
原作は、自身が看護師でもある藤岡陽子原作の人気小説『晴れたらいいね』(光文社文庫刊)。脚本を岡田惠和が担当し、仕事への活力を失った看護師の主人公が、1945年のフィリピンの戦場で働く陸軍看護婦としてタイムスリップするところから物語がスタートする。戦時中で物資も少なく、死と隣り合わせの過酷な状況の中、DREAMS COME TRUE の名曲『晴れたらいいね』を歌いながら、希望を見失わず、仲間たちとともに強く生き抜こうとする姿を描く。
戦時中のフィリピンにある野戦病院で働く陸軍看護婦(雪野サエ)としてタイムスリップしてしまう主人公の高橋紗穂を永野芽郁、元の雪野サエの親友であり、同じく陸軍看護婦の藤原美津を芳根京子が演じる。
本作が初共演となる永野と芳根。お互いの印象について聞かれると永野は「素敵なところいっぱいあるんですよ」と声を弾ませ、「現場で初めてお会いした時に、もうとにかく芳根さんの目がまっすぐで、お芝居の時もそうなんですけど、カメラが回っていない時も、とにかくずっとまっすぐ真摯に物事を考えて、物事と向き合っている姿を見ていて、同世代としてはすごく刺激を受けました」と感銘を受けた様子。また、芳根のことはテレビなどで見てた際に“笑顔の印象がすごくあった”そうで「ケタケタ笑うんです。もうほんとそれが可愛らしくて、きょんちゃんと呼ばせてもらってるんですけど、きょんちゃんが現場にいると、とにかく明るくなるんですよ。きょんちゃんが笑ってくれたら嬉しいと思うし、みんなの雰囲気を明るくムードメーカーのように作ってくれて、そのパワーもまた素敵で、かっこよさと可愛らしさ両方お持ちの方でお会いしてからさらに大好きになりました」と芳根への思いを告白した。
永野からべた褒めされた芳根も負けじと「芽郁ちゃんはほんとにすごくて、もう芽郁さんだと思ってる」と話し始め、「すごくポジティブなパワーも持ってる、でもなんか助けたいって感情にもなるし、すごく儚くて愛おしい」と熱弁。また、2人で食事に行った際に悩みを相談したという芳根は「芽郁ちゃんに相談させてもらったんですけど、私が泣き始めたら芽郁ちゃんも泣き始めて、共感力みたいなものがすごくて感性が優しさの塊だなって思うことがいくつもあって…だから本当に救われました。私は本当に芽郁ちゃんと出会えて嬉しかったなと思うし、こういう大変な作品でご一緒できたことが、一緒に頑張れたの本当に嬉しいです。出会えてよかったです」と力を込めると永野は嬉しそうな表情を浮かべた。
また、現場での永野について芳根が「今回で芽郁ちゃんと初めましてでしたけど、芽郁ちゃんを支えられたらいいなとか思ってたんですけど、現場に行ってしまえば、もう芽郁ちゃんが困ってたら『どうしたどうした何があった?』って言いたくなる存在だった」と明かすと、永野は「(今回の作品は)全員合わせてもその時代をリアルに知らないので、その中でどうやって動こうかみたいなことがすごく現場に出てくることが多かった。その度に私は『う~ん…』って分かりやすい顔をすると、きょんちゃんが『どうした、どうした』って。相談させてもらいながら撮影してました」と回顧。芳根は「1人で悩んでも答えが出るわけでもないじゃないですか。想像のお話だったりもするので、みんなで考えれるところ考えられたらいいなっていうのは、初日からあった」と振り返った。
最後に永野は「この『晴れたらいいね』を見てくださったら、なんで『晴れたらいいね』っていうタイトルになったのか、その意味も皆さんに知っていただけると思います。『晴れたらいいね』はDREAMS COME TRUEさんの楽曲なんですけど、この楽曲に私たち自身も撮影中すごく救われて、前向きになりながら撮影したことを覚えてるので、きっとこの曲が皆さんにも響くんじゃないかなと思います。すごく忍耐強くたくましく生きている人たちの姿を見て、私はなんて素敵なんだと思いましたし、自分もこれだけまっすぐたくましく生きられたらどれだけいいかとすごく感銘を受けました。なので、皆さんにも響くものがたくさんあると思いますので、ぜひご覧になっていただけたら嬉しいです」と笑顔をみせていた。