
『ホリプロタレントスカウトキャラバン』グランプリを受賞し、ミュージカル『ピーター・パン』の10代目ピーター・パン役で女優デビューを果たすと、ドラマ『星降る夜に』『アイドル誕生 輝け昭和歌謡』、『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』、アニメ『天気の子』『かがみの孤城』など、数々の話題作で注目を集め、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』では、若手スター歌手役に抜擢されるなど、今年ブレイク必至の若
手実力派女優・吉柳咲良の待望の1st写真集が完成。
台湾での10代最後の旅。夜市、ホテル、ビーチ、廃墟、森、街並みなど、様々なシチュエーションで、少女から大人へ変わりゆくかけがえのない瞬間を切り取り、初水着&ランジェリー姿を惜しむことなく披露。
“さくちゃん”の個性がぎゅっと詰まった一冊となっている。
待望の写真集発売ということで、今の心境を聞かれ、「何もかもが初めてづくしの旅を撮っていただいているので、色んな姿を皆さんに見ていただけると思うとすごくワクワクしていますし、普段だったら絶対に着ないだろうなという色んな衣装を着させていただいたので、色んな私を見ていただけたら良いなと思います」と笑顔。
写真集の舞台は「ただただ美味しいご飯が食べたかった」と選んだ台湾。写真集のコンセプトについては「今回は飾ることのない素に近い自分というか台湾の旅を楽しんでいる道中の写真を撮ってもらっている、思い出写真がいっぱい詰まっている1冊という感じなんですけど、単純にこの写真集を手に取ってくださる方々には少し近い距離にいてほしいなという私なりのメッセージが込められていて。飾っていない自分を見せるのは若干勇気がいるなとも思っていたんですけど、いつも応援してくださっている方々や私を何かで知ってくれてこの本を手に取ってくださっている方々には、そんな姿をお見せできたら良いなと思っていました。少し近い距離にいるよっていう意味を込めた1冊になっていると思っています」と想いを語った。
そして、タイトルの『Only』に込めた想いを「私は昔から、”ナンバーワンにももちろんなりたいけど、私が目指しているのはオンリーワンになりたい”ということをよく言っていて、そこからも取れますし、オンリーワンライフ、1度しかない人生みたいな意味や、オンリーアップっていう”登るのみ”という結構強気なことにも使われている言葉でもあるので、色んな意味がこもっている中で、『Only』にしました」と明かした。
初の海外、そして初の飛行機だったということで「飛行機に乗った時に、上から空を見たらこんな感じなんだっていうところからめちゃくちゃワクワクしていた」と振り返り、台湾で印象に残っている出来事については「一番楽しかったのは、九份に行って色んな食べ物や屋台とかがあったりして夏祭りみたいで、小学校低学年くらいの子と隣に並んでゲームをやったりして、ただただ楽しんでいました」と思い出を語る。台湾で食べた料理で印象に残っているものとして「色んなご飯を食べに行ったんですけど、あまりエビマヨが得意ではなくて食べられなかったんですけど、台湾で食べたらめちゃくちゃ美味しくて、そこからエビマヨがめちゃくちゃ好きになりました」と、苦手を克服したとのこと。
写真集では初めての水着カットにも挑戦。撮影に挑むにあたっての取り組みについては「大きく何かを変えようと思ったわけではなくて、もうちょっと引き締めてかっこよく水着を着こなせるようにしたいなと思っていたので、ジュースやお菓子はやめて筋トレから始めて。その時期はちゃんとご飯を食べることと、筋トレとストレッチは必ずやるようにしていました」と体づくりを行っていたことを述べる。
お気に入りカットとしても選んだ水着カットだが、理由について「本当に直感で選んだんですけど……なんでだったんでしょうか?(笑)」と記者に逆に質問する一面が。「体づくりを頑張ったから?」とフォローされると「それはあります!結構褒めてもらうことが多いカットだったと思います」と語った。
写真集のタイトルにちなみ、自分は他の人にここだったら負けないオンリーなものは?という質問には「負けん気は誰にも負けないと思います」と即答。「勝ち負けじゃないと分かっていても、勝ち負けにこだわることで私は自分に負けずにいられるんじゃないかと思っているので」という心情を明かす。
