
人は初恋の呪縛に抗えない…。大人のリアルな恋心を描いた横馬場リョウによる電子コミック「初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~」(白泉社「Love Silky」連載)をドラマ化した本作。主演に樋口日奈を迎え、「夫婦という制度」と「初恋のような本能的な恋心」との間に悩み、葛藤しながら、不倫や裏切りを繰り返す、“大人のリアル不倫ラブドラマ”となっている。
連続ドラマ初主演の樋口。真面目な保育士として不倫とは縁遠い生活を送っていたが、ひょんなことから夫の不倫に気づいてしまい、さらに自身も隣人に恋心を抱いてしまう主人公・財前穂波を演じ「改めて人の感情とか行動とか愛情とかに絶対はないことをすごく痛感させられた。全員に絶対はないっていう可能性がそれぞれに秘められてるんだなと思うと、私は穂波ちゃんの立場になったらどう感じるんだろうって考えたら肯定しちゃいけないけど否定もできない、不思議な気持ちになった」と思いを吐露した。
台本を読んだ際にタイトルの『初恋不倫』の意味が分かったと話す樋口は「それぞれがそれぞれの初恋を抱えながら交わっていくっていうのが複雑すぎて、ドラマではどんなふうにこれが映像となってこう表現されるのかすごく楽しみになりました」と期待を寄せた。
撮影現場の雰囲気については「自分が関わる相手としか撮影がなかったので現場はとても穏やかだった」と振り返る樋口だが控室で不倫相手・神志那環奈役の北村優衣に遭遇した際は「自分の旦那さんの相手なので、そわそわしてすごく不思議な感じがした」と明かした。
会見ではドラマタイトルにちなんで初恋のエピソードが問われる場面も。
樋口は「絶対くると思ってました~」とニヤリ。幼少期を回顧しつつ「大人になって考えるとすごい可愛らしい恋心だった。小学校の時に好きだなって思った男の子とお手紙交換ずっとしてたの思い出しました。ピュアすぎて自分が怖くなるぐらいすごい純粋だった」と照れ笑いを浮かべた。
最後に樋口は「結婚とはなんなのか、誠実とはなんなのか。自分の欲望に誠実なのか、相手に対して誠実なのか。このドラマをきっかけにいろんな問いが皆さんの中に溢れてしまうと思うんですけど、視聴者の方の中にどんな新しい価値観が生まれるのか、生まれてしまうのかっていうのは私自身も楽しみなので、放送ご覧になった後はぜひ感想などをたくさん発信していただいて、私たちに届けていただきたいなって思います。最後の最後までもうどっぷり見入ってしまうようなお話になっているので、ぜひ楽しみに待っていてください」と視聴者へメッセージを残し、会見は終了した。