2011年の初演以降、世界中で上演され続け<現代戯曲の最高傑作>との呼び声も高い「LUNGS」。2019年には作者ダンカン・マクミランがさらに戯曲をブラッシュアップし、ロンドンのオールドヴィック・シアターにて、マット・スミス、クレア・フォイというスターキャストにより上演され大きな話題を呼んだ本作が、日本初上演となる。

演出を務めるのは、ポップでロックな創作スタイルで脚本・演出ともに高い評価を受ける谷 賢一。
2013年『最後の精神分析』の翻訳・演出にて第6回小田島雄志翻訳戯曲賞、文化庁芸術祭優秀賞を、2019年には『福島三部作』の一挙上演で第64回岸田國士戯曲賞を、第二部『1986年:メビウスの輪』で第23回鶴屋南北戯曲賞を受賞するなど、劇作家・翻訳家としても活躍する。

主演を務めるのは、単独主演・二人芝居ともに初挑戦となるジャニーズWESTの神山智洋。
舞台には定期的に出演し、2018年の『オセロー』では、確かな演技力を魅せ高い評価を得た。2020年8月の『正しいロックバンドの作り方 夏』以来、約1年ぶりの主演となり、初めて尽くしの作品となるこの『LUNGS』でどのような姿をみせるのか、期待が高まる。

「この作品は、素舞台で上演されることを想定している。
背景も、家具類も、小道具も一切なく、マイムもしない。衣裳替えもしない。
照明変化や音響で、時間や場所の移動を示すことも行わない。」

台本の1ページ目に書かれた作者の言葉からもわかるように、この戯曲は、二人の俳優、演出家をはじめとするクリエーションチームの想像力、そして客席のお客様の想像力のもとに立ち上がる作品。
そろそろ子供をもつべきなのか……。という若いカップルが直面する問いを発端に、リアルでシャープな言葉で、スピーディーに男女の会話が展開していく、立った二人の会話劇となっている。

2021年10月より東京グローブ座、2021年11月よりサンケイホールブリーゼにて上演される。