
“世の中を動かすのは真実!”という信念の男・進藤壮一(阿部寛)は、公共放送で社会部の記者として15年間キャリアを積み、その後報道番組のキャスターを務めていたが、民放テレビ局JBNの会長・国定義雄(高橋英樹)に引き抜かれ、視聴率低迷にあえぐ報道番組「ニュースゲート」のメインキャスターに就任した。生ぬるい報道体制を正すことが使命で、番組を正すためにやってきたと豪語する進藤は、“真実を伝える”ためには手段を選ばず、独自のルールで取材や調査を行い既存のルールはおかまいなし。圧倒的な存在感で周囲を巻き込んでいく型破りで破天荒な男が、新たな風を日曜劇場に巻き起こす。
5月18日(日)放送の第6話では、「ニュースゲート」が“臓器移植制度が抱える矛盾”を報道。華(永野芽郁)がさらに取材を進めていくと、進藤が追い続けてきた組織の中の団体のひとつであるNPO法人「医療サポートセンターひまわりネット」に行きつく・・・。さらに“臓器移植”をキーワードに、18年前の2人に起きた出来事が明らかになり、ついに物語の核が動き出す。
娘の臓器移植を希望する母親・藤井真弓役には、『グランメゾン東京』や『DCU』『小さな巨人』『集団左遷!!』『危険なビーナス』など数多くの日曜劇場に出演し、今や日曜劇場に欠かせない俳優のひとりといえる中村アン。
さらに「ひまわりネット」の代表・深沢武志役で、日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』や金曜ドラマ『クロサギ』で強烈な存在感を見せ、映画やドラマのほかミュージカルやストレートプレイなど舞台でも活躍する新納慎也が出演する。
<中村アン コメント>
私にとって思い入れのある“日曜劇場”という舞台で、これまであまり経験のなかった母親役に挑戦させていただきました。正直、不安もありましたが、あたたかく迎えてくださった現場スタッフの皆様にとても感謝しています。加藤監督、そして阿部さんとは『DCU』以来、またご一緒できて本当に嬉しかったです。今回の役柄では、崎久保さんと対峙する場面が多かったのですが、芽郁ちゃんの優しい人柄にとても助けられました!『キャスター』の物語の一員になれたことを光栄に思い、今後の展開を私自身も楽しみにしています。どうぞご期待ください!
<新納慎也 コメント>
日曜劇場の現場ではよく「日曜劇場ですから」「日曜劇場っぽくお願いします」という言葉がかけられます。そう言われて「あぁ、なるほど」と答えてしまう不思議な相互理解。これはリアルな物語であるがフィクションであるという日曜劇場の絶妙なリアルと虚構の魅力だと思います。今回の『キャスター』も現代社会を鋭く描きながらも、ドラマである虚構の面白さを兼ね備えていると感動しています。そんな『キャスター』にリアルと虚構の間に存在するような俳優・新納慎也を登場させていただき、心から感謝しています。今回も、何か不思議な存在感とリアリティのある芝居を心がけて参加させていただきました。日曜劇場であることを意識して。僕の登場が少しでも物語のスパイスとなることを願っています。
■第6話あらすじ
「脳死と診断された夫の肺を娘に移植したい」–––藤井真弓(中村アン)の必死の訴えを取材した華(永野芽郁)は、移植を阻んでいるのが現行の臓器移植制度であることを「ニュースゲート」で伝える。放送をきっかけに広がる、藤井親子を応援する声。ところが、週刊誌の記事で真弓への同情は一気に非難へと変わってしまう。
真相を確かめるため、華は本橋(道枝駿佑)を連れて真弓が利用している「医療サポートセンターひまわりネット」へ。そこは進藤(阿部寛)もずっと追っていた団体で・・・。