2020年に週刊ヤングジャンプにて赤坂アカと横槍メンゴのタッグで連載スタートした【推しの子】は伝説的アイドル・アイの子どもとして転生するファンタジックな設定とショッキングな描写もいとわないサスペンス要素、“芸能界”という複雑な世界に躊躇なく切り込む他に類を見ない斬新なストーリーに衝撃が走り、幅広い世代に話題沸騰。コミック累計1,800万部以上を発行し(※2024年8月現在)、アニメ第2期の放送を終えてもなお、その反響は大きく、勢いはおさまらない。
日本が誇る【推しの子】を世界のエンタメとして届けるべく、Amazonと東映が手を組み、ドラマシリーズと映画で実写映像化し、世界へ配信する初めての試みとなる本プロジェクト。

公開を翌日に控えた映画『【推しの子】-The Final Act-』の前夜祭舞台挨拶が行われ、主演のアクアを演じる櫻井海音をはじめ、齋藤飛鳥、齊藤なぎさ、原菜乃華、茅島みずき、あの、金子ノブアキ、スミス監督が登壇した。

「先月末のドラマ配信から始まり、ようやく明日映画が公開されるということで、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです」と話す櫻井は、現在の心境を「一言で“感慨深い”と言ってしまえばそうなんですけど。撮影していた期間が約1年前で、オファーをいただいたのが約2年前になるんですけど、その時感じていたプレッシャーだったり、これだけの人気作を実写化するということに対しての怖さみたいなものから逃げなくて良かったなというのは、今ここに立ってより強く感じていますね」と感慨深げの様子。

また、本作は日本だけではなく52の国と地域でも公開予定となっており、「ここまで世界中の方に見ていただける作品ってなかなか無いと思いますし、僕もこれだけの規模でやらせていただくのは初めてなので。でもそれはやっぱり原作【推しの子】の持っている、世界中で人気を博しているパワーを我々もお貸しいただいて、世界中の色んな方に届いて、そして広まっていってほしいなという気持ちです」とコメント。

「15年目の嘘」にかけて、最近ついた「嘘」をフリップで発表。

櫻井は「29」と書き「これはちゃんと事務所とお話しした末、良いですよって言われたんですけど……僕、23歳って言ってるんですけど、実は29歳なんです」と真剣なトーンで衝撃発言。

「え、本当!?」「今日(年齢)公開するってこと!?」と共演者からも驚きの声が上がり、客席もどよめく中、「この作品にかけてるんで、少しでもネットが盛り上がれば良いなと思って……」と続ける櫻井に、「じゃあ何年生まれですか?」と質問が飛ぶと「2000……2000じゃないね」と言い淀んでしまい空気が一変し、「っていう嘘をここでついておかないといけないぐらい、嘘エピソードはなかったんです」とネタバラシ。
「(マスコミの)カメラのフラッシュの音がすごかった。絶対使われちゃうじゃん。ちゃんと嘘です。本当は23歳です、ごめんなさい」と謝る櫻井に、司会から「マスコミにどう書いてもらいたいんですか!?」と突っ込まれると「大嘘つき」と返し、会場を盛り上げた。

全員が嘘を発表し終えた後、スミスによりベストオブウソが発表され、「人生をかけた頑張り」として櫻井が選ばれた。

最後に代表して櫻井が「変な嘘で変な空気にしてしまい申し訳ございませんでした」と謝りながら、「でも本当に、我々が約1年前、【推しの子】という作品に対して誠意を持って向き合ってきた想いをようやく今日皆さんにお届けできる、受け取っていただけるということが何よりも嬉しく思っています。そして明日からは全国でも公開されるということで、多くの方に届いて、そして何か見終わった後に気持ちが動かせたら良いなという思いで我々は作っていましたので、ぜひ、今日、1番最初のお客さんとして、最後まで楽しんでいってもらえたらなと思います。今日はありがとうございました!」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

映画『【推しの子】-The Final Act-』は、12月20日(金)より東映配給にて全国公開。