
1999年9月9日にモーニング娘。としてデビューした後藤は、13歳で芸能界入りし、アイドルとしてアーティストとして輝かしい時間を紡いできたデビュー25周年を記念した写真集『flos』を11月29日(金)に発売した。
重版7刷、そして講談社 電子版写真集の歴代トップ記録を大きく塗り替え今もなおキープするなど大ヒットを遂げた前作「ramus」から3年。アーティストとして、女性として成熟し、その魅力がさらに増した今、「ramus(ラテン語で枝)」はあたたかな太陽を浴び、「flos(フロース:ラテン語で花)」を咲かせた。充実した毎日だからこそ、深呼吸してさらに前へ。オトナにとって大切な「自分自身をほどくリラックス時間」をテーマに、冬の山形と夏の韓国・済州島で撮影を敢行。前作「ramus」から、内容的にも文字通り「進化」を感じる一冊となっている。
早くも3刷が決定した今作では、ゆるやかな時の中で柔らかな肌、そしてしなやかな肢体を解き放った姿に迫り、ありのままの輝きをおさめた。美しくヌーディーな世界に満ちるのは女性ファンもトリコにする、唯一無二の透明感。屈託のない笑顔もふと見せるオトナの表情も、ともに旅をしているようにこの一冊から感じられる。
会見では、今回の写真集について「3年前に出した『ramus』よりも期間をかけて撮影できました。ボリュームも前回よりアップして、すごく良い作品に仕上がったなと思って嬉しいです。前回は2日間で撮った作品だったんですけど、今回は冬の山形に2泊くらい、夏のチェジュ島にも2泊くらいして、良い写真が撮れたなという想いです。前回は久々の写真集ということもあったので、多少緊張みたいなものもあったんですけど、今回は自然体でいられるような感覚でできました」と笑顔を見せ、「前回のスタッフさんと同じメンバーでやらせていただいているので、家族のような雰囲気で撮影できたので、ナチュラルな部分が今回はより出ているなと」と自然体な姿が詰まった写真集となっているよう。
「去年の秋を過ぎたぐらいに、私がマネージャーさんとかに『ちょっと写真集撮ってみませんか?』と言って」と写真集発売の経緯に触れ、「なんで今かというと、『私、今出したら良い作品が撮れる気がする』というなんとなくふわっとした自信みたいなものが生まれまして。過去作を振り返ってみると、自分から撮ろうよと制作にあたったことが考えてみたらそんなになくて、なので初めてと言って良いぐらい自分発信ができて、それが大事なことなんだなと思った瞬間でした」とコメント。
撮影場所を選んだ理由について、撮影時期が2月末だった山形は「雪と私を撮りたかった」と語り、「ものすごい天気が良くて雪が積もっている場所が山の方とかスキー場とか限られていたので、雪を求めてあちこち行きました。撮影中に食べた玉こんにゃくが、寒い中だったのですごく美味しかったです」と思い出を振り返る。
一方のチェジュ島は「プライベートでも行ったことがなかったので初めて行ってみた場所なんですけど、海に囲まれていて、サボテン公園で撮影した際とかも、こんな崖の近くにあるんだと思ってびっくりしました。食べ物がすごく美味しかったですし、撮影終わりにジャグジーみたいなものに入っていたんですけど、蜘蛛がぴょんぴょん伝ってきて私のところにどんどん近づいてくるのを、ジャグジーの水をかけながら、蜘蛛と戦っていました(笑)」とエピソードを明かした。
お気に入りカットはチェジュ島でのワンシーンをあげ、「チェジュ島に着いたその日に、浜辺で最後の方の撮影だったんですけど、本当に楽しくて!ついついスタッフの皆様と話していて笑いが溢れた瞬間の写真だったりするので、自分で見てみても、良い笑顔をしているなということでお気に入りです」と微笑んだ。
「ファンの方の声で『ページをめくってハッとした』という声が多かったです」というカットもある今回の写真集。撮影を振り返り「ハッとしたシーンはあれかな?これかな?と何枚か浮かんではくるんですけど、そういうシーンは私もスタッフさんも全員、今からすごいの撮るぞ!という雰囲気は全くなく、ワーキャーやりながら撮影できたので。出来あがってみて、自分でもハッとするページは出てくるんですけど撮影中は楽しく、どんなシーンでも進められました」と語った。
撮影に向けてのボディメイクについては、「よく言う“桃尻”みたいなのあるじゃないですか。あれは憧れていて、なので歯磨きをしている隙間時間で、ながらでできるようなエクササイズをやっていたりとか、あとは体重を落とすという意識よりも、常に同じくらいをキープするのをやっていました」と明かし、美しさの秘訣を聞かれると「過去の自分をインスタやYouTubeで振り返って見ることがあるんですけど、何が違うかって、結構食べてるな、今、とか。とにかく痩せ過ぎないとか、そういうケアみたいなものが今ちょうど良いんだろうなと思っているのと、日々常にライブのことを頭の中でイメージしているので、ライブに向けてこういう衣装を着たいなとかこういうステージにしたいなとか思うと、なんとなく意識的に体も維持できているというか、そういうのが全部繋がっているんだなと思いました」と述べた。
もし次回作を出すとしたらどこで撮影をしたいかという問いかけには「よく皆さんがオススメしてくれるのはヨーロッパあたりで、それも良いなと思いつつ、ヨーロッパまで行ってしまうと私ってどういうビジュアルで撮影したら良いんだって迷いが出てきてしまうので、なるべくナチュラルな雰囲気が出るような場所だったらどこでもいいって思います」と答えた。
今年1年は「25周年に向けて色々仕掛けを打ってきた年というのもあるので、楽しいことばかりを想像しながら、いかにファンの皆さんに感謝の気持ちを返していけるかという年でした」と振り返り、漢字一文字で表すと「活」とのこと。
さらに、芸能活動25年を振り返り、「色んなことがたくさんありましたね」と感慨深げ。「モーニング娘。の在籍期間がたった3年間だったので、その3年間だけでも色んな経験ができたのと、ハロー!プロジェクトから抜けて、今、タレント活動やモデル活動、アーティスト活動をやらせてもらっている中で、自分発信で色々できるようになってきたというのが、25年だからこそできることなのかなと最近は思います。25周年はまだ続くので、その期間に皆さんに喜んでいただける企画だったり、自分も楽しめるようなことをできたら良いなという想いでいます」とファンへの想いを寄せる。
「25年、すごいですよね。でも周りの業界の方を見渡すと、浅野ゆう子さんの50周年とか、小林幸子さんの60周年とか、すごい方々がたくさんいるので、25周年全然じゃん!っていうのもあります」と芸能界の先輩たちへ敬意を払った。
最後に写真集の点数を聞かれ「写真集のタイトルの意味から、花はすごい綺麗に色んなところに咲かせて……ということを考えると∞(無限大)ということにしておきましょうか!」と笑顔で締めくくった。