
同作は壮絶な過去を背負う復讐屋コンビを描く大人気コミックの実写化。通称カモこと鴨ノ目武を窪塚、通称トラこと島田虎信を亀梨、復讐を決意する引きこもり・奈々子役を南が演じる。
本イベントでの上映が世界最速ワールドプレミアとなることに亀梨は「初めてのお客様を前に非常に高揚しています」とにっこり。「何か感じ取ってもらえるものは非常に詰まっている作品だと思いますので、受け取って帰っていただけたら嬉しいなと思います」と心境を明かした。
窪塚と亀梨がW主演で描かれる本作、復讐屋としてタッグを組んだ感想を聞かれ窪塚は「原作を読んで、もうあまりにも凄惨な内容で2巻目ぐらいで出たくない」と乗り気ではなかったそう、その後マネージャーから『あと1巻だけ読んでくれこの作品の意味がわかるから』と頼まれ読んだ結果「文字通りそういう風になり、亀ちゃんとコンビを組んで今日ここにこう至る」と明かした。
亀梨は「本当に原作もそうですけど、今作も見ていて目を背けたくなるような出来事が巻き起こっていて、この辺が非常に、この作品の持っている深いテーマでもあったりするので、本当に皆さんも心して見ていただきたい」と話し、窪塚との共演について「こういった作風ではあるんですけど、現場はすごく穏やか、時間もしっかりみんなで作っていただきました。メリハリのある現場を先頭で引っ張ってくださった」と感謝を述べると、窪塚から「お互い様だったと思うよ、亀さん」と褒められ、亀梨は「亀ちゃんから亀さんに昇格?」と笑顔。続けて窪塚は「本当に皆さんご存知だと思いますけど、仕事に向かう姿勢がもう素晴らしいんで、本当に彼と一緒に現場にいて、俺も頑張んなきゃって思いました。俺からしたら人という字の上側が俺だったんで、下側が亀ちゃん」と2人で人のポーズを作り会場を盛り上げ、「本当にいいエネルギーをいっぱいいただいてました」と亀梨をあらためて称賛した。
また、復讐屋を演じるにあたってのアプローチを聞かれた窪塚は「俺のほうに関して言うと、ぜんぜん芝居しなかったな」とぶっちゃけ、亀梨演じるトラと対比し「セリフ量がもう圧倒的に少ないんですよ、1日に三言。トラはめちゃくちゃ喋るんで、ものすごい差に感じるんですよ。準備の時間を俺は15分、亀ちゃんタトゥーとか入れると2時間ぐらい前にきてた」と明かし、「そういうのをひっくるめて『あれ、おれ大丈夫かな』って思った。でも本当に何もしないってことを求められてたんで、そこがやっぱり今までと圧倒的に違ったなと思います」と明かした。
亀梨は「何もかもが自分ではない。関西の方言であったり、見た目もそうですし、その辺はすごく自分と離すという自分の感覚で気持ちいいところにいないということが1番大きかったところ」と話した。
今回、新たな役どころに挑戦する南は「奈々子は引きこもりでゲームが好きっていう設定なんですけど、私もゲームが好きで休みの日とか仕事がない日は基本家で引きこもってる」と共通点を告白、そんな自身のことを「本当にしかばねみたい」とつぶやくと、横で聞いていた亀梨は「散歩は行きますよ!散歩は!」とすかさずフォロー、南は「犬飼ってるので散歩は、ちゃんと行くんですけどそれ以外は…」と苦笑いを浮かべていた。
また、奈々子は語尾に『~っす』や『~っすよ』と付ける役だと話す南が「それがちょっと言いづらくて難しかった」と吐露すると、窪塚から「めっちゃ似合ってたよ」、亀梨から「ナチュラルだった」と絶賛。南は照れながらも「うれしいっす」と見事な返しをみせ、会場を沸かせていた。