IMP.(佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我)は、2023年8月にデジタルシングル「CRUISIN’』で世界同時配信デビュー。このミュージックビデオが配信約14時間で100万回再生を突破。また、昨年発売の1stアルバム『DEPARTURE』はBillboard JAPAN総合アルバム・チャートHot Albumsで2位を獲得するなど、破竹の勢いで活動を続ける新世代の7人組男性グループ。現在、全国18都市31公演を行うライブツアーの真っ只中となる。

都内にて行われた製作発表記者会見には、7名と松竹株式会社 上席執行役員 演劇本部副本部長 演劇製作部門担当の西村幸記が出席。

本作の構成・演出を手掛けるのは、滝沢秀明。ショーと舞台の二部構成となり、ショーパートでは滝沢の緩急自在な演出により、劇場をIMP.の色に染め上げる。ダンス、歌、アクションと、様々な要素で構成される滝沢演出ならではの華やかなステージとなり、そこでIMP.が圧倒的なエンターテインメントを繰り広げる。
続く芝居パートでは、滝沢自身がかつて舞台で演じた「平将門」を上演する。

会見のはじめに西村より挨拶があり、日本のみならず海外にも活躍の場を広げているIMP.について「芸の幅を広げている中で、満を持しての主演公演となります」と話し、さらに「名古屋・御園座は、古い歴史の話になりますが、明治30年に劇場が開場されましてから、130年近く、日本の伝統的な芸能を紡ぐ劇場として、日本を代表する劇場になっております。その中で、名古屋は“芸どころ”と昔から言われておりまして、非常にお客様が厳しいと言われる劇場です。滝沢さんが最後に舞台主演公演として舞台を踏まれましたのも、御園座でございました。ですので、今度はIMP.の皆さんと一緒に、滝沢さんが演出家として新たな一歩を踏み出す公演になります」と御園座と滝沢のかかわりを語り、さらに滝沢が愛知県名古屋市に今夏グランドオープンする「IGアリーナ」の開業式典の演出を任されていることに触れ、「この春はさしずめ、名古屋の街は“滝沢フェスティバル”というような形になり、日本全国に発信していくと思います」と力を込めた。

続いて、IMP.のメンバーが一人ずつ挨拶。
佐藤は「こうやって滝沢社長がプロデュースする舞台をやらせていただけること、とても嬉しく思います。緊張しすぎて、ちょっとお腹が痛いです」と緊張の面持ち。
基は「今回、こうして主演舞台をやらせていただくというのはIMP.にとって初めてのことなんですけれども、緊張もありながら、同時に、我々IMP.自身がすごく楽しみな舞台となっております」と笑顔を見せる。
鈴木は「観に来てくださった方に何か胸に残るような、インパクトを残せるような舞台にしたいと思います。そして、僕ら7人にしかできないエンターテインメントをお見せしたいと思います」と気合を入れる。
影山は「IMP.初の主演舞台ということでとても光栄ですし、何より僕たちがこれまで培ってきたものを存分に出していき、来てくださるお客様にインパクトを与えて、そして新しい歴史を刻んでいきたいなと思っております」と力強く宣言。
松井は「IMP.として夢の一つであった主演舞台をできること、そして座長を勤められること、本当に嬉しく思っております。観に来てくれるお客様が本当にワクワクして、観終わった後、余韻に浸っちゃうような、そんな衝撃を与えられる舞台を皆で作っていきたいと思っております」と語る。
横原は「7人で主演舞台というのはIMP.として初めてなので、僕たちも本当に緊張しながら、分からないことも多いですが、インパクトを残せるような舞台をやっていきたいと思いますので、IMP.に期待していただけたらなと思います」と真面目はコメント。
そして最後の椿は「制作発表で空気が重いということで…どうも、IMP.の元気印!ふたつの筋肉がバキバキ、ツーバキバキ!椿泰我でございます!」と勢いよく自己紹介ギャグを披露し、場を和ませる。「僕たち7人自体も、滝沢さん演出の舞台の下で最初出会ったので、今回このように7人で座長の作品をやらせていただくことはとても光栄に思いますし、舞台まで全力で稽古を重ねて、最高に“IMPACT”を残せる素敵な公演にしたいなと思いますので、ぜひお楽しみくださいませ」と呼びかけた。

