1994年4月19日に放送を開始し、放送30周年の節目を迎えた『開運!なんでも鑑定団』。約7年半にわたりアシスタントとして番組を盛り上げた片渕茜(テレビ東京アナウンサー)が番組卒業、今年4月から新たなMCとして菅井友香が、今田耕司と福澤朗とタッグを組むことが先日発表された。

放送に先立って、今田耕司、福澤朗、菅井友香による囲み取材が行われた。

新MCに就任した感想を菅井は「自分が生まれる前から放送していて小さい頃から家族でずっと見ていた番組だったので、愛され続けるご長寿番組にまさか自分がMCを務めることになるなんて夢かな?と。でも、こうしていると夢じゃなかったんだって改めて実感し、バトンをしっかり受け継ぎたいなと気を引き締めているところです」と背筋を伸ばす。「今回の収録(4月23日放送回)から前任の片渕さんがいない状況だったんですけど、お客様が観覧に来てくださっていて、その盛り上がりとかが嬉しくて。皆さまのお力もあってすごく盛り上がって、ありがたいなと思いました。収録も楽しく、実際に生で見るお宝というのはこんなにも違うんだなと、依頼人の方の人生ドラマにすごく驚かされるところがあって、そこもこの番組の魅力なんだなって実感しました。自分らしく番組を盛り上げていけるようにもっと頑張っていきたいなと思います」と意気込んだ。
お宝の布めくりも既に行ったようで「形や大きさもそれぞれ違うのでちょっと難しいなと思いました。今日は本番前に練習させていただきました。やっぱり引っかかってしまったりとかもあったので、そこは本当に慎重に、お宝を壊さないように細心の注意を払います」とコメント。

番組自体は今年4月で31年目に突入することを受け、2011年から13年出演している今田は「やっぱり(島田)紳助さんのイメージがあったので、ヘルプでやったつもりで帰ってきはると、いつか帰ってきた時はちゃんと紳助さんに変えていただいてと思っていたので。もう今はキャンピングカーで日本中を楽しく旅行されているって聞いたので全然戻ってくる気無いなと思いながら今も続けさせていただいているんですけど。司会者もどこかでバトンが渡るなら、自分がおじいちゃんになった時もバトンがずっと続いて、番組がずっと続いて行くといいなと思います。初代iPhoneが鑑定に出てきたりしましたから。鑑定の品物も100年前の電子機器とかになってくると思いますから、いつまでも続けられるように頑張りたいなと思いますね」と想いを寄せる。

福澤も「僕が小学生の頃集めていて、中学生と同時に全部捨ててしまった仮面ライダーカードとかが、莫大な額がつくわけですよ。だから長くやればやるほど、iPhoneもそうですけど僕らが若い頃に使っていたあれがこんなになっちゃうんだっていう楽しみは、長く続けた者にしか分からないですよね。長くやればやるほど財産になってくる良い番組だなと思います。この番組をやってつくづく思うのは、物を捨てちゃいけない!断捨離とかありますけど、反断捨離ですから!」と熱く語る。
続けて今田も「特に買ってたけど忘れたとか使わなかったとか、デッドストックみたいなのは絶対断捨離しない方がいいですよね。株とお宝は忘れてるぐらいがちょうどいいですから!」と話し、さらに福澤が「菅井さんもまだ今気がついていないかもしれないけど、物を買った時は箱を捨てちゃいけないというのを覚えておいてね。箱ありきのお宝なので!」とアドバイスを送ると「肝に銘じます」と答える菅井だった。

福澤と今田の印象を聞かれた菅井は「福澤さんはまだ2回しか収録でお会いしていないんですけど、知識量が本当にすごくて。お宝を見て「何年だったらあの時代で……」っていう時代背景とかすごい博識いらっしゃって、それを私もヒントにさせていただいています」と、知識に富んだ福澤に驚き、「今田さんは、自分がすごく緊張していて、お宝をめくるのにも壊してしまうんじゃないかって緊張していたんですけど、気さくに『菅井ちゃん』ってお話してくださったり、本番中にさすがのトーク力で圧倒されています。でもお宝を見る時は本当にカメラにお尻を向けて見られている姿に、こうやって楽しんでいいんだなって教えていただきました」と司会でありながら番組を楽しんでいる今田の姿から学びがあったとのこと。

