
1999年の劇団モダンスイマーズの旗揚げ以来、全作品の作・演出を務め、数多くの演劇賞を受賞する蓬莱竜太が書き下ろす最新作、舞台『おどる夫婦』。
主演を務めるのは、映画『世界の中心で愛をさけぶ』(2004年)や映画『モテキ』(2011年)と、社会現象を巻き起こしたヒット作に出演、以来、14年振りに共演を果たす長澤まさみ、森山未來。
さらに、松島聡、皆川猿時、小野花梨、内田慈、岩瀬亮、内田紳一郎、伊藤蘭と豪華俳優陣が揃い、総勢9人でこの物語を贈る。
タイトルには、夫婦でもがく様、世間に翻弄される様、互いに主導権を握り、踊り・踊らされている様、あるいは、足並みをそろえて進もうとする様が投影されている。
明日の初日開幕を控え、キャストよりコメントが到着。
<長澤まさみ/キヌ役 コメント>
共演の森山さんは相変わらず、頼りになる優しい方で、森山さんがいなかったらこの作品に立ち向かうことはできなかったと思います。その時の、心を大切に、夫婦の在り方を毎日作っていけたらいいなと思います。
この物語の唸りがどんなものになるのか、私にも全くわかりません!!しかし、きっと、お客様には伝わるはず!!と思って、今はただ最後の稽古に励んでいます。
楽しみにしているお客様に喜んでもらえるように出来ることをひとつずつ、積み重ねていこうと思います。
<森山未來/ヒロヒコ役 コメント>
もしみなさんが、あなたにとっての世界を描くとしたら、何が起点になりますか。地球、環境、経済、宗教、国家、政治、会社、家族、隣にいる人。全てが絡み合ってこその世界ですから、どれかだけ、というわけにはいかないと思いますし、どれかだけで描写されるべきでもないでしょう。
『おどる夫婦」はそのどれもが絡み合う世界で、踊らされる人々の話です。それは蓬莱さんによって構成された振付作品であり、そこに関わることになった全ての人たちが保有する個人的な物語が混ざり合うドキュメンタリー作品であり、つまり、演出された舞台の上に広がる世界の断片です。カーテンコールをお楽しみに。
<松島聡/光也役 コメント>
この物語は、正直言語化するのが難しく、捉え方次第では全員が良い人にも見えるし、悪い人にも見えるという、すごく複雑な内容です。演じている側も胸が苦しくなるような瞬間も多いですが、それが日常に起こるリアルなのだと現実を知るのは大切なことだと思います。自分の思う光也としての表現のアプローチがたくさん生まれてきているので、早くご覧いただきたいです。
伝えること、特に愛とは何か、人とは何か、その難しいテーマに答えるべく、作・演出の蓬莱さんをはじめ、長澤さんや森山さん、錚々たる共演者の皆さまと、演劇を通して発言していけることがすごく楽しみで、光栄に思います。
<皆川猿時/薮原役 コメント>
こないだ、衣装付き通し稽古のあと蓬莱さんが「いい感じです。ここからまた新たな感情に出会えると思うし、もっと自由になれるはずです」みたいなことを言ってました。私、皆川猿時、54歳、現在106キロ、それ聞いてうっとりしちゃいました。だって、自由になりたくて役者やってんだもん。というわけで、いよいよ初日です。うおー!!!ええ、非っ常に興奮しております。おかげさまで、膝、いい感じです。俺、がんばる、ゼッタイ!
<小野花梨/りく役 コメント>
見どころは、作品の内容やそれぞれのキャラクターの魅力はもちろんですが、転換時のセットの大道具の動きに是非注目していただきたいです。1つの手を間違えてしまったら何手か先で大事故になるほど、物が流動的に、連動しながら動いていくことで場面を作っていきます!
まるで物が意思を持って生きているような、劇場自体が大きな生物のような、そんな空間の中で繰り広げられる蓬莱ワールド。必ず楽しんでいただけると思います!
<伊藤蘭/恵役 コメント>
舞台とはそういうものとわかっていながら、今回は特に演じる側にとって全く油断もスキもあったものじゃない!…というのが正直な感想です笑
そんな中、どんな難題も軽やかにしなやかに次々とクリアしていくまさみさんと未來さんに毎日のように目を奪われ、そして励まされ、出演者一同稽古を積み重ねてきました。
蓬菜さんが丁寧に紡ぎ出した2人の物語、どうぞ皆様に届きますように。
Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』は、4月10日(木)より5月4日(日・祝)まで東京・THEATER MILANO-Zaにて、さらに大阪・新潟・長野にて上演される。