
本作の舞台となるのは、歴史に名を残す寺社仏閣が点在する美しい街並みや、悠久の時を超えて受け継がれてきた伝統文化が、世界中の人々を魅了する古都・京都。そんな京都が大好きすぎて、この街のいちばんの理解者になろうとした主人公が、思いもよらず引き起こした大騒動を描くシニカルコメディ。
脚本家・アサダアツシが構想7年を費やした完全オリジナル作品で、監督を務めるのは、冨永昌敬。
東京から京都の老舗扇子店に嫁いできたフリーライター・澁澤まどかを演じるのは、深川麻衣。まどかの義母である老舗扇子店の女将・澁澤環には、室井滋。さらに、小野寺ずる、片岡礼子、大友律、若葉竜也、松尾貴史、豊原功補ら、日本屈指の実力派俳優たちが古都に大集結。
劇中同様、着物での登壇となった深川。京都愛が強すぎて、そのあまりに騒動を巻き起こすキャラクターであるまどかについて、共感できる部分として「前半は特に、まどかが取材で扇子屋さんに行くんですけど、京都についての知識がほぼ私と同じくらいで、街中の壁にある小さな鳥居の意味や、なんで毎月1日と15日にお赤飯が届くんだろうとか、今まで観光していただけでは知らなかったです」と、役を通して京都のより深い文化を作品を通して知れたそうで、印象に残ったセリフは「洛中洛外のところは、客観的に観てヒヤッとしました」とネタバレを避けながら回答。
お客様へ向けて「京都を舞台にした作品なんですけど、実際、ぶぶ漬けどうどすって使われてるの?とか、ある種の偏見を切り口に展開していくお話で、偏見に気づける映画になっていると思います。ぜひ楽しんでいただけたらとても嬉しいです」とメッセージを送った。
イベントでは、どれくらい京都の文化を理解しているのか、理解度を測るクイズも行われた。