主演舞台が決まった時の心境について佐藤は、「シンプルに、すごく嬉しい気持ちでした。僕たちもデビュー前に色々な舞台を経験させていただいて、とても偉大で尊敬する先輩の背中を見て、いつか僕たちもこうやって座長として舞台に立つ日が来るのかな、来れば良いなと思っていたのが、『IMPACT』という形になったのがすごく嬉しかったですし、滝沢社長プロデュースの舞台をさせていただくということで、僕たちも責任を持って最高の舞台を作らなきゃいけないなという責任感もありながら、ドキドキワクワクする気持ちでした」と振り返る。
佐藤の“滝沢社長”という呼び方に、普段からそう呼んでいるのか質問があがると、佐藤は「ボスって呼んだり……」と答えると、基が「これはTOBE独自のルールでございます」とフォローする一幕があった。

本作の話を聞いた時は7人でいたそうで、基は「とにかくまず驚きが一番最初に来ました。やはり主演舞台をやらせていただくというのは、それなりに責任も伴うものであって、今、僕らは7人で『IMPERIAL LIVE TOUR 2025』をやらせてもらっているんですけれども、やはりライブとはまたちょっと違い、舞台はアンサンブルの方だったり、スタッフの方々、全ての責任を背負うというのが主演舞台に必要なものだと教わったので、そういった点で、いざやるとなった時、想像すると緊張や不安とかもあるんですけれども、それよりも自分たちが目指しているものの一つで、エンターテインメントとしてインパクトを与えるというのは常日頃意識していることなので、今回話を聞いた時は、責任を伴うなと思ったと同時に、早くファンの皆様に、そして初めて観に来てくださる方にもインパクトを残せるような、そういう舞台にしたいなと思いました」と意気込む。滝沢からのアドバイスについては「僕らは座長を務めるというのが本当に初めてで、どういうふうにやったら良いですか?と聞いた時に『自分たちだけじゃなく、全ての責任を背負うのが座長だよ』『だから頑張ってね。インパクトを残しなさい』というお言葉をいただきました」と明かした。

これから稽古に入るわけだが、滝沢の演出について影山は「厳しさもありながら、僕たちは愛もすごく感じているので、逆に厳しさは僕個人としてはすごく大事なことだと思います」と話し、「今回は後輩であるCLASS SEVEN(大東立樹、高田憐、近藤大海、横田大雅、中澤漣)もいますけど、僕らが当時滝沢社長から教えていただいたものは、僕たちが次、後輩に受け継ぐ番だと思っているので、そこは変わらず、僕たちも後輩に愛を持って厳しくやっていこうかなと思っております」と稽古に向けた想いを述べる。

芝居パートの『平将門』での演出について質問が上がり、基が「今回やらせていただく演目の中で、10トンの水を30分降らせ続けながらの大立ち回りが、すごくインパクトを残せる一つのシーンになるんじゃないかなと思います」と明かす。
また、滝沢の舞台は筋肉を使う演出も印象的なものであるが、そういった演出もあるのか聞かれた椿は「ツアー中というのもあって、内容を全て教えてもらえていない状況でして。これからサプライズのように演目をどんどん知っていくんだと思うんですけれども、そういうの(筋肉を使う演出)があっても良いように、僕は引き続き体を鍛えようかなと思っております!」と力強く答える。

松井は「『IMPACT』というタイトルですから、本当に衝撃をたくさん残す舞台だと思いますし、おそらくですけど僕ら、たくさん汗をかきます。そんなところにも注目していただけたらなと思います」と見どころを述べた。

また、2024年に発生した能登半島地震、奥能登豪雨と、大きな災害に見舞われた石川県でも上演される本作。被災地で舞台をする意義について聞かれると、北陸放送のバラエティー番組にレギュラー出演している鈴木は「金沢で地方番組のレギュラーを持たせていただいていて、度々訪れるんですけど、メンバー7人でも地震や豪雨のボランティアに行く機会がありまして、僕らIMP.としてもすごい石川県に縁を感じていまして。今回こういった形で石川県で公演ができるというのは僕らにとっても嬉しいことで、被災された方に、こういう舞台を石川でやっているよということが伝わったら良いなと思います」と想いを寄せた。

