
1970年に「週刊少年キング」で連載された鬼才・手塚治虫氏原作の壮大なSF青春ストーリー『アポロの歌』を現代解釈し、実写ドラマ化。人間のダークな部分を掘り下げた手塚治虫のノアール作品“黒手塚”とも呼ばれており、大きな叙情詩の中で、手塚が真っ向から愛を描き讃歌を謳った傑作として、今改めて注目を集めている。「愛のいくつかのケースについて、それが人間の生き方とどうかかわりがあるかを描きたいと思いました」との言葉を手塚が残しているこの物語を、手塚プロダクション監修のもと、現代解釈版の物語として蘇らせた。
timeleszの佐藤勝利と髙石あかりがW主演を務め、西垣匠、森田想、河井青葉、ふかわりょう、池内博之がレギュラーキャストとして、手塚治虫の“スターシステム”を登用し、全世界で演じ分ける。
第1話先行上映会後に行われたトークイベントには、佐藤勝利、髙石あかり、西垣匠、森田想、監督の二宮健が登壇。
佐藤勝利演じる昭吾の幼なじみで、歌手になる夢を見ながらバーで働いている渡ひろみ役の髙石は、「こんなにやりがいのある作品に出会えたのは奇跡だなと思います」と語り、「一貫して大切にしようと思っていたのはとにかく昭吾を愛するということで、その愛がすごく深すぎる、その深さというのは見返りも求めないですし、これから愛というものの形が話数によって変わっていく、キャラクターによって真っ直ぐ伝えられたりうまく伝えられないなとか、色んな愛の形みたいなものも感じられて、ひろみからはたくさん学んだなと思います」と役への思い入れを話した。
物語の中に出てくる“合成人の王”にちなみ、「この人、〇〇王」のテーマでフリップトークをする企画が。撮影現場で一番だった人のことをエピソードと共に発表した。
髙石は森田を「オープン王」とし、「壁が一つもないです。誰に対してもオープンで、色んな人と関わりを持っていて、打ち解ける能力がすごく高くて。スッと心に入り込んできてくれる、ゼロ距離の方です」と話すと、「嬉しいです。よく言われます」と満更でもない様子の森田だった。
対して、森田は髙石を「発想力王」と答え、「分け隔てなくすごく良い子なんですけども、言葉選びがすごい変で」と話し、撮影の合間に絵しりとりを行った際に「果物の名前とかそういうので良かったんですけど、古代樹を描いて。全く分からなくて、私がなんとか古代まで導き出せたんですけど、“樹”が分からなかったらあかりちゃんが急に『あ、この人古代樹知らない人だ!!』って煽り出して、すごく恥ずかしかったです」と微笑ましいエピソードを明かしながら、「でもしりとりでそれが出てくるのが、頭も良いんだなと、ますます好きになりました」と語った。
最後に「この作品は転生をしていく中で昭吾というキャラクターは全部記憶があったりするので、昭吾としてみていただくのも面白いですし、ひろみとして昭吾を愛する気持ちを重ねてみていただいても面白い作品となっています。ぜひ見逃し配信ももちろんなんですけど、ちょっと遅めではありますが皆で一緒にリアルタイムで楽しんでいただけたらなと思います」と笑顔で呼びかけた。