
多部演じる主人公・詩穂の専業主婦の先輩・坂上知美(さかがみ・ともみ)を演じるのは、田中美佐子。火曜ドラマへの出演は2023年放送の『マイ・セカンド・アオハル』以来となる。ベテラン専業主婦で、明るくて優しく世話好きな坂上は、詩穂のよき理解者。ある日、坂上家の庭に咲いている紫陽花に手を伸ばそうとした詩穂を見かけ、一人で呆然している詩穂の姿に自分の過去が重なり、声をかける。それ以来、詩穂の話し相手となり、日々の愚痴やたわいもない話ができる唯一の存在に――。そんな坂上だが、実は最近、人知れず一人でぼーっとしてしまうことが増えたようで・・・。
詩穂の父・岡田純也(おかだ・じゅんや)を演じるのは、緒形直人。TBS火曜ドラマへの出演は初めてとなる。負けず嫌いで仕事人間だった純也は、家族のためという大義名分のもと、家事は専業主婦だった妻に任せきりだった。詩穂が中学生の時に妻を亡くして以来、詩穂が高校を卒業するまで父子2人きりで暮らしていたが、現在は絶縁状態にあり・・・。はたして2人の間に何があったのか? 「自分は2つのことを同時にできない」という理由から専業主婦の道を選んだ詩穂。その人生を決定づけた、純也との暮らしの全貌とは?物語の根幹に関わる、詩穂にとってのキーパーソン・純也の動向にも注目。
“家事”という終わりなき仕事に奮闘する登場人物たちを通して、今を懸命に生きる一人ひとりの背中を押す火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』は4月1日(火)よる10時スタート。
<田中美佐子 コメント>
私は、多部未華子さん演じる「詩穂ちゃん」の話し相手の役、「坂上さん」を演じます。年齢は大幅に違いますが、たくさん話をして、料理を一緒にして、詩穂ちゃんがうちに来てくれるのが本当に楽しみ。様々な人生の選択をして今を精一杯生きている人たちがここにはたくさんいます。「わかるわ~」とつい頷いてしまう。そして今の自分と向き合うこともできるし、なぜかとても励まされるいいお話です。
<緒形直人 コメント>
男は外で働き、女は家事をする。
父親は、自分のやるべき仕事に専念し、汗を流す。翻弄された娘と、「時代のこうあるべき」に囚われた父親。その父親役を演じます。
火曜ドラマのメインターゲットは女性のようですが、多くの男性にも観ていただきたい作品です。
■第1話あらすじ
詩穂(多部未華子)は居酒屋の店長として毎日遅くまで働く優しく朗らかな夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)と、かわいい娘・苺(永井花奈)と暮らす“専業主婦”。過去のある経験から「自分は2つのことが同時にできない」と感じて自ら専業主婦の道を選んだものの、日がな一日苺としか関わらずに過ごす毎日に寂しさを覚えることも。そんなある日、詩穂は苺とともに、子育て支援センターの「手遊び教室」に参加することに。家族以外との久々の触れ合いに気後れする詩穂に気さくに話しかけてくれたのは、育児と仕事の両立に燃えるママ・礼子(江口のりこ)。しかし礼子は詩穂が専業主婦だと知るやいなや、ほかのママ友相手に詩穂を「時流に乗り遅れた絶滅危惧種」扱いして・・・。しかもその後、詩穂のマンションの隣の部屋に引っ越してきたのはまさかの礼子! 気まずすぎるご近所さん生活がスタートすることに。
さらに、詩穂の前に現れるのは完璧な育児計画を掲げる“育休中のパパ”中谷(ディーン・フジオカ)をはじめ、さまざまな境遇で家事に仕事に奮闘する人々。自分とは関係ないと思っていた“対岸にいる人たち”との出会いで、詩穂の波乱の日々が幕を開ける!