そして、これまで滝沢が演出する舞台に出演してきた7人が、自身の中で一番インパクトのあった思い出について語る。
椿は「より近い距離で自分達のパフォーマンスを見せることになるので、より振りの細かいところまで固めるというのは、直前の直前までこだわって、僕たちで120%固めたな、これでもうお客様に見せられるというレベルになったと思って、ステージで最終的なリハーサルをした後の映像を見て『全然揃ってない』と言われて、そこからもう1回振り付けを固めたりすることとかもあったりするので、それぐらい全ての振り付けの細部までこだわって、一つ一つの演目を作り上げていくことによって、より素晴らしいパフォーマンスを、というのが舞台に携わっている時に思っていたので、今回も『IMPACT』というタイトルのように、どの演目を取ってもインパクトのある、すごく衝撃的なシーンをたくさん作っていけたらなと思っております」と、過去の経験を振り返る。

松井は「観てくれるファンの皆様のことを一番に考えているなというのはとても感じていて、舞台だと何公演もあって、毎公演ごとにダメだったポイントやもっとこうしたら良いんじゃないのかというのを常に更新していくイメージがあって。初日が始まったらもう終わりではなく、千秋楽の日まで常に観てくださるファンの皆様に最高の状態のものを届けるというのは、僕は社長から教わりました」と、明かす。

影山は、自身のリーダーという役割について「僕たち7人がグループを組んでいない時からリーダーをやらせてもらっていたんですけれども、リーダーとはどういうことなのかを社長に相談させてもらった時にいただいた言葉というのは、『メンバーだけじゃなく、スタッフさんだったり、舞台に立ったら全てのことを把握して、今どういうことが行われているのかというのを全部影山が把握して、アンテナを常に張っておかなきゃダメだよ』というのを言っていただいた時に、僕が想像していたリーダーとはまるで違っていたので、そこで改めて自分の中で覚悟が決まったと言いますか、舞台に対する思いがより強くなっているので、『IMPACT』でも、当時の気持ちのまま、さらにレベルアップした自分たちでステージに挑めたらなと思っています」と、初心を思い出していた。

そんな影山の言葉を受け、横原は「当時からリーダーをやっていて、舞台期間中は別人格かってぐらい厳しくなりますよね。ちょっと仲悪くなりかけるだろって、でもそれぐらい本気でやっていたので、それも当然なんですけど。ちょっとそれが今回怖いなっていうのはあります」と怯えるも、基が「支えあって頑張っていきましょう!」と明るく声をかけた。

鈴木は「僕は滝沢くんが演出の舞台をやっていた時に、エンディングの笑顔が全然できていないというご指摘をいただいて……」と話し出すと、当時を思い出したのか爆笑する他のメンバー。「ゲネだったんですけど『明日から本当に頑張れ』と、先輩や滝沢くんにアドバイスをいただいて、その時に本当に思ったのは、舞台というのは演目演目でぶつ切りなエンターテインメントではなく、初めから最後まで、どれだけシーンが変わっても、それでも一通りの物語なんだということを教えていただいて。今ではもちろんエンディングの晴れやかな笑顔もできますし、そういったところを『IMPACT』では後輩にも教えたりできるのかなと思いました」と、自身の経験を振り返った。

佐藤は「初日から千秋楽まで、本当に細かいところまでこだわって、常に常に終わるその日まで上を目指して、より良いものを本番中もどんどん作っていくという、プロとして舞台に立つとはどういうことなのかというのをものすごく学ばせていただきましたし、IMP.としてパフォーマンスをする時も、俳優としてお仕事をさせていただく時も、どの仕事においても滝沢さんの舞台で学んだことがベースとなって今の自分を作ってもらったんだなというのは舞台に出させて感じたことですね」と、コメント。

そして基は、「僕自身、芸能界に入ったきっかけというものが滝沢社長の存在でして。母と舞台に観劇しに行った時に、すごく感動して、このステージに立ちたいと思ったところから芸能界入りを志したんですけれども、まさか自分がこうして、今度は主演の座につかせていただけるというのは、今思うと、本当にすごい人生を歩ませていただいているなと思っております」と感慨深げに話し、「当時、初めて稽古場に右も左も分からない状態で入った時に、めちゃくちゃ怒られました。毎日泣いているかもしれないっていうぐらい、本当にたくさん指導していただいたんですけれども、今度はIMP.が7人で主演舞台をやらせていただく上で、CLASS SEVENにかなり厳しく行こうと思います!最近デビューが決定しまして、今、多分すごく喜んでいると思うんですけれども、縦社会というものを……冗談でございます。すみません」と笑いを誘う。

続けて基は、「良い舞台というものは良い環境からできるものだと思っているので、観に来てくださる全ての皆様にインパクトを残せるように、必ず素晴らしいものにしますので、ぜひお楽しみにしていただきたいなと思っております!」と呼びかけた。