同作は、「短歌甲子園」をテーマにした青春小説で、宮田によるオリジナル短歌も約60首収録されている。
今作のテーマは「青春ものが書きたい」というところから始まったと話す宮田。自身も短歌研究員という肩書きを持つことから「もっと高校生たちとかも短歌を楽しんでもらいたいなっていう気持ちから書こうって決めました」ときっかけを明かし、作中に登場する短歌について「ほぼ全てを自分で書いているので、そこはぜひ注目してほしいなと思います」とアピールした。
さらに登場人物の名前に関して「文芸部が、1年生の名字が植物系で、2年生は名前が全部赤くて、3年生が動物っていう縛りで名前を付けてます。あとモブキャラたちは鉄鋼業が盛んな地名縛りでつけました」と秘密を明かした。

今後、挑戦してみたいジャンルを聞かれた宮田は過去に書いたテーマが苦手だったと明かしつつ「すごく苦手だなとか書けないよって思っていたものほど、もしかしたらそれが自分の学びとかにも繋がって楽しく書けるんじゃないかなと思うので、ホラーとかあんまり読まなくて苦手なんですけど書いてみたらもっといろんな作品を読めるようになるし、楽しんで書いてホラーが好きってなるんじゃないかなっていう風に思ってます。なので、挑戦してみたいですね」と次回作への意気込みをみせた。