「ジャージー・ボーイズ」、「ラグタイム」、「VIOLET」、「DEATH TAKES A HOLIDAY」など名作ミュージカルへの出演で注目を集め、今年4月からはブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」への出演が決定しているほか、映像作品でも活躍する俳優・東啓介が、2025年4月始まりのカレンダーブックをリリース。
20代最後となる今年のカレンダーは、ナチュラルな大人っぽさの中にも遊び心が感じられる写真で構成。シルエットが美しいベスト+スーツスタイルや、バイクが似合うレトロなサスペンダー姿、ビビッドな色使いの中ではじけるシチュエーション、柔らかな日差しの下で穏やかな表情を見せるカット、パステルカラーの幻想的なライティングと衣装が新鮮なカット、そして、ごまかしの利かないブラックスーツで大人の色気を感じさせるカットを収録している。

カレンダーが完成した感想を「毎年毎年こうやってカレンダーを発売できるのは本当に嬉しいですし、完成品を見て、また今年も新しい服装やシチュエーションで撮れたのが、こういう形になったんだと率直に嬉しかったです」と喜びを伝える。20代最後のカレンダーブックとなるが、こだわりについては「最後だからと思わず、いつもと変わらず、皆さんと話し合ってこうした方がもっと良いものができるんじゃないかと思って、逆に飾らない姿を意識しました」と自然体な姿が映し出されているとのこと。

表紙の選んだ決め手を聞かれると「カレンダーって正面向きのものが今まで多かった印象なので、横を向いていても雰囲気があって良いんじゃないかと思ったのと、ピンクが年度始まりの感じがするので、こちらに選ばせていただきました」と思いを明かす。裏表紙も似たような、少しかがんだポーズだと指摘を受けると「縮こまらなきゃいけない使命感にかられているので(笑)、収まらないといけないと思うと、自ずとこうなっちゃいます」という、東の優しさからくるポーズのようだった。

お気に入りカットにはトランプを持っているカットをあげ、「トランプを用意してくださっていて、これで何かできないかなと皆で工夫しあっていて、投げたら良いんじゃないかとか、バサッとやったら良い感じに撮れるんじゃないかみたいなのを試行錯誤してて……バサッとやったのは撮れてないんですけど(笑)、工夫して撮った印象が残っていて選びました」と撮影を振り返る。
また、撮影中のエピソードを聞かれると、「撮影スタジオが昔のバイクや車が置いてあったスタジオだったので、そこを管理している方にバイクの説明をしていただいたり。僕が昔の車が好きだったりするので、そういう交流ができたのがすごく嬉しくて。そのバイクも撮影で使わせていただきました」と嬉しそうに話した。

今回のカレンダーブックは、壁掛けとして使用できるだけでなく、32ページの大判写真集としても楽しめる仕様となっており、迫力ある美麗写真を楽しむことができる。購入した方にどのように楽しんでもらいたいかと問われ、「皆さんが好きなように使っていただけたら嬉しいなと思いますし、自分のお気に入りの場所なのか、目に見えるいつもの場所があるならばそこでも使っていただいたり。逆に写真集のように何回も見返せるように使っていただいても構いませんし、落書きしても良いですし(笑)、色んな楽しみ方をしていただけたらなと思います」と語った。

カレンダーブックが始まる4月から、主演を務めるブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』も開幕となるが「まだ僕も稽古に入っていないのでどんな感じになるのかというのは想像でしかないんですけれども、ああいった大きなミュージカルをやるのも挑戦になりますし、皆さんから愛されている作品なので、新キャストになって新しく、かつ良いものにできればと。お芝居、歌、ダンスの要素もあるので、全てにおいてレベルアップした姿を観に来てくださるお客様に届けたいなと思います」と意気込む。
私生活における役作りについては「靴を作るということなので、靴の作り方の動画を見たり、どういうふうにできあがっているのかを勉強しつつ、でも靴だけではないので、チャーリーという人物がどういった工場で生活して、工場の皆さんとどう関わりをできているのかを頭で考えながら、あとは皆さんと芝居をした時に作り上げていくものなので、地盤みたいなものは固めつつ、あとは化学反応というか、相乗効果で僕の役も完成されていくのがいつも通りの役の作り方かもしれないです」とコメント。
『キンキーブーツ』の象徴でもある靴は既に履いたようで「海外から認められた方がブーツを作ってくださっているので、僕にフィットするブーツを作ってくださって、何回か調整したりしてできあがっているので、逆に僕で言うと転び方を研究しなきゃいけないなと思っているので。上手く転ぶというより、自然に不自然なものをやらないといけないなと思っています。それは履いて馴染んでから教わろうかなと思います」と課題を明かした。長身の東がブーツを履いたらどうなるのかも気になるところで、「あんなに高いヒールって僕が履いたらどうなっちゃうんだっていう。そういった面白さというか、僕が履いたらどう見えるのかも楽しみにしてくださっていると思うので」と笑った。

舞台やドラマと活動の幅を広げていく中、今後、俳優としてはどんな挑戦をしたいか聞かれ、「変わらず舞台と映像の露出は引き続きしていき、何年か先には両方とも、二足のわらじじゃないですけど、うまくいっていたら良いなと思います」と返した。

半年後には30歳となる東。30代になるまでに始めておきたいことについては「先輩方から30代になると動かないとよく聞くので、体の維持だったりは今までと違うんだぞというのを自分でもちゃんと認識しておかないと、何年か経った後に本当に動けなくなっちゃったら困るので、今からそれを意識したいなと思います」と話し、現在右足を負傷中だということも明かし「今までみたいに動いたらこういう結果になっちゃうんだというのは身をもって経験しました。でも軽傷で留めたので」と大事には至らなかったよう。
先輩の教えを受け、30代になったら「早起きをして、朝早く起きてジムに行ったり、プールで泳いだりとかしている先輩もいらっしゃるので、そういうことができるような、逆に充実しているなと僕は思うので、そういう余裕を持てたら良いなと思います」と生活サイクルの見直しを検討しているようだった。

そして、今回のカレンダーブックの点数は「やっぱり100点なんじゃないですか?僕一人だけの力で作り上げたわけでもないですので。カメラマンさんや衣裳さん、ヘアメイクさん、その場の環境を貸してくださった方で作り上げたので、100点以外何もないです!」と自信をみせ、「今年も色んなシチュエーションで撮らせていただきました。自分のお気に入りの月を探していただき、この1年をより素敵な年にしていただけたらなと思っています」とメッセージを送った。