本公演は、実生活でも女優として活動する村川絵梨と岸本鮎佳が、オーディション会場に集められた二人の女優の正反対の数奇な人生を、軽妙なやり取りで描き出す。いつの間にか現実とフィクションの境目があいまいになっていく“フェイクドキュメンタリー的演劇”となっている。

<村川絵梨(企画・出演)>
■プロフィール
2002年にユニット「BOYSTYLE」として歌手デビュー。
2004年、映画「ロード88 出会い路、四国へ」で主演を務め、俳優業に進出。
2005~2006年、連続テレビ小説「風のハルカ」(NHK)ではヒロインを務めて以降、ドラマ「ROOKIES」など、ドラマ・舞台・映画と幅広く活躍している。近年の主な出演作として、フジテレビ「うちの弁護士は手がかかる」(2023)、TBS「西園寺さんは家事をしない」(2024)、舞台「ドリームガールズ」(2023)、「テラヤマキャバレー」(2024)など。
■コメント
楽しいことしたいな
自分らしいってなんだろうなぁ
演劇をもっと身近に感じてもらうには…
そんな思いを沸々と感じるようになり、近頃面白い試みをしている1人の友人が浮かびました。
私は彼女の、艶∞ポリスの大ファンです。
贅沢にも「2人芝居をしてみたい」なんてお酒を飲みながらオファーをしたら、やってみようと言ってくれました。

おんな2人芝居
岸本さんに身を委ね、いまの私達だから出来るエンタメをお届けしたいと思っています。

お酒を片手に、お芝居を楽しんでいただけたら本望です!

<岸本鮎佳(艶∞ポリス主宰/作・演出・出演) >
■プロフィール
1984年3月22日生まれ。神奈川県出身。
16歳の時、初舞台を踏む。
その後、役者としてさまざまなジャンルの経験を積んでいく中、下北沢で小劇場の演劇を見たことをきっかけに、小劇場の世界へ。
そんな中、面白い作品に出たいという意識が芽生え、新中野の劇場にて、二人芝居のコメディ作品を初めて書き上げ、演出、出演を果たし、好評を得る。
それをきっかけに、脚本を書き、演出をする面白さに目覚め、2013年に演劇ユニット「艶∞ポリス」を旗揚げ。
以降、艶∞ポリスのすべての作品で、脚本、演出、出演。
その後、テレビドラマのプロデューサーの目に留まり、テレビドラマ脚本デビューを果たす。
現在は映画、テレビドラマ等への脚本や監督業、外部の舞台の企画、脚本、演出など、マルチに活動の幅を広げている。
近年では、「夫の家庭を壊すまで」「ブラックガールズトーク」の脚本を手がけている。
現在、ファッション誌GINGERweb にてサウナのコラム「サウナヴィッチ」連載中。
■コメント
今回の作品は、私と村川絵梨さん自身のアイデンティティを存分に生かした作品になります。
この作品は、フィクションです。ノンフィクションに見えるように作り込んだフィクション作品です。私は女優の村川絵梨さんを高校生の時からテレビで観てました。私が女優になりたいと思ったのも高校生の時です。その頃の私は、芝居のことを何も分かっておらず、ただ漠然とテレビドラマに出たいと憧れ、小さな事務所の養成所の演技レッスンを受けているだけ。
一方で村川絵梨さんは、私が毎週観てる世間で話題のドラマに次々と出演してました。
つまり、私たちは全く違う女優人生を歩んできた二人なのです。
その二人がとあるバーで出会い、お互いの芝居を観に行くようになり、何でも話せる親友になりました。
私はこの作品で彼女にさらけ出して欲しいと思ってます。美しくて、演技も歌も上手な村川絵梨ではなく、私の知ってる危なっかしくて、大胆で、大ボケをかましてる村川絵梨を観たい。きっと、それは怖いことでもあると思うけど、さらけ出せる人間は、面白いし、彼女の本当の面白さはその先にある気がしています。
いつか、彼女がスター女優になった時、「この作品が、私の女優としての転機になりました」と言ってもらえたら嬉しいです。

【あらすじ】
とある映画のオーディション会場に集められた二人の女優。全く違う人生を歩んできた女優村川絵梨と岸本鮎佳のどちらかがこの映画に出演できる。正解がない世界で、まるで、二人で旅に出るように、同じ土俵の上で、様々な役に挑戦し、模索する二人の女優。女同士の絶妙な距離感を描く。まるで、フェイクドキュメンタリーのような濃密で滑稽な二人芝居。