原作は、原田マハ著「リボルバー」(5月26日発売、幻冬舎刊)。フィンセント・ファン・ゴッホの死をめぐる謎に、現代のオークショニストが迫るアートミステリです。本作の舞台化に当たり、原田自らが初めて舞台戯曲の筆を執り、小説版とは異なる新たな物語として立ち上げた。舞台版は、ゴッホが実際に活躍した19世紀当時を物語の舞台とし、謎に満ちたゴッホとゴーギャンの愛憎入り混じる関係にフォーカスしていく。

演出を手掛けるのは、映画監督として数々の名作を生みだしてきた行定勲。舞台演出としても、15年に演出を手掛けた「タンゴ・冬の終わりに」で第18回千田是也賞を受賞するなど高い評価を受けており、同作から6年ぶりに本作にて舞台演出を手掛ける。

そして、ポスト印象派の画家としてフランスで活動し、20世紀の美術に大きな影響をもたらしたフィンセント・ファン・ゴッホを演じるのは、関ジャニ∞としてはもちろんのこと、俳優としても活躍がめざましい安田章大。
解禁されたメインビジュアルでは、ゴッホの象徴でもあるひまわりの生花をリボルバーにみたて、こめかみにあてた安田の姿が。

共演には、ゴッホのライバルであり一時期は共に創作活動をしていたゴーギャンに池内博之、画商としてゴッホを献身的に支える弟のテオに大鶴佐助、ゴッホとゴーギャンの謎に迫るオークショニスト・冴に北乃きい、共に謎を解き明かす社長・ギローに相島一之、同僚・JPに細田善彦、医師・レイほかに金子岳憲、謎の少女クロエとゴーギャンの妻ヴァエホの二役に東野絢香と、若手からベテランまで実力派の俳優陣が集結。

上段左から:池内博之 大鶴佐助 北乃きい/下段左から:細田善彦 金子岳憲 東野絢香 相島一之

 

今でこそオークションに登場すれば100億円を超える高値で取引され、誰もが知る有名な画家ゴッホ。が、生前はたった一枚しか絵が売れなかったともいわれている。誰が、何が【ゴッホ】=アートの<価値>を決めるのか?
本作品では、かつて現実の世界で生きていた生身の人間・ゴッホを描くことで、価値のあるなしにかかわらず、画家が作品に込めた思いは普遍的なのだというテーマをあぶりだす。

奇しくもゴッホの享年と同じく今年37歳となる安田が、孤高のアーティスト・ゴッホの謎に満ちた生涯を、等身大の人物としてどう演じるのか、期待を集める。

東京公演は、2021年7月10日(土)から8月1日(日)までPARCO劇場、大阪公演は、2021年8月6日(金)から15日(日)まで東大阪市文化創造館 Dream House 大ホールにて上演される。

<あらすじ>
パリの小規模なオークション会社に勤めるオークショニスト・高遠冴はゴッホとゴーギャンについての論文を準備中だった。そんな彼女のもとに古びた拳銃が持ち込まれた。出品者はゴッホの自殺に使われたものだという。その真実を探るために冴は、ゴッホとゴーギャンの謎に満ちた関係の調査を始める。そして、誰も知らない歴史上の真実を掘り当てる。それは、ゴッホの死にゴーギャンが関わっているという驚くべきものだった…。