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』の出演が大変話題になっているが、反響について「大きな反響をいただいて、たくさんの方からコメントをいただいたり友だちや家族も見てくれていたんですけど、今回の水城アユミという役はすごく難しい役だったので、皆さんがこの子のことをどういうふうに捉えて、どんな感想を持つんだろうというのはすごくワクワクしていたので、色んな意見があってすごく嬉しかったですし、それがどういう意見であれ、見てくださった方々にやっとお披露目できたというのはすごく安心しました」と答える。
撮影の裏話として「『ラッパと娘』は本家である笠置シヅ子さんのものもたくさん聴いてすごく研究したんですけど、私は福来スズ子として趣里さんが歌っている方をたくさん見るようにして、水城アユミという人物がどれだけ福来スズ子を見て憧れてきたかというのが分かったら良いなと思っていたので」とこだわりを語り、「趣里さんが歌っていた動画を何回を見て、要所要所に(趣里さんと)同じ振り付けが入っているんですけど、その他は全部自由に、踊るというより暴れ狂ってくださいぐらいの感じだったので、この子は止められないというぐらいの圧倒される力みたいなものが歌っている姿で見せられたら良いなと思っていたので。福来スズ子さんを見て育ってきている分、真似している部分も見え隠れしていたり、でも自分のオリジナリティを出そうと、それこそ負けん気というものをぐいぐい前に出せるようなものにするために、楽しくというよりは音楽に取り憑かれているみたいなイメージを意識していました」と自身の役への想いを熱弁した。
来月4月22日に20歳を迎える吉柳だが、ミュージカル『ピーター・パン』から始まり『ブギウギ』で締めくくった10代を振り返り「やり残したことは多分無いです。何1つとしてやり残すことなく10代を謳歌していたと思います」と言い切る。「10代はだいぶしっちゃかめっちゃかだったというか、私なんかよりきっと周りの方々が大変だったであろうなと思っています。本当に支えてくださっていた方々には申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝を述べ、「大人になるのがちょっと遅かったのかなという感じは、ピーターパンをやっていたということもあって、ずっと少年みたいな子だったと思います。でもそれを許してくださる環境があったからこそ、伸び伸びとやってこれたのかなと思っているので、20代は真面目に、皆さんの力になれるような人間になれるよう頑張りたいです」と意気込む。
20歳へ向けて「大きく何かが変わるかと言われるとそんな感じは自分の中ではしていないんですけど、責任はより良く持てれば良いなと思っています。自分がここまでお仕事を続けていくにあたって、本当にたくさんの方に助けていただきながら、支えていただきながらやってこれたことなので、自分が今度20歳になって、支える側に回れるような人間になれたら良いなと思います」と話し、「細かくこういうものに挑戦したいというより、自分の中の20代になるケジメとして、今よりももっとちゃんと自分に対して向き合っていけるようになりたいなと思っていますし、もっともっと色んな作品や役に出会っていきたい、マルチに活動できる人になりたいという想いがあるので、1つに絞らず形にとらわれず、こういう人間であろうという固定概念をぶち壊す1年にしたいです」と抱負を語った。
そして、写真集の発売会見で恒例となっている「写真集の出来栄えは何点か?」の質問には「100点だと思うんですけど、私としてはまだ行けたと思うので75点で!」と回答。「すごく良い写真をたくさん撮っていただけてこの1冊になっているので、そこで100点なんですけど、まだまだ私はこんなもんじゃないぞという意味を込めて私的には75点で」と最後までストイックな一面を見せた。
最後に「今回、初めての写真種を出すにあたって、自分の中でどこにいくのか、どんなテイストでどんな意味を持ってこの写真集を作っていくのかというのをすごく悩んだり、タイトルも色々案を出していただきながら自分も考えながら、皆で試行錯誤して作らせていただいたんですけど、限りなく10代の私の等身大の姿がいっぱい写っていると思うし、こういう人なのかな?とかこういうものを着るのかな?とか色んな想像があると思うんですけど、全部行けます、っていうのが私なりのテーマでもあるので。ぎゅっと詰まった1冊になっていると思うので、1ページ1ページ、本当に穴が開くほど見ていただけたらと思っています」とメッセージを送った。