
本作は、女装した大柄な家政夫・三田園薫が、派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマシリーズ『家政夫のミタゾノ』を舞台化。22年の初舞台化から早2年半、ドラマ10年目を記念して、ミタゾノが再び観客の前に現れる。
家事のスキルは完璧、でも無表情で何を考えているのかわからない上、なぜか女装しているという謎に満ちた“最強の家政夫”三田園薫(ミタゾノ)を演じるのは、松岡昌宏。共演には生駒里奈、岡佑吏(AmBitious)、蘭乃はな、吉田ウーロン太、川久保晴、久ヶ沢徹、マルシア、金田明夫ら舞台版の新キャスト、さらにドラマでもおなじみの平田敦子、しゅはまはるみ、余貴美子と実力派が集結した。
今回の物語の舞台は老舗温泉旅館。ドラマの世界観をそのままに、ミタゾノが繰り広げる激しいアクションや知って得する家事ワザを“生披露”。さらにキャストによる歌やダンスも必見となる。
公演初日に先駆け、取材会に登場した松岡。公開ゲネプロを終え、「ここからお客様が入っていただいて、グルーヴ感ができるんじゃないかと楽しみだなと思います」と期待を寄せる。
ドラマと舞台の違いや魅力については「カット割がない分、我々は自分たちの中で、演出家の方と相談しながら作っているんですけど、ドラマにはドラマの良さ、舞台には舞台の良さみたいなものがあって。ドラマで普段楽しんでいただいている方が劇場に足を運んでくださって、皆さん本当にいる人間なんだなと思ってもらうのが一番良いなと思っているので、そこを楽しんでもらえればなと思います」とコメント。
10年演じてきた“ミタゾノ”の存在をどのように思っているのか聞かれると、「いつも言うことなんですけど、10年持たせようと思ってやったわけではないというのがまずあって。皆さんに求められ、支えられ、美田園薫というキャラクターが固定したのかなということがあるので、いつも他の役をやる時ですと、役作りや役入れがってあるんですけど、皆さんが求めるミタゾノがあって、そこに本番になるとストンと体一つ入るという感覚なので、10年やっているんですけど、不思議な感覚」と語り、「時代と共にミタゾノも変わりつつあるので、これからも色んなことができるのかな、と」と、更なる変化に期待を寄せていた。
5月16日(金)から6月8日(日)まで東京・EXシアター六本木にて、その後大阪・石川・愛知・広島・宮城と全国6都市にて上演されるが、各地の公演で楽しみにしていることを問いかけられると「全国の地方の方、一人でも多くの方に生ミタゾノを見てもらえたら良いなと、それだけですね」と簡潔に答えた。
本作で初参加となったヒロイン・生駒里奈については「今回の生駒ちゃんで、ドラマ含めて9人目のヒロインなんです。色んなヒロインの方とご一緒させてもらいましたけど、とてもキャラクターの芯が1個通った、こういう見せ方があるんだと、ヒロインの新しい道を作っているのは生駒ちゃんかなというのは演じてて思います」と語り、続けて「ってことを言っておくと、生駒ちゃんの事務所が喜びそうですが」とユーモアを見せると、生駒も「生駒ちゃんも喜びます」と笑顔。
最後に、「全46公演、1つ1つのステージを皆で楽しんで、お客さんと楽しんで、最後のゴールまで突っ走って行きたいなと思います。ぜひお越しになってください」とメッセージを送った。