原作は、累計発行部数75万部を超え、BLアワード2024総合コミック部門で1位などBL業界に新たな旋風を巻き起こした同名漫画、マミタの「40までにしたい10のこと」(月刊マガジンビーボーイ連載/リブレ刊)。40歳目前の枯れた上司・十条雀とアラサーのクールな高身長イケメン部下・田中慶司が織りなす、年齢、立場も超えて育まれる大人のオフィスラブストーリーを連続ドラマ化。
本作の主人公で10年以上恋人なし・会社と家を往復するだけの毎日を送る枯れたアラフォー男子・十条雀を風間俊介、雀に密かに思いを寄せる高身長でクールなアラサー部下・田中慶司を庄司浩平が演じる。

放送に先駆けて行われた記者会見では「今だから言える10のこと」と題して、撮影現場で感じたお互いの印象や忘れられない出来事をそれぞれ5つずつ発表することに。お互いの内容を知るのはこの場が初めてとなり、揃ってフリップを覗き込む姿も。

まず風間が「褒めてもらえる気がするので」と庄司のリストから選んだのは「鷹の目ポジティブ兄貴」。
これに庄司は「本当に視野が広い方」と話し、「芝居においてカメラがオンの状態はもちろんなんですけど、カメラが回ってない状態において、ドラマ現場は本当にたくさんの方が関わってくださっていて、いつ、その人を見ていつそこを気にしているのかということが多くて。積極的にコミュニケーションを取って、何かあった時に『あれ、本当に良かったよ』ってポジティブな言葉を具体を持って投げかけていて。僕も風間さんからこの2ヶ月あまり、たくさん素敵なお言葉をいただきましたけど、本当に力をいただきました。朝から晩まで連日続いた日もありましたが、『体は疲れているけど心は元気だね』という話をして、風間さんが現場全体に対してポジティブなエネルギーをもたらしてくれたのはすごく大きかったなと感じました」と感謝。
それを受けて風間は、「今のお話を聞いていただく中で、やっぱりこの庄司くんの語彙力ですよね。2人で喋っていると、最近使ってなかったなその言葉、というのを大喜利っぽく二人で投げかけ合う瞬間が出てくるんです。すごく優しい言葉の中で、語彙力マウントが発動する瞬間がたまらなく楽しく幸せでした」と、微笑んだ。

次に庄司が風間のリストで気になったのは「油そば好き」。これは庄司側の「ラーメン戦士、戦いの日々や」とも通づる部分があるようで、風間は「可愛くなる宣言をしたんですけど、撮影の序盤にお昼ご飯で一緒にラーメンを食べに行ったんですよ。そうしたらこの期間、僕らは尋常じゃない数のラーメンを食べていまして」と話し、庄司も「5回とか可愛い数じゃなく、10回は有に超えているんです」と補足。
風間が「ラーメンを食べているんですけど、徐々に2人がスリムになっていくという。私たちはラーメンダイエットと呼んでいたんですけど、本当によく2人でラーメンを食べに行っていました。でもその時に庄司くんが、ラーメンが大好きだけどその中で1番油そばが好きなんです、と言っていて、1回油そば屋さんにも行きました。その時に嬉しそうに食べてる姿が、このスマートな長身、知性、ここに油そば好きが加わったらそのギャップがたまらなかったです」と、庄司の可愛らしい一面を明かした。

続く風間が選んだのは「むずむずチャレンジ」で、これについて庄司が「風間さんは台本を何ページも跨ぐような長めのシーンがあり、頭から最後までやったりするんですけど、その中で終盤のだいぶシリアスになっている瞬間にデカめのくしゃみを。3、4回ぐらい記憶があって」と暴露。「そういうシーンってどうしても演者だけじゃなく現場全体が緊張感に包まれるじゃないですか。ミスしちゃいけないという空気感の中であれがあると一笑いできて、ちょっと肩の力抜いてもう1回やろうか、とできるという意味で可愛らしい瞬間だし、これも風間さんの魅力だなと。あれは狙ってやってるんですよね？」と笑いまじりに聞くと、「だとしたら打算がすぎるけど(笑)。なんで長いシーンに限ってなんだろうね……」と返す風間。
「よーいスタート、の時にまずいって思うんですか？」と庄司からその時の心境について問われた風間は「(シーンの)真ん中あたりで思い始めてるから、くしゃみをする1分前あたりからはくしゃみのことしか考えてない」と話し、「くしゃみで言うと、台本じゃないところでしちゃって、監督が『そのタイミングでしちゃうのすごく良いから生かしで』ってなったんだよね」と、くしゃみに関する裏話を語った。

庄司が気になる「寝顔」について風間は「僕が撮影をしていて、着替えで控室に戻ったりすると、庄司くんが寝ている瞬間というのがたまにございまして。こんなかっこいい男が“可愛い”になる瞬間というのが、寝顔なんですね。パーフェクト男と思っている庄司くんの抜けているところです」と答えると、「さっきから僕、褒められてばっかだからやりづらい」と照れる庄司の姿が。

さらに風間から、「今回、もうすでにSNSでオフショットがたくさんあるんですけれども、広報部の皆さんも『写真、たくさん撮ってください！お願いします！』とは言っていたけど、私たちがこんなに写真を撮るとは思ってもいなかったと思うんですよ。僕は庄司くんの寝顔も何枚か写真に収めていますので、これから世に放たれるのではないかなと思っています」と含みを持たせると、庄司は「マジですか。楽しみです。見たことないので、自分の寝顔。僕も風間さんの素敵なショットをたくさん撮ったので、楽しみにしていただければと思います」と呼びかけた。

最後に庄司が挙げた「リップ厚塗りマン」について、「本番の前にメイクさんが色々直してくださるんですが、リップを渡された時だけ風間さんの目の色が変わるんです。あれってどういうことですか？」と尋ねると、風間は「雀さんが慶司と2人っきりになった時にキスされると思ったり、唇を意識するところが可愛らしいところだと思うんですよね。恋の一歩進展だと思いますし。唇を意識するシーンがいくつかあった中で、リップを渡されるということは、可能性があるということなのかなと。ここでカットが掛からなかったらするんじゃないかと、いつ何時そういうことがあっても良いように、普段、唇のケアとか全くしていないんですけど、今作だけは、いつだって唇は潤いを保っていたいなと思っていました」と、意識して備えていたとのこと。
庄司から「風間さんは、1センチに対して3塗りしているです」と詳細な塗り方が明かされると、「だってあれって塗れば塗るほど艶が出るんだよね？だから、ちょっと雀の唇がやけにぷるんぷるんしてるなという瞬間があったら、雀が用心していたのか、風間が用心していたのか分からないけど、何かあるかもと期待を込めていたということで」と笑いを誘う風間だった。