
“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキ氏による同名私小説を、気鋭・滝本憲吾監督が映画化した本作。主人公のツチヤを演じるのは話題作への出演が続く実力派俳優・岡山天音。さらに、仲野太賀、菅田将暉、松本穂香、片岡礼子と名優たちが集結し、驚異的なアンサンブルで物語へと引き込む。世の中の不条理にもがき苦しみながらも笑いに猛進するツチヤと、その熱量に突き動かされていく人たち。観る者の魂に突き刺さる、圧倒的な人間ドラマが誕生した。
この度、解禁された新場面写真は、菅田演じるピンクが路上に佇み、ド派手なピンクの短髪、切れ長な細眉、ソリッドな横顔、タバコをふかす姿と、夜の街で生きるピンクのどことなくやさぐれた“治安悪い系”の雰囲気が印象的。人気ドラマから映画化された『ミステリと言う勿れ』や声の演技でもカメレオン俳優としての存在感を見せた『君たちはどう生きるか』など話題作での躍進に続き、新たなる菅田の魅力が溢れるカットとなっている。
『笑いのカイブツ』で菅田が演じるピンクは、伝説のハガキ職人・ツチヤタカユキ(岡山天音)と大阪で出会う重要なキャラクター。ハガキ職人として様々なテレビ・ラジオ番組にネタを投稿する傍ら、生きていくためにアルバイト活動をするツチヤは、人間関係不得意かつ社会に適合することが困難な性格のせいで、バイトを転々として街を放浪するような日々を送っている。そんな中、ある日ツチヤとピンクは大阪の夜の街で出会う。
ホストクラブのバイトで失敗し、店から追い出されたツチヤが深夜の街の路上で気力もお金も尽き果てて寝そべっているところで出会った二人は、全く異なる境遇ながらも不思議と意気投合。その後も、ピンクは笑いに猛進するツチヤのことを面白がり、気にかけていく──。解禁された本編映像では、そんな二人の貴重な出会いの場面が収められている。
実は、2011年のドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」で高校の席が前後のクラスメイトの役柄として共演して以降、なんと8回もの共演歴があるという岡山と菅田。同世代の俳優として、映画・ドラマ界で様々な注目作で着実にキャリアを積み上げ、お互いに絶大な信頼関係を持っている二人の関係は、心の深い部分で繋がり合うツチヤとピンクの関係性とも重なる。“ピンク”菅田と“ツチヤ”岡山の信頼関係から起こる鮮烈な化学反応をぜひスクリーンで目撃してみてほしい!
【あらすじ】
笑いに人生を捧げるツチヤタカユキは毎日気が狂うほどにネタを考える日々を過ごしていた。念願叶ってお笑い劇場の小屋付き作家見習いになるも、愚直で不器用なツチヤは他人には理解されず淘汰されてしまう。失望していた彼を救ったのはある芸人のラジオ番組だった。番組にネタや大喜利の回答を送るハガキ職人として再びお笑いに人生をかけていた矢先、「東京に来て一緒にお笑いやろう」と憧れの芸人からラジオ番組を通して声がかかった。そんなツチヤは東京で必死に馴染もうとするが…。