザ・マミィの林田洋平、トンツカタンの森本晋太郎、ねづっちなど総勢12名から、公開への期待が膨らむ絶賛コメントが到着した。

<鈴木おさむ(放送作家)>
おもしろいことを考えるのはつらく、しんどい。
だから、僕も放送作家を辞めるのかもしれない。
おもしろいに憑かれ飲み込まれていく男の姿があなたの目には悲劇に見えるか?喜劇に見えるか?確認してほしい。
新たな青春映画!痛く、辛く、なにより、おもしろい!

<桐谷健太(俳優)>
笑いのカイブツ。
彼が笑いのカイブツなのか、それとも彼が笑いのカイブツに喰われたのか。
とにかく人生において中毒性にも似た夢中になれる何かに、天才を超えてカイブツになれること、カイブツに喰われることは、なんて快感なんだろう!

<志磨遼平(ドレスコーズ)>
ツチヤ、そうだよ。ツチヤ、正しいよ。ツチヤ、そうじゃないよ。ツチヤ、間違ってるよ。
ツチヤ、生き延びちゃった。ツチヤ、今もたまに地獄だよ。ツチヤ、ぼくの心の檻からもう二度と出てくるな。ツチヤ、そこでこれからもぼくを見張れ。ぼくがぼくでいるかどうかを。

<尾崎世界観(クリープハイプ)>
笑いに取り憑かれながら、笑いを信じるしかなかったツチヤタカユキの人生が、全然笑えないという渾身のボケ。
映画で観ても、あまりに切実すぎて、やっぱり全然笑えない。それどころか、笑い以外のほとんどの感情がそこから伝わってくるという、やっぱり渾身のボケ。

<新井英樹(漫画家)>
好きだと感じた何かへの自分のルールを譲らない生き方に努力なんか出る幕はない。
好きなら自分は二の次、自分を追い詰める・苦しめるも当然、満足にすら留まってなんかいられない。
ほんの一瞬だけの喜びを繋ぐ貪欲な呼吸を、つまらない現実との境を曖昧にする没頭・忘我の息遣いを、ツチヤタカユキが魅せてくれる!

<林田洋平(ザ・マミィ/お笑い芸人)>
30歳を過ぎて、それなりに大人になって、たくさんの面倒な感情を小さく畳んで仕舞おうとしてたのに、直接さわって広げられた。向き合うのは苦しいけれど、すごく必要な映画だった。
この映画がいつか他人事に思えたら僕はもう終わりなのでその時は殺してください。

<立川吉笑(落語家)>
2020年の夏、ツチヤタカユキと一緒にネタを作ったとき、小説『笑いのカイブツ』からそのまま飛び出してきたようなネタ作りの姿勢に度肝を抜かれた。
2023年の秋、映画『笑いのカイブツ』を見た。閃光の中でしか生きられないツチヤタカユキはこの映画を冷めた目で見ているはずだと思うが、僕は一緒に作業した夜を思い出して懐かしく感じた。

<森本晋太郎(トンツカタン/芸人)>
深夜ラジオに投稿をしていた頃、自分のネタが読まれるかドキドキしながら放送を聴いていると毎回のように採用されていたのがツチヤタカユキさんだった。
圧倒的に不器用で、歪なほどにまっすぐ。劇中のお笑いに魅了された青年がどんどん狂気を帯びていく様子にほんの少し羨ましさを感じた。そうか、僕はカイブツになれなかったんだ。

<ねづっち(お笑い芸人)>
笑いに取り憑かれた男の半生を観に、ぜひ映画館へお越しください。『笑いのカイブツ』、どんどん引き込まれること間違いなしです。元ハガキ職人で芸人の僕が保証します。では、整いました!
『笑いのカイブツ』とかけて、船に乗るのが楽しみととく、その心は、公開(航海)が待ち遠しい、、ねづっちです!「謎かけ」に取り憑かれた男が見たい場合は、ぜひ演芸場にお越しください。

<あんこ(映画バカ芸人)>
周りからどう思われようと自分の命がどうなろうと、ネタを作り続けるツチヤのカイブツ級の生き様に飲み込まれた…!
果たしてここまで笑いに向き合っているのか?なんだか自分の芸人人生がちっぽけに見えてしまった。こんな風に狂って笑いを追い求めてもみたい。
己の信じる道を突き進んでいる人に観てほしい映画だ!

<森直人(映画評論家)>
「俺は“正しい世界”で生きたいねん!」とツチヤが叫んだ時、涙が溢れた。
鋭敏すぎる感受性が剥き出しになったカイブツを演じる岡山天音は『キング・オブ・コメディ』のロバート・デ・ニーロや『ジョーカー』のホアキン・フェニックスにも負けていない!

<SYO(物書き)>
突き詰めるほど独りになり、誰も笑えなくなっていく。
社会と繋がり、他者を喜ばせる手段だったはずなのに。
純粋すぎた表現者の成れの果て。哀しくて、羨ましい。