原作は、熱狂的ファンも多いコント職人ジャルジャルの福徳秀介が2020年に小説家デビューを果たした同名作。個性的かつリアリティあふれる女性主人公を描くことの多い大九明子が監督を務め、恋愛作品としては初の男性主人公の物語に挑戦。主人公の冴えない毎日を送る大学生・小西徹を萩原利久、⼩⻄が恋に落ちるヒロイン・桜⽥花を河合優実が演じている。

小説家デビュー作が映画化されたことに福徳は「気持ちは単純にめちゃくちゃ嬉しかった。どういう風に映像になっていくんかなって期待感もあった」と笑顔。この日、舞台挨拶が開催されたテアトル新宿では場内に本作のパネルが展示されており、それを見たと話す福徳は「男子トイレの中も写真いっぱいあるんですよ。僕知らずに入って、とにかく嬉しかったですね」と感激した様子。また、本作への出演について実際のエピソードを元に「関大でさりげなく後ろの方でジャルジャルがネタしてるのどうですか?」とオファーがあったことを明かすも、「でもそれは映画の世界を潰すと思ったので断らさせていただきました」と話した。

試写会で初めて鑑賞をした際には「めっちゃ最高で。萩さんにね、ハグしたんですよ」と話す福徳。萩原は「(萩さん)初めて言われた」とびっくり、福徳は「なんて素晴らしい映画かと思って、もう最高っていうすごいシンプルな言葉なんですけど、ほんとにめっちゃええ映画やと思いました」と熱弁。そのハグについて萩原は「めちゃくちゃ緊張しましたよ。階段降りながら来られたんですよ」とぶっちゃけ、福徳は「単純に映画として『これめっちゃええ、めっちゃええ、めっちゃよかった』で終わって、ばったり会うもんやから誰だってハグするでっていう話」と興奮気味に話すと、萩原は「嬉しかったですよ、ほんとに」と笑顔をみせていた。
この日のイベントには福徳のほか、主演の萩原利久、監督の大九明子が登壇した。