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本作は、柳楽演じる市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と坂東龍汰演じる自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンス!温かなヒューマンドラマと、先が読めないスリリングなサスペンス展開が心地よく絡み合い繰り広げられる今作を、完全オリジナルストーリーで放送される。
このたび、新たなキャストと、坂東龍汰が演じる小森美路人が作中で描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家・太田宏介氏が協力することが決定した。

洸人と美路人の母親・小森恵美(こもり・えみ)役で坂井真紀の出演が決定した。
8年前に交通事故でこの世を去った恵美。小森家にとって恵美は太陽のような存在であった。美路人が自閉スペクトラム症と診断されてからは、発達支援の塾に通わせたり、絵の才能に気づき絵を描ける環境づくりをするなど、熱心に寄り添っていた。その分、同じだけ愛情はあっても、洸人は兄として我慢することが多く、それが今の洸人の性格を作り上げた一因になった。
演じる坂井は、シリアスからコメディまでさまざまな役柄を演じ、多数の映画、ドラマ、映画で活躍中の実力派俳優。

<坂井真紀コメント>
私たちは役をいただく時にその作品の「企画書」というものを見せていただきますが、この『ライオンの隠れ家』の企画書の情熱量は感動的にものすごいものでした。そして、ものすごい情熱そのままに、愛溢れ、心震える人間ドラマとして誕生しております。柳楽優弥さん演じる洸人や坂東龍汰さん演じる美路人が歩んできた道が、どんな風景だったのか。この兄弟を知ってもらうための一つの大事なピースとなるよう、彼らが両親と過ごした時間を大切に演じたいと思っています。

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さらに、幼少期の小森家に関係するキーパーソンとして宮﨑優の出演が決定した。演じる宮﨑は、2019年にドラマデビューしてから、白石和彌監督や藤井道人監督など名だたる監督の映画に立て続けに出演。最近ではNetflixシリーズ『グラスハート』のヒロインとして大抜擢されたことも発表されており、ネクストブレイク必至の俳優のひとり。役柄は詳しく明かされていないが、本作でも重要な役を担う。
そして、幼少期の洸人を演じるのは、連続ドラマ初出演の大角英夫。オーディションでこの役を勝ち取った注目株だ。また幼少期の美路人を演じるのは、なんと自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君。本作で自閉スペクトラム症監修を担当している伊庭葉子氏が代表を務める発達障害をもつ人たちのための専門塾「さくらんぼ教室」に通っている生徒である。
美路人を演じる坂東は、「さくらんぼ教室」でレクチャーを受けただけでなく、撮影前から何度も通い、生徒たちと交流を続けてきた。撮影現場には伊庭氏だけでなく、複数の先生が帯同し、美路人を演じる坂東の役作りや、台本監修、芝居に初挑戦した竣志君のケアなどを担っている。

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美路人が描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家として活躍中の太田宏介氏の作品が登場する。
絵を描いて表現することが好きだという坂東は、福岡県にある太田氏のアトリエまで足を運び、太田氏が実際に絵を描いている姿を見学、生活の様子も見せてもらい、コミュニケーションをとってきた。太田氏の斬新な色使いで表現される力強い絵画が、劇中で美路人の作品となって、本作に明るい光を差し込んでくれている。

<太田宏介氏 プロフィール>
福岡県太宰府市在住。
1981年、宮崎県生まれ。2歳で知的障害を伴う自閉症と診断される。
1992年、松澤造形教室に通い始める(本格的に絵を描き始める)。
1996年、福岡市大和銀行ロビーにて、1回目の個展を開催。それ以降毎年個展を開催。
2002年、福岡市美術館企画「ナイーブな絵画展」にルソー・ピカソ・岡本太郎・山下清などと2点展示される。
2020年、福岡県太宰府市に「ギャラリー宏介」オープン。
2023年、海外初個展を台湾のノボテル台北にて開催。