一方、福澤は菅井について「うちの息子がこれまでほとんど鑑定団には興味を示さなかったんですけど、この度菅井さんがMCに加わると聞いて「おお!?」と食いつきました。息子は菅井さんが所属されていた欅坂46、櫻坂46の大ファンで、何度もライブに行って(グッズの)タオルもいっぱいあるんですけど、息子が食いつくということは相当ティーン世代、若い子たちにすごい影響を及ぼしているんだなと思って。これを機に日本の古きよきものに興味を持つ若者が増えてほしいと思います」と話し、「菅井さんには今日の1本目(の収録の)冒頭で申し上げましたけど、この番組は本当に地獄絵巻みたいな展開があるんですね、稀に。その時は僕と今田さんではどうしようもないので、地獄で出会った天使のような温かい一言を依頼人さんにかけていただけると僕らも救われるなと思っておりますので、そういった部分に期待しております」と期待を寄せた。

今田も「ちなみに1本目でこんな時どうしますか?なんて声をかけますか?と言ったら『真実が分かって良かったですね』と、傷口に塩を塗るような爽やかな笑顔で、これは良い持ち味だなと。思ったことを素直に表現したらそれで良いかなと、見た感じの清涼感で大抵のコメントは浄化されるのでこれはもう才能だなと思いました。人によってはイヤミになることがいけるというか、それって生まれてきた環境であったり色んなことが加味されて出る雰囲気ですから。そういうところをどんどんのびのびと番組で出してもらいたい。とにかく爽やかです!」と絶賛。

“お嬢様キャラ”として知られる菅井だが、家に鑑定してほしいお宝はあるかと聞かれるも「引っ越しとかも結構してたのでその時に断捨離もしてしまっているので、これを機に親戚を集めて聞いてみたいと思います」と回答。

自身が持っているとっておきのお宝は?という質問に、今田は「よくテレビで言いますけど(ビート)たけしさんにもらったピアノが。これが多分一番高いと思います。あと、サインが入っているんで。サインがあると価値が上がるというのを聞いて、ピアノの上の板を外してたけしさんの楽屋に持っていきました。『たけしさん、値打ちが上がるらしいんで書いてください』と。だから(家に)後輩が来た時に、剝げないように内側に書いてあるのでパッと開けたところに書いてあるんです。白マジックで書いたんですけど全く色褪せずに。後輩が『うわ……!』ってなって、『はいはいはい、時間だよ』と(閉じて)。プチイベントみたいになっています」とエピソードを明かす。

福澤は「とんねるずのお二人が『生ダラ』(『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』)をやっていた時、木梨さんが木梨憲太郎画伯として初めて絵を書いたのが『生ダラ』で、その時の最初に書いた絵を持ってるんです。あとは以前長嶋茂雄さんが現役の監督の時にいただいた、“野球というスポーツは人生そのものである”という書が書かれているジャンパーです」と話し、「どれだけの鑑定額が出ても手放さない?」と記者から聞かれると「絶対手放しません!」と宣言。今田は「ピアノは多分たけしさんがお亡くなりになったら記念館みたいなのがもしかしたらできるかなと思うので、そこに寄贈で、水道橋博士に預けようかなと。売ったらすぐバレるでしょう。ヨーロッパのオークションとか出してもすぐバレるので」と笑いを誘った。

4月2日(火)放送の『テレビ東京開局60周年特別企画 開運!なんでも鑑定団 祝!30周年春の3時間半スペシャル』(夜6時25分から)では、片渕茜(テレビ東京アナウンサー)の卒業発表、新MCの菅井友香が初お披露目。4月23日(火)放送回より、菅井友香が新MCとして